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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン3-ジスト星系編

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070-制圧戦(前編)

海賊艦隊は、瓦解しつつあった。

フォービュラ星系から移動して、大艦隊でジスト星系を襲う。

その計画だったはずなのに、TRINITY.まで出張ってくるのは予想していない。


『TRINITY.のクソ野郎どもが!』


その時、海賊艦の一隻が、TRINITY.の艦隊に向かって砲撃する。

しかし直後、その船体がバラバラになって崩壊した。

TRINITY.の本来持つ特殊武装...『ラクスレイズ』によるものだ。

シールドや装甲など容易に貫通する一撃の斉射を浴びれば、海賊艦など容易に沈められる。

だが勿論、TRINITY.艦自体も脆い。

それをカバーするように、星系軍が前に出る。

機動性こそ無いものの、その硬さは流石に軍艦であるために保障されている。


『カル、これからどうする気だ?』


ネメシスの艦長である、アルゴが発言する。


『まずは奴らの主戦力である、大型艦を叩く!』

『小型艦はどうする気なんだ、あいつらは結構厄介だろ』


カルの主張に異を唱えるアルゴだったが、同時に納得して撤回する。


『あ...そうか、TRINITY.がいるんだったな...』


TRINITY.であれば、小型艦の相手など容易い。

そう判断したカルは、サブシステムを攻撃・防御・遠隔・妨害・推進に割り振って、敵艦へと接近を開始した。

それと同時に、ネメシスもアフターバーナーを起動し、アドアステラの後ろについていく。


『どうして付いてくる?』

『一緒に戦っても構わないよな?』

『...好きにしろ』


ネメシスは特殊な艦艇だ。

それは、カルもわかった。

既存の戦艦と、船体の傾向が一致しないのだ。

だからこそ、アドアステラにも追い縋れる性能があるかも知れないと。


「散々プライドを傷つけやがって...カル、俺はお前には絶対負けないぜ」


ネメシスはアドアステラの攻撃していない艦艇にターゲットを合わせ、ミサイルを同時発射する。

ネメシスにはありとあらゆるミサイルが満載されており、船自体も、ミサイルの射撃に特化した装備である。

戦略巡洋艦の名の通り、アドアステラと同じ巡洋艦であるが....


「よし、直撃だ!」


中型艦のシールドが崩壊して、そこに本命である魚雷が突き刺さり起爆する。

だが、その横にいた艦に、レーザーの一撃が貫通して撃沈する。


「クソッ! 次だ!」


アドアステラだけではなく、ネメシスにも砲撃が行くものの、変速機動で飛行するネメシスにはほぼ当たらない。

それでもミサイルは当たるため、シールドが刻一刻と削れていく。


「カルに迷惑はかけられねぇ....離脱するか...」


アルゴは離脱する決意を固めたものの、すぐに思い出す。


「...いや待てよ」


アルゴは古臭いコンソールにある、赤いボタンを押す。

直後、機体の下部から放たれたミサイルが、飛んできたミサイルに向かって誘導して起爆し、ミサイルを撃墜した。


「このための迎撃ミサイルってわけか!」


アルゴはにやりと笑うと、前方を飛ぶアドアステラを見た。

だが直後、シールドが回復し始めていることに気が付いた。


「何だ....?」


周囲をスキャンしたアルゴは、ドローンがシールドの出力を回復していることに気が付く。


「何だよ....俺はライバルですらないってか!」


アルゴは怒りつつ、戦闘を続行するのであった。


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