表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン3-ジスト星系編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/272

067-誰かにとっての希望

ゲートを抜けた先は――――


「こっちもか!」


途轍もない数の大艦隊。

ただし、こちらは包囲陣系ではなく、バラバラの状態で浮遊している。


「ハイパージャンプで離脱する!」

「了解!」


ワープしている時間はない。

そう判断したカルはハイパードライブを起動し、アドアステラは遠方へとジャンプした。


『クソッ!! 逃がすな!』

『ダメだ、ワープじゃない、どこに行きやがった!』


海賊たちは、ジャンプアウトしたアドアステラを追おうとするが、航跡の残らないジャンプを追う事は出来ず、慌てる事しかできないのであった。




「.......よし」


ジャンプフィールドを抜け、アドアステラはフォービュラの何も無い空間へ放り出される。

カルは離脱したことに対して、屈辱を覚えたりなどはしなかった。


「皆、これから先は、本気の戦闘だ。気を抜けば、全員が危うい」


アドアステラは一騎当千をするような船ではない。

そういう船は、より巨大で高価なものだと、カルは知っている。


「この船は遥かに高度な技術で作られたものだが、それは十倍、二十倍の数に対応するものだ。百を超える相手に渡り合えるかどうかは分からない」

「......主人」


ファイスが口を開き、カルに言葉を放つ。


「主人はそのように、弱気な事を言う人間ではないはずです」

「そうです、御主人」


ノルスも便乗し、席を立つ。


「此の身を枷から解き放ち、自由と目的を与えてくださったのはあなた自身です。何を弱気になる必要があるのですか?」

「......よく分からないですけどっ...ご主人様なら、絶対負けません!」


アリアもそれに賛同する。

ブリッジにケインはいないが、カルはその光景の中で、ケインを幻視した。


「......では、行こう!」


カルはローブの裾をバッと翻し、自分のコンソールに向かい合う。


『戦闘モードへ移行。サブシステムオンライン...攻撃、防御、電子、遠隔、推進、妨害、モジュールカーネルに動力伝達』

「ワープドライブ起動」


決意を胸に、再びアドアステラはゲートへとワープする。


「今回はフォートモジュールは使用せず、機動戦でカタを付ける。....ノルス、アリア。頼むぞ」

「はっ!」

「はい!」


二人は頷く。

そして、アドアステラはゲート前へと到達したのだった。


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ