065-Search And Destroy.
さて、海賊を探そう。
私たちは出航して宇宙へと出て、海賊を探し始めた.....といっても、ジスト星系は広い。
なので、少しずるをさせてもらおう。
『探査プローブ、広範囲に拡散完了』
「よし、探査開始。シグナルの強度で判断しろ」
『了解』
自力でワープしながら星系中に散らばる、探査プローブを飛ばす。
それによって、星系中に存在する信号を検知し、海賊がいそうな場所を直に特定する。
本来であれば、私に情報の整理は難しいのだが、シトリンがいるので、それはかなり楽になった。
「早速発見、ワープする」
「「「「了解!」」」」
アドアステラは推進カーネルの効果によって大幅に強化されている為、ワープ速度も速い。
一瞬で海賊の棲み処へとたどり着き、速攻でフォートモジュールを起動。
『てっ、敵襲!』
『た、助けてくれ、うわぁあああっ!!』
ジスト星系は秘密基地や拠点が存在しないとシラードから知らされているので、私は躊躇がない。
この星系にある隠された拠点など、海賊でなくても碌でもない組織のものだからだ。
『生体反応、微弱化』
「よし、接舷しろ」
『はい』
アドアステラは海賊の拠点に乗り込み、私はファイスと共に中へと乗り込む。
そして、ニケで怪我をして倒れ込んでいる海賊にとどめを刺していく。
「あった」
とにかく時間が無いので、手段は選んでいられない。
コンピューターからメモリーを抜き、そのまま持ち去る。
そして、アドアステラに戻り、すぐさま拠点を離脱する。
『次の拠点へとワープします』
「ああ」
ワープ中にメモリーを解析し、星系図と照らし合わせて拠点や襲撃ルートを確定させていく。
ふむふむ、売却はフォービュラ星系で行うのか。
スターゲートを必ず通るタイミングがある、そのタイミングだけは絶対に船が寄り付かないと.....これはゲートキャンプのチャンスだ。
『なぁおい! 誰だか知らねえが、ここがどの海賊か――――』
『金をやる、助け――――』
海賊にもお金にも興味が無いので、次の基地を破壊する。
サブシステムを装備したアドアステラはまさに、動く破壊兵器そのものだ。
艦砲は基地の装甲を貫通し、パルスレーザーはシールドを貫通して装甲にダメージを与えられる。
熱核弾頭のスマートミサイルは外側の動力炉を吹き飛ばし、海賊の基地から電力を奪う。
「突入する」
「はっ!」
再びファイスと共に内部へ突入。
今度はまだ生きている海賊と相対するが、
「死ね」
「ぎゃっ――――」
カルセールを撃つ。
その海賊は胸に大穴が空いて倒れ込んだ。
「凄い威力だな....」
力に溺れないように気を付けないと、待っているのは破滅だけだ。
あくまでこの力は、お兄ちゃんの謳う正義のためだけに振るわれる。
「ガルルルォオオオッ!!!」
「いいぞファイス! 殺せ!」
私がメモリーを探している間、戦闘はファイスに任せる。
ファイスは人並外れた膂力があるから、レーザーガンを見てから回避できるし、首をへし折るくらいは余裕で出来る。
「ファイス、逃げるぞ!」
「はっ!」
カルセールで外壁を吹き飛ばし、アドアステラから出撃していたドローンに乗って戻る。
ノルスとシトリンによる砲撃が再開され、海賊を殲滅するまでそれは続いた。
面白いと感じたら、感想を書いていってください!
出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。
レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。
どのような感想・レビューでもお待ちしております!
↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。




