表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン2-旅立ち編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/272

057-ジストⅡ

用も済んだので、アドアステラはジストⅡへ降下した。

ライズコンソーシアムから通行手形的なものも発行してもらったので、惑星に入ること自体は特に問題が無かった。

問題は.....


「どこに降りようか」

「.......分かりませんね」


ジスト星系は、産業星系とも呼ばれる場所で、研究・開発・製造が盛んなのだ。

だが、その弊害か......着陸できそうな場所がほとんどない。

殆どのドックが何かしらの企業所属で、そこに所属していないと入港できないのだ。


「あまり上空に留まり続けるのもよくないが.....」


その時、私の目にとある文字が映った。


「....ここにしよう」


即断即決。

そこの名前は、「TRINITY.プライベートドック」だった。

すぐさま光速リレー通信でアレンスターに連絡を取る。


『どうした、カル....久々だな』

「突然で悪いが、ジストⅡのTRINITY.四番基地に俺が降りることを伝えてくれないか、他に降りる場所が無くてな」

『ああ....それくらいなら....いや待て。それは職権濫用だな』


ちっ。

くされ警察官の癖に、変なところはしっかりしている。


『だから、代わりにうちの別荘のドックを貸してやる。マップに今から言うIDを打ち込め』

「ああ....すまない」

『掃除はしてないからな、そっちで掃除してくれ.....899211だ、間違ってたらもう一回かけてくれ』


そう言うと、アドアステラのシステムにプライベートドックの権限が付与された事を示すメッセージが流れてきた。

地図にIDを入力すると、孤島らしき場所にあるプライベートドックが表示された。


「ここに行くぞ」

「「「「了解!!」」」」


アドアステラは雲霞の下へと高度を下げる。

すると、ブリッジから街が見えた。


「凄いな」


同じデザインのビル群が、整然と並んでいる。

もう夜だというのに、ビルのほとんどの窓は光を発している。

ビル群の外縁部には、防壁に守られた研究区画がある。

万里の長城みたいな大きさの防壁からは、トラムらしき鉄道の路線が飛び出していて、それは地下に入り込んでいる。


「速度を上げるぞ」


だが、のんびり見ている暇もない。

アドアステラが加速すると、その風景もあっという間に後ろに向けて流れていった。

アリアとケインが少しだけ残念そうにしていたが、


「大丈夫だ、写真は撮ってある」


私は二人の席に、撮影した都市の動く写真を表示する。

二人がそれに夢中になっている間に、アドアステラは更に高度を下げていく。

そして、水平線の果てにある――――ブライトエッジ子爵家所有の孤島に向かう。


「見えてきたぞ」


数十分も飛べば、地図上にある孤島の表示と重なった。

すぐに警備システムに着陸申請を行い、即座に受理された。

島全体に灯りが付き、権限を持つ私たちを出迎えていた。


「降下する、衝撃に備え!」

「「「「はい!」」」」


アドアステラは逆噴射を掛けながら、ジストⅡへと降下するのだった。


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ