表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン9-オストプライム編(前編)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

243/272

241-都市の闇へ

翌日。

私は全身フル装備で出掛ける支度をしていた。


「本当に行くのー?」

「ああ」


全身をすっぽり覆う、ラビが買ってきた新しい装備一式。

頭にフィットするフードと、踝まである丈のコート

中には二枚目の丈が短いローブ、更に裏に前に買ったオーダーメイドのパワードスーツ、ロングブーツで機動性も確保する。

バックパックに予備のエネルギーパックとバーニア燃料を積載。

左腕にシールド発生盾。

ニケとカルセール、新たに作った、高所への移動用のワイヤーフック。


「それ、本当に意味あるの?」

「私三人分を持ち上げる力はあるはずだけど...ワイヤーの強度がちょっと分からないかな」


最悪バーニアで浮上できるから問題ない。


「だけど、みんなを連れていく事はできないからね」

「私だけでも...」

「捕まったら何されるか分からないから」


何故私がフル武装で出かけようとしているのか。

それは、この惑星の秘密を暴くためだ。

記事の奥の奥、一般人が到底辿り着けないネットワークの奥底に、それについて書かれた記事が存在した。


『オストプライムには地下都市がある』


という記事が。

思うに、グーンズフリートの調査対象はここなのではないかと、私は踏んでいる。

同時に、恐らくは...ファイス達を奴隷として運用するための技術を抱えている闇が、この惑星の地下にある。

と言っても、そんなブラックマーケットに簡単に立ち入れるわけが無い。

まずは調査段階を踏む必要がある。


「じゃ、行ってくる。共有ウォレットにお金入れておいたから、一週間は滞在できるはず」

「うん、みんなのことは任せて」


ラビ、本当に保護者としては優秀なんだけどなぁ。

私はマスクを装着して、流歌からカルにモードチェンジする。

そして、ホテルを出た。




情報自体は、すぐに掴むことができた。

何故それが可能になったかというと、この間ステーションにいた万引き犯が万引きする現場を目撃したので、捕まえたところ、何でもするから許してくれと言ったので...


「おい。裏マーケットについて何か知らないか?」

「お、俺は知らねぇ! 聞きたいなら、バライアっていう酒場にいるガムド爺ちゃんに聞くんだな!」


と全部喋ってくれたので、酒場バライア...一つしかない中央都市の酒場を訪れた。

アンティーク風情のある酒場の中で、私はガムドという老人を探した。

すぐに見つかったガムドという男は、ジョッキ三本分の酒代で口を割った。


「地下への入り口はなァ、あちこちにあるけどよ...興味があんなら、ここの隣の酒場に行きな。俺の紹介だって言えば、マスターが通してくれる」

「...助かる」

「気を付けな、その武装があっても、この星の闇は深いぜ。決して自分だけで解決しようとすんなよ」


ガムドというお爺さんは、そう私に忠告した。

こういうときに飛び出る台詞は、単に心配や不安だけで出るものではないことを、私は知っている。

お兄ちゃんがよく口にする言葉の数々は、お兄ちゃんの経験以外から出た言葉ではない。


「ああ、感謝する」


もう、奴隷なんてモノは作らせない。

これは正義でも何でもなく、仲間達を見て無意識のうちに誓っていたことだ。

私は颯爽と酒場を後にした。

面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ