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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン8.5-エミドの少女と旅のアレコレ

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230-オストプライム到着

こうして、私たちの船はオスト星系へと到着した。

ゲートをくぐると同時に、アドアステラは様々な船からスキャンをかけられる。


『スキャニングされています、どうされますか?』

「直ぐにワープする」

『了解です、目的地は?』

「オストプライム第六ビジネスステーションへ」

『分かりました』


アドアステラは宇宙を滑り出し、ワープを開始する。

オスト星系は非常に盛んな星系であり、出入りする船はスキャンされるのかもしれない。

でも、メンドイので振り切る。

仮に疑われたとしても、プラチナランクの権限で何とかする。

スキャンされたから逃げた、で充分な理由だしね。


「オストプライムでは何をするのですか?」


経理を担当するソフは、早速目的が気になるらしい。

私はそれに対して、前々から考えていたことを話す。


「アリアはミサイル係だけど、前のソフと同じでまだやりたい事がない状態だよね」

「え...は、はい!」


アリアは慌てて返事をする。

私はそんなアリアを微笑ましく思い、同時に続ける。


「それから、お金も貯まってきたし...シトリンをアップグレードしようと思う」

『アップグレード、ですか?』


シトリンは型落ち品で、しかも古過ぎて修理も出来ない。

だからこそ、お金をかけてでも改良・修理を行えれば良いんだけど...


「オスト星系はペリメーター星系と同じように栄えていると聞きます、代替パーツを見つけることもできるでしょうね」

「うん、その予定」


ノルスが頷いてくれた。

オスト星系でやることは、稼業・遊興・休養・強化の四つ。

それさえ間違えなければ全く問題なく過ごせる筈だ。


「まずは船をどこに停めるかだけど...」


私は呟く。

まあ、適当な商業ハブでいいか。

あそこは駐船料金さえ支払えば船を停めておける。

まずはソフの作ったご飯でも食べながら、皆で作戦会議にしよう。


『ワープ終了まで、残り44秒』

「...」


アドアステラのワープはとても速い。

グーンズフリートと共に旅をして、それが実によくわかった。

普段やらないことをやると、思いもしないことを学べる。

知見は力になる。

面白い...よね。


「私も、新しいことに挑戦してみるべきか...」


お兄ちゃんに会った時、前と変わっていなかったら...

もしかしたらお兄ちゃんは、私に失望するかもしれない。

だから、もっと新しいことをしよう。

学んで大きくなって、お兄ちゃんに喜んでもらうんだ。

お兄ちゃんに認めてもらうんだ。

お兄ちゃんの笑顔を太陽の光のように浴びて、それで...ずっと一緒にいるために。


『ワープアウトします』


アドアステラは通常空間へと出る。

オストプライムの周回軌道上のハブだけあり、凄まじい数の船がそこらじゅうに浮いている。

私はアドアステラの舵を握り、ステーションへ向けて加速を始める。

すぐにスキャンが集中するが、無視する。


「こちらエンフォース所属、アドアステラ。そちらのステーションに入港したいのだが」

『順番待機列に並んでください』

「わかった」


整理券を受け取った私たちは、入港を待つ船の群れの中に入った。

意図した訳では無いけれど、船が私たちの船をスキャン波から守ってくれる。

さあ、順番待ちが終わったら上陸だ。

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