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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン8-ケラカ星系編

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217-闇吹き飛ばす光

私達はアドアステラを駆り、敵艦隊の砲撃をかわして外周部を旋回する。

グーンズフリートは逆に、コロニーの周囲に展開して、フォースフィールドを守りながら攻撃している。


「見つけた、旗艦だ!」


その時、私は双眼鏡でそれを見つけた。

敵艦隊の中で一際大きい、主力艦と思われる艦種である。


「艦種識別!」

『艦種照合...クロミナール級、ヴァンデッタ帝国の攻撃型主力艦と特徴が一致、ただし細部が異なります』


ヴァンデッタ帝国...確か、王国とは敵対状態にある国だっけ。

ただ、周囲の艦船は王国製が中心と考えると鹵獲された船なんだろうな...


「データはあるか?」

『王国軍への問い合わせが必要です』

「そんな時間はないな...」


集まってくれればロードメイカーで纏めて薙ぎ払えるんだけど。

あれは連発できない以上、この状況で包囲されるのはまずい。


「ラビ、どうすればいいと思う?」

『私に聞く? カル、君の思ったことをやってみればいいじゃん』

「...そうだな」


舵を握るのは私だ。

だからこそ、最終決定権は私にある。


「ノルス、ファイス、キャッスルモジュール使用直後のパワーコアのエネルギー係数は安定するか?」

「はい」

「ええ」


なら、やってみる価値はあるかな。

現在、グーンズフリートは私達の背後にいる。

彼等の目的は、私たちではなくグーンズフリートと、コロニーだ。

そして、敵は広範囲に広がっている。

なら。


「フォート、キャッスルモジュール起動! 全砲門、敵主力艦へと旋回! 砲撃モードに変形!」

「了解!」

「了解!」


敵が海賊なら、自分の身が危険になった時点で味方を集めるはず。

出来ることをやるべきだ。


「全砲門、開け!」


直後。

アドアステラの十六門の重レーザー砲が一斉に光を放つ。

たった数百キロメートルの距離などものともせずに、それらは真っ直ぐに敵主力艦に直撃、シールドが一瞬で撓む。


「もう一発!」


次の一撃で、シールドは完全に崩壊して表面装甲に崩壊を促した。

その時点で、全ての艦船のヘイトがこちらに向いたのが分かったものの、やっぱり敵艦隊は主力艦の周囲に集合を始める。

ある程度集まった時点で、私は静かに命じた。


「「ロードメイカー」発射準備」

『発射準備開始します』


シトリンの声と共に、ワープドライブの駆動音が高まっていく。


『エネルギー充填缶に伝送開始』

『エネルギー充填率、89%』

「安全装置解除、注入弁開放準備完了」

「流出制御磁場発生!」

『エネルギー充填率、100%』


そして私は。

ただ冷酷に、撃った。

磁場によって造形されたエネルギーの奔流は、敵の艦隊の中央で炸裂し...

その半数以上を、瞬時に葬り去った。


「状況確認!」

『敵艦隊、61%を喪失。ただし、戦艦級、主力艦は依然として存在!』

「そうか...」


意外に頑丈だ。

前面に展開していた小型艦隊が破壊力を吸収したらしく、戦艦と主力艦にはほとんどダメージが無い。


「...キャパシターバッテリー装填! 全速力で離脱する!」


バッテリーで電力を充填し、私はアドアステラをその場から急いで離脱させるのであった。

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