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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン8-ケラカ星系編

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215/272

213-基地殲滅(前編)

数日後。

アドアステラとグーンズフリートは、共同作戦へと身を投じることになった。


『敵の基地は既に建設を殆ど終えている、当然ながら戦力も戦艦から小型艦まで勢揃いだ! だが、我々の敵ではない!』

「戦艦は任せろ」

『露払いは任せよ!』


ワープ中の艦隊の中で、私達は作戦を話し合う。

ワープアウト後、即座に散開し被弾面積を減らしつつ、一番槍をアドアステラが務めてヘイトを集中させ、そのまま要塞に肉薄、シールドを削りつつ、迎撃の薄い側面に回り込む。

アドアステラを追って旋回中の艦隊に、グーンズフリートが一斉射撃を喰らわせる。

そういう作戦だ。


『ワープアウトまで残り30秒』


シトリンが伝えてくれる。

今回、砲撃は完全にシトリンとアリアにお任せで、折角なのでブリッジの航海長席にソフを座らせている。


「いいか、ソフ。目を背けたくなった時はそれで目を覆うんだぞ」

「は、はい...!」


アドアステラの機動によるGは発生しないので、戦闘における衝撃はともかく、恐ろしい視覚的な光景は目隠しで遮断できるはずだ。


『ワープアウトします』

「行くぞ!」


アドアステラとグーンズフリート五隻は、海賊の基地の少し離れた場所へとワープアウトする。

これは...多分、意図的にワープアウト位置を逸らされた。

帝国軍が使っていたインターディクション装置のようなものを、海賊も使っているらしい。


『散開せよ!』

「シトリン、オールウェポンフリー!」

『火器管制システム、オンライン』

「サブシステム、全カーネル起動します、アドアステラ、砲撃モードに変形開始」

「フォートモジュール、起動受け取りました、サブワープドライブ、アクティベート、推進力の入力元を変更」


アドアステラは変形しながら加速し、基地のルックアウト...つまり、櫓のようなタワーを砲撃する。

シールドを貫いた砲撃は、櫓を貫通して破壊する。

その途端、基地全体からスキャン波が一斉に投射されてきた。


「あわわ...」

「ファイス!」

「対電子戦・スキャンウェーブ・コラプサー起動します!」


基本的に、スキャン並というものは距離が離れれば離れるほど減衰する。

減衰した状態であれば、反対にこちらが同波長のスキャン波を打ち出せば打ち消せる。

そうやって、ターゲットを妨害することができるのだ。


「シトリン、要塞のセントリーガンを狙え、砲撃開始!」

『了解』


アドアステラは砲撃を開始する。

大幅に強化された重レーザー砲が、基地のシールドを貫通し、セントリーガンを破壊し、その奥にまで突き刺さる。


「ケイン、ドローン射出! オネイロスⅡを15機!」

「りょうかい!」

「ラビ、出撃! 二人とも、要塞から出てくる戦闘機を重点的に狙え!」

「『了解!』」


要塞から、戦闘艦よりも出撃の速い戦闘機が無数に出撃してくる。

こちらもパルスレーザーで撃墜するが、全てをカバーできるわけではない。

だからこそ、ドローンたちとラビが輝く。


「この船...強いんです、ね...」

「ああ、強い」


激ヤバな改造を受けまくってるからね。

ただ、愚策なのは間違いがないけどね、こんな風に突っ込むのは...


「艦隊を引き剥がす、CJD起動!」

「了解!」


アドアステラは加速状態から転進し、そのまま基地の側面部に一瞬で遷移する。

立ちくらみのような感覚が襲いかかってくるものの、致命的ではない。


『敵艦隊、こちらへ向けて移動中』

「キャッスルモジュール起動! 長距離クリスタルに換装、アリア! 砲雷撃戦用意!」

「はい!」


アドアステラのレーザー連射力は凄まじい。

それは、キャッスルモジュールを使うことでより高まる。

燃料事情と電力事情はより厳しくなるけどね。


『今だ、援護射撃っ、開始ィ!』

『オラァアアアアアアアア! くたばりやがれ、海賊野郎!』

『死ねクソどもが!』


グーンズフリートからの援護射撃が飛んでくる。

それらは、アドアステラを追うために長く広がっていた艦隊に直撃、大混乱を齎す。

そこにアドアステラの砲撃が到達、大きな損害を相手に与えたのであった。

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