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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン6-ビージアイナ戦線編

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175-ハダウガゴ奪還戦-アステロイドベース攻略戦(前編)

さて。

前回の戦いが三日前の事だけれど、まだまだ敵はいる。

何しろ、敵の本隊が飛び込んできたのだ。

本隊がそこにいたという事は、補給線を何らかの手段で確保しているという事。

その原因が、そこにあった。


「ゲートって、作れたんだ......」

『当然、古代の遺物であろう。我等も、帝国の輩も、ゲートの技術を理解できるはずもない』


ジャンプドライブはおろかハイパードライブすらない文明だもんね。

勿論、それを嘲笑しているわけではない。

あくまで、発展の途上にあるってだけだろうし。

…..それよりも、目の前にあるものの方が気になる。

アステロイドベルトに建設された基地だが、その中央には稼働しているゲートのようなものが見えている。

だけど、帝国の構造物と形状も材質も異なる。

どこかから無理やり引っ張ってきたような印象を受けた。


「あれは破壊できないのか?」

『試してはいるが、シールドがあるようだ。エネルギー源を断つほかない』

「無事に回収できればいいんだがな」

『やめよ。あれは争いのもとにしかならぬ』

「破壊で、いいんだな?」

『残骸を漁るくらいが丁度よかろう、現物のまま残せば禍根を残すことになる』


ここで拾う判断をしないところが、彼らしいと言えば彼らしい。

よくいえば立派な王様、悪く言えば国家の利益をむざむざ捨てる愚か者、ってところかな。

まあ、二個でセットらしいし、片方壊せばもう片方はどこかに残る。

撤退する帝国にそれを回収する余裕はないだろうし、どこかで誰かの手に渡るかもね。


『王国軍所属の全艦隊に告ぐ、これより王国軍は左右翼に包囲陣を展開する! 王国騎士団は密集陣形にて前進するとの旨を報告で頂いている故に、帝国の艦載機と小型艦船に対して迎撃行動を行いつつ、敵基地のシールド及び外部露出している武装に対して攻撃開始せよ! 射程範囲外の分隊は防御陣形、例外二を適用し前進開始!』

『.....ただし、アドアステラは後方に展開せよ、だ』

「分かっている」


アドアステラの射程は大抵の艦船より狭いが、それに特化すればいくらでも長くできる。

だからこそ、今回は後方に展開し、帝国軍を引き付ける役割を買って出た。

何しろ、


「俺たちは賞金数千万の最優先ターゲットだ、言われなくともこっちに来るだろう」


仮に撤退することとなっても、あのゲートとアドアステラの撃墜で釣り合うだろうからね。

まあ、出来ればの話だけど。

アドアステラの周囲には、光学迷彩とサーマルステルス状態の戦艦八隻が潜んでいる。

ある程度アドアステラの被弾が増えると同時にそれを解除し、光学迷彩を解除し攻撃を開始する。

ずるく思うだろうけど、戦艦の内訳は王国騎士団と王国軍で4:4なので許してほしいものだ。


『基地より発進する艦影を多数確認。』

「こちらも撃ち方始め! シールドの外部に露出してるセンサー群を狙え!」


アドアステラに搭載されている重レーザー砲は、射程を出すと追跡性能が落ちる。

それに、友軍とターゲットの食い合いになると効率が悪い。

なので、動かない基地の方を狙う。

基地の周囲にはセントリーガンが無数に設置されているから、それも潰す。


『では、こちらも参る! シールドへの攻撃を開始、飽和状態になるまで押し切れ!』


クロスもやる気のようだ。

流石に、基地程度のシールドでは正規軍の一斉攻撃には耐えられない。

だが、易々とシールドを明け渡すほど敵も馬鹿じゃない。

直ぐに王国騎士団との交戦が始まり、シールドに行っていた砲撃が一部艦隊との交戦に回されるようになる。

だが、それは本当に一部だ。

王国軍が王国騎士団に向かう帝国艦を左右翼に分かれて援護射撃しているためでもある。


『ワープアウト反応。左舷近方の宙域に何かがワープアウトします』

「了解。隠密艦隊、攻撃準備」

『了解!』


直後、アドアステラと並ぶように大型戦艦とそれを中心に数十の艦船がワープしてきた。

ちょっと辛い数だけど.....


「変調クリスタルを近接用に切り替え! 近接戦闘準備! 隠密艦隊はサーマルステルスを解き攻撃を開始せよ」


私はそう命じる。

とりあえず、この際大型戦艦の相手は味方に任せる。

こちらは雑魚から潰して行こう。


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