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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン5-ショートバケーション編

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136-誓約

えー...結論から言うと、要塞は後者の方だった。

先行ワープで突入した先遣隊とネメシス、アドアステラは展開していた防衛艦隊を撃破、後続の艦隊を呼び込んだ。

だけど...


「戦いはまだまだこれからだ」


その証拠に、要塞のドックから海賊艦が次々と出撃し始めている。

今確認できるだけでも62。

この巨大な要塞からして、こちらと同数の400程度は余裕で詰め込んでいるだろう。


『敵艦隊、左右に展開。こちら側を包囲する陣形のようです』

「突き崩すには?」

『こちらも散開するか...密度の薄い外側の艦を撃沈し翼を崩すかです』

「よし、そっちをやろう...ネメシス!」

『なんだ!』


私はアルゴに呼び掛ける。

すぐに不機嫌そうな声が返ってくる。


「一番奥まで射程内か?」

『いや、手前側の両翼先端にしか届かねぇな』

「それでいい。左右翼の敵を撃って数を減らすぞ」

『分かった!』


私は通信を切り、ファイスに指示する。


「フォートモジュール起動。次に攻撃カーネル起動」

「了解!」


射程を伸ばし、攻撃カーネルで威力を高める。

更にオーバークロックさせて、連射力を大幅に増加させた。

その時、ネメシスから巡航ミサイルが発射され、敵艦隊の右翼に直撃する。

やっぱりランチャーを改造しているようで、連射速度が遅過ぎる代わりにミサイルの飛翔速度が速いようだ。


「こちらも攻撃開始」

『射撃を開始します』


アドアステラの上面レーザー砲から長距離レーザーが放たれ、端の艦を一隻ずつ撃墜させていく。

流石にシールドが厚く、一隻につき三発程度必要だけど――――


『こちらグラーム星系軍司令部。援護射撃は必要か?』

「射程内であれば頼む」

『了解した。優先ターゲットを共有するので、重複しないように注意願う』

「ああ」


星系軍の援護射撃が始まり、シルバー傭兵たちが一斉に突撃を始める。

いい的だが、彼らを止める義理もないので放っておく。


『敵艦隊、陣形を変更します。更に、後続が加わるようです』

「......」


敵の陣形が、十字へと変わった。防御の薄い艦を後部に配置し、シールドが硬い艦を前面に出す形に。

海賊らしくない統率力だ。


「フォートモジュール解除。シトリン、敵艦最後尾までの距離は?」

『およそ132kmです』

「意外と近いな」


アドアステラは改修を経て生まれ変わったわけだが、それでも今までと変わりのないものはある。

それは、CompactJumpDrive....CJD。

これだけは、理論すら不明なので弄れないため、デフォルトの距離100kmから変わることはない。


「うーん......突っ込んでから機動戦に移行するか.....」


32kmを加速で乗り越えるのは、敵の的になる可能性が高い。

悩む私に、その場にいた全員が言葉を発した。


「「「「「『あなたを信じます』」」」」」

「.....えっ?」

「まっ、前に.....みんなで決めたんです。艦長はいつも自分がすごいって思ってないから....もし悩んでいるときがあったら、全員で肯定しようって」


アリアがそう口にした。

私が周囲を見渡すと、席に座っている皆が頷いた。


「....分かった、行こう」


私はCJDを起動する。

そして同時に、別のタブを開いた。


「何でわざわざ改修したか――――そこにその理由が詰まってる」


スリーパードローン戦では使わなかったが、アドアステラのもう一つの機能が存在する。

ジャンプ直後に、それを使う。

アドアステラは光彩を纏いながら、CJDを起動し――――消え去った。


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