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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン5-ショートバケーション編

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134-ワンターン退場

こうして私たちは、全員と合流する事に成功した。

ファイスが人間離れした強さを振るうので、人間が中心の海賊相手では勝ち目がないのだ。


「くっ....そぉ...!」

「どうした? さっきまでの威勢は」


私は盾を構えながら言う。

同時に、海賊の顔が怒りに歪む。


「......っ、調子乗んなよ!!」


放たれたのはグレネードランチャー。

だけど、その程度の爆発でシールドは破れない。


「どうしたと言っている」

「う、うるせぇ! 変な装備使いやがって!」

「誰から情報を貰ったんだ? 言え」

「言うわけねえだろ!」

「言ったら、助けてやってもいいぞ」

「.........」


海賊の顔が今度は葛藤の色を見せる。


「いいや、無理だな」

「じゃあ死ね」


シールドを解除してそいつの額を撃った。

それが戦闘の幕開けとなり、ファイスが飛び込みシトリンが援護する。


「くそっ、何なんだこいつ!」

「ひっ、ひぃぃっ!?」


ファイスはバトンでレーザー弾を弾ける。

そのまま弾こうとすれば破損するから、かなりの高等技術だ。

そもそも、シトリンも凄いんだよね、高速で動くファイスに当たらないように射撃を差し込んでいる。

私はファイスの僅かな隙の間から撃つことしかできない。


「くそっ、くそぉ....! だったらお前らを!」

「いや、正気か?」


私が盾だけ構えて立っていると思ったら大間違いだ。

広間に追い込んだ海賊が、次々と死んでいく。

綺麗だった床が、血で汚れていく。


「それで.....いつまで隠れてる気だ?」


私は背後を振り返る。

仲間たちの後ろ、光学迷彩で隠れてるやつが居た。

私の声に応え、姿を現す。


「.....へっ、バレちまうとはな」

「お前が首謀者か」

「........いいや。俺は、お前に警告しに来たんだ」


そいつは、私に向かって獰猛な笑みを浮かべた。


「あまり派手にやってると、いつかツキが回ってくるぜ」

「そうか」

「あばよ――――があっ!!?」


逃げようとしたんだろうけど、まあ逃がすわけがない。

カルセールで強化外骨格ごと撃ち抜いた。


「て....てめぇ....何で、アーマーだって......」

「まあ、地獄で考えろ」


微妙な動作が、生身の体ではないことを証明していた。

それだけだ。


「ファイス、終わったか?」

「ええ」


これで後は、警備隊に通報すればいいだけだ。

事前に事件があったのに、ここの警備システムは反応しなかった。

本命がここだったか、私狙いだったか分からないが......観光会社とグルなんだろうな。

ちょっと調べれば繋がりが判明すると思う。


「よくやった、皆」

「........はっ」

「やった!」

「ケイン、今回何もしてないでしょ」

「......そのうちするもん」


皆は無事で、船も無事。

だけど......もうここには住めそうにないなあ.....


「バカンスは終わりだ、皆」

「....ええっ!?」


ケインが驚いた顔をする。

当然だ。

ここまでやられたなら.....ボッコボコにして返してやる。


「戦いの時だ、残りのバカンス分殺してやろう」

「ははっ!!」

「そうだよね!」

「そ.....そうだよな....よっし! ドローンでボコボコだ!」


ケインも頷いた。

さあ、傭兵ギルド側の指示待ちだ。


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