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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン5-ショートバケーション編

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133-虎穴、襲われる

というわけで、スクランブル発進を経て私たちはPORSに戻ってきた。

だが、私たちを待っていたのは楽しい余暇ではなく、血と争いだった。


「!? 何!?」


部屋で休んでいた私は、凄まじい衝撃と轟音、鳴り響く警報で意識を取り戻した。


「シトリン!」

『不明ですが、ローカル通信に不明な信号を確認。恐らく海賊のものと思われます!』

「.......みんなは」


オーナー権限で、皆の位置を見る。

ファイスはトレーニングルームのサウナに、ケインは食堂に、アリアはプールに、ノルスはリラクゼーションルームにいる。

この中で、すぐに戦えるのは.....私だけか。

一応、ファイスのいるサウナに通信を行う。


「ファイス、海賊が侵入した。さっさとシャワーを浴びて服を着ろ......装備はどこにある?」

『自分の部屋にあるかと』

「じゃあ、そちらに向かうから合流するぞ」

『はっ』


私はマスクを着け、装備を身に着ける。

すぐに足音が聞こえてくる。


「いいか、3コールで突破するぞ」

「ああ」


待たなくても開けてあげるよ。

私は入り口の木の扉を、蹴りで破壊した。


「なっ、ぎゃぁ!!」

「ぐえっ!!」


相手が驚いているすきに、二人にニケを撃ち込む。

向こうの状況が見えなかったので、頭には撃てなかったが、今度はしっかりと目で見て頭を撃った。


「よくも!」

「アデュー」


銃を抜き、こちらを狙う男。

だが、遅い。

トリガーを起こす前にこちらが頭を抜いた。


「こんなものか」


私って、この世界基準だと全く強くない筈なんだけどな....

この規模の賊にどうして勝てるんだろう?


「こっちに敵がいるぞ!」

「やばいな」


私はダストシュートを抜ける。

そして、一階下にある通路を経て、温泉エリアに出る。

こっちは人が少ないようで、暇そうに立っていた海賊を闇討ちする。

すぐに人が集まってくるので、海賊から奪った煙幕を女子風呂側に放り投げる。


「ファイス! 無事か!」

「大丈夫です! ですが....その、裸ですので......」

「バカなこと言ってる場合じゃない! ほら!」


ファイスに装備を押し付ける。

男の裸なんて、お兄ちゃんの身体に比べたら全て貧相だ。

私なんかの為に毎日頑張っていたその身体は.....っと、それどころじゃない。


「終わったか?」

「ええ」


装備を着込んだファイスと私は、アリアを迎えに行くために階下に降りる。

そこには既に、多くの海賊が入り込んでいた。


「ファイス、全員やれ....出来るな?」

「はっ」


ファイスは猛然と突撃して、ロッカーを投げ飛ばして海賊にぶつけた。

敵の注意がそちらに移った隙に、壁を蹴って加速、バトンを突き出して一人を倒す。

更に、左手を地面に突いて、回し蹴りを放つ。

だけど、そのせいで隙が出来て、奥にいる海賊がハンドガンを撃とうとする隙をカバーできなかった。

射程が足りないので、カルセールを抜き撃ちする。

シリンダーが回転し、レーザーが奥にいた人間の銃を弾き飛ばす。


「ファイス! 油断するな!」

「はいっ!!」


ファイスは即座に姿勢を正し、前にいた海賊の胸に蹴りを叩き込む。

あの音を聞く限り、肋骨が折れたな。

まあ、トドメは刺すけどね。


「終わりました」

「先を急げ、アリアが危ない――――俺はこいつらにとどめを刺してから行く」

「はっ!」


ファイスは廊下の奥に引っ込む。

私は手甲からエネルギーパックを取り出して、ニケに給電する。

それから、海賊一人一人にトドメを刺して回るのだった。


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