表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

134/272

132-海賊殲滅

「シトリン、どうだ?」

『温泉エリアに敵はいません、マッサージブースに2人、ドリンクエリアに3人です』

「よし、行くぞ!」

「ハッ!」


私はニケを撃ち、ファイスはバトンで殴り、シトリンはレーザーライフルで援護する。

相手の生死を問わなくてもいいので、遠慮なく撃てる。


「くそっ、何だその連射力!」

「金の力だ!」

「そうかよっ!!」


海賊は煙玉のようなものを使って、私の視界を妨げる。

だけど。


「そこだ」

「なんっ....!?」


センサーも遮断するこの煙の中で、素早く動けないのは向こうも同じ。

煙の動きから位置を割って撃った。

外れても、後ろにいたシトリンが撃っていただろう。


「うわああっ!! 助けごぼあぎゃあっ!!」

「申し訳ございません、主人! 聞き苦しい悲鳴を!」

「大丈夫。そっちはどうだ?」

「終わりました」


ファイスを止めるのは、野良の海賊では無理だろう。

ロートラ狼人は別にそこまで強い種族という訳じゃないんだけど、ファイスだけ何かおかしいんだよね。


「何だこいつは!?」

「止めろ! ダメだ、当たらぎゃっ!?」


突っ込んだファイスによって齎される海賊の悲鳴を聞きながら、私は素早く索敵を試みる。

白兵戦が割と多いのに、白兵戦装備が全くないのが気になったので、これを持って来たのだ。


「ポケットセンサー!」


床に投げた装置が起動し、周囲の生命反応をスキャンして携帯端末に情報を送ってくる。

反対側の壁際に四人、奥に十人かな?


「奥をやる、シトリン、付いてこい」

『了解です』


ファイスに任せて、奥を潰すことにした。

私たちが奥に進むと、そこには縛られている四人組と、六人の海賊らしき人間たちがいた。


「お、お前はっ!?」

「ボンジュール....」


私は格好つけて挨拶をして、ニケを抜いて構える。


「傭兵か、殺せ!!」

「「「「おう!!」」」」

「シトリンっ!!」


シールドを展開して身を守りつつ、廊下側に張り付いて隠れていたシトリンを呼ぶ。

シトリンは素早くレーザーライフルを連射し、三人を倒した。


「お、おい! 人質がどうなっても――――」

「よくないな、だからこそ――――お前たちは死ね」


ファイスの加速姿勢と同じ姿勢を、私は取る。

力を込める足を前に、姿勢をできる限り低くし、一気に地面を蹴って跳躍する。

走り出す、というよりは横に向けてジャンプするというイメージだ。

そして、次に足をつくタイミングで横に跳んで、ニケで二人の頭蓋を撃ち抜く。


「ラーカス! くっ、この!」


私が足を止めたタイミングで、残った男が銃を向ける。

狙いは、いい。

けど――――私にはシールドがある。


「クソッたれーーーーッ!!」

「......」


この手甲のシールドは、シールド展開コイルが焼けつくまではシールドを張り続けられる。

全方位ではなく一面、それも薄い一枚なので、エネルギー源が膨大な今は中々強い防具になった。

まあ、後ろから撃たれたら意味ないんだけど。


『こちらノルス! 救援が到着したようで、海賊船が逃げます――――追いますか?』

「今はいい、それよりドックに船を入れてくれ、中に戻る」

『了解!』


その時、私はこちらに向けて向かってくるファイスを見た。

一人の男を引きずっている。


「そいつは?」

「突入隊の指揮者だったようですので、気絶させて連れてきました」

「引き渡そう」


私はそれに、頷くのであった。

結局、私たちが倒した海賊の懸賞額はかなり高く、ファイスの倒した男は低かったが、TRINITY.からの報奨金は全額ファイスに振り込まれた。

私としては、何かに使ってほしいんだけど..........


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ