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122-観光案内所へ

数日後。

私はファイスと共に、旅行案内所へと来ていた。

あの後、「お金を何に使うか」をみんなと相談した結果、どこかのリゾート地で静養しよう、という事になったのだ。

私は全く興味がないけれど、これも福祉の一環だと思って、こうして皆をどこかに連れていくことにしたのだ。

店内に入ると、店員型アンドロイドが応対した。


『こんにちは、ご旅行のご相談ですか?』

「ああ」

『それでしたら、お客様情報の照合を行いますので、こちらのコードを端末に入力してください』


私は自分の持っている携帯端末に、コードを入力する。

すると、アンドロイドが情報を確認しだした。


『ご旅行は、お仲間様も御同行ですか?』

「ああ、全員だ」

『旅客船ではなく、所有船でのご旅行でよろしかったですか?』

「そうだ」

『かしこまりました、直ちに候補を検索します』

「あ、国内で頼む」

『はい』


私とファイスは、アンドロイドが検索している間、セルフサービスのお茶を飲んで過ごす。

それから数分後。


『絞り込みました』

「!」

『全部で3件ですね』

「いやに少ないな?」

『少ない理由をご説明いたしましょうか?』

「頼む」


今後また旅行するときに、必要になるかもしれないからね。


『まず、お客様の職業は傭兵ですが、弊社の観光案内データから予測するに、傭兵の休養地に選ばれるのは、決まって海賊などの被害の少ない.....つまり、本来の職務から離れた地であることが多いのです』

「なるほど」

『それから、お客様の艦船はロー・セキュリティ、ヌル・セキュリティの通過履歴があるため、ある程度ショートカットが可能な旅行先を選ばせていただきました』

「ふむ」


旅行に手軽さは必須って訳だね。

確かに第一次改装を経たアドアステラであればロー・セキュリティくらいなら今更脅威にも思わないな。


『最後に、こちらは当機独自の判断ではございますが、お客様は勲章受章者であり、ゴールドランク昇格を間近に控えています。ですから、恐らく予算もそれなりに高いと想定し、中流階級向けの宿泊施設を多く抱える星系を選別いたしました』


流石に上流階級向けは難しいみたいだね。

まあ、貴族でもないしね.....


「では、見せてもらえるか?」

『はい』


私は資料を受け取る。

ガゼラーク星系、クァフェ星系、グラーム星系の三つだ。

ガゼラーク星系は、一つだけ観光地があり、美しい海と落ち着ける広大な大陸型リゾート地で、雄大な自然を楽しみながらログハウスに泊まれるらしい。


「主人、どうですか?」

「自然は....そんなにいいものでもないからな」


次はクァフェ星系。

果樹の名産地で、穀倉地帯でもあるそうだ。

ワインがおいしいとか、それに合わせた美食を楽しめるなどあるけれど、私は興味がなかった。


「ファイス、ワインはどうだ?」

「自分は飲んだことがありませんが.....飲めと命じられるのであれば」

「では、これもダメだな」


残るはグラーム星系。

こちらは、どちらかというと大衆向けで、惑星は巨大なショッピングモールや娯楽説などが中心であり、中型のレンタルパーソナルリゾートが......


「ここにするか」

『お決まりですか?』

「ああ、観光プランを案内してくれ」


グラーム星系なら、ある程度汎用性が高く、他のメンバーの期待にも答えられるだろう。

そう判断した私は、グラーム星系に行くことを決めて、更なる資料を要求するのだった。


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