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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン4-スリーパー防衛編

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117/272

117-闇の中で

目を覚ますと、いつも通りのブリッジが目に入った。

だが、全ての灯が消えている。


「......システムが死んでいるわけではないのか」


私たちのバイタルサインが一瞬不明瞭になったために、システムが自動でセーフモードに入っただけのようだ。

私はコンソールを操作して、システムを復旧させる。

すぐにシトリンが起動し、顔部分にライズコンソーシアムのマークが一瞬表示される。


『......どれほどスリープ状態になっていましたか?』

「分からない、すぐにセンサー類のチェックを」

『了解』


私は席から立ち上がり、皆を起こして回る。

その間に照明が点灯し、全てのコンソールがアクティブになった。


「周囲の状況が分からないな......」


私はアドアステラに搭載されたサーチライトを使い、前面への状況把握を試みる。

生憎と、プローブは全弾使ってしまったために探査には使えない。


「機関、再始動」

「加速度は出ている.....」

『レーダー復旧』


レーダーが復旧したことで、周囲の状況が分かるようになった。

そして、同時に――――


『周囲に無数の浮遊物体、形状から想定されるのはスリーパードローンです!』

「何だって!?」


直後。

周囲の暗闇で、ぽつぽつと光が生まれた。

それは、時間を追うごとにどんどんと拡大していく。

最終的にその光は、星空のようになった。


「総数は!?」

『不明....レーダー範囲内には951!』

「逃げるぞ!」


アドアステラ単艦で相手にできる量じゃない。

成程.....どうしてワームホールに引きずり込んだかが分かった。


「巣に引きずり込み、自分たちの最も強力な敵と認識した存在を殺す.....合理的だ」


自分たちの有利なフィールドを作る、それはつまり、土俵に引きずり込んだのと同様だ。

私たちは彼らのルールに従わざるを得ず、結果として死の運命を受け入れなければならない。

.......そんなのはごめんだ。


「SWD起動! 奴らの中を突っ切る!」

『射撃感知、シールドの被弾率が増加』


四方八方からレーザーが飛んでくる。

こうなるとアドアステラでも回避しきれないが、


「シトリン、広域スキャン! 精度は悪くても構わない、大型の構造物を探せ!」

『了解』

「防御カーネル起動! シールドブースターを10秒のみ起動します!」


アドアステラが巡洋艦でよかった。

フリゲートなら耐えられなかっただろう。


『スキャンには2分掛かります、シールド/船体損傷の度合いから計算して、このまま離脱しない場合2分16秒後にシールドが崩壊、40秒後には撃墜されます』

「.....く」


防御サブシステムを起動してこれか。

私は歯噛みする。


「......いいや、充分だ。ファイス! シールドブースターをオーバークロックすれば、シールドが破壊されてからも耐えられるな!?」

「.....は、可能です! 主人!」


先ほどからバレルロールや急旋回を繰り返しているが、スリーパードローン達は同速でぴったりついてくるだけでなく、置き射撃で対応してくる。

人間の私の操縦では、この完璧な読みに対処する手段はない。


『......発見しました、巨大構造物、ただし高精度。推定距離、1600km.....正面!』

「都合がいいな.....このままあれに突っ込む、奴らが虫と全く同じなら分からないが、恐らく巣そのものは攻撃できないはずだ」


巣の中から、直接諸悪の根源を討つ。

このエリートスリーパードローンの群れの中で、私たちが出来そうなのはそれだけだ。


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