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神をも穿つ

 魂の乱。


 女神は懸命に魂を聖水で浄化し磨きあげる。


「おのれ、何故、思い通りにならぬ」


 一心不乱に磨き続ける。

 


 女神下克上※original


 女神の神殿で、魂は磨かれる。

 何度も何度も繰り返す繰り返す。


「!」


 磨き続ける魂に異変が起きた。

 ひび割れ四方へと砕け散る。

・・・・・・。

 破裂音のあと静寂。

 そして女神の目の前に現れたのはセーラだった。


「セーラーっ、魂のお前が何故」


 驚く女神をよそに、セーラはゆっくりと喋り出す。


「女神よ。アタシは気づきました」


「何を!」


「あなたを超えて、アタシが神になる。アタシはもう何者にも屈しない」


「ふざけたことを、この神である私に挑もうと言うのか」


 女神は嘲笑する。


「ここにアタシは真なる女神転生を成し遂げる」


「馬鹿な事、もはやこの魂は不用のようね」


 女神は御業を繰り出そうと杖に力を込める。

 瞬間、目の前にセーラがいる。

 強い眼差しで女神を圧倒し、杖を払い落した。


「伊達に転生を繰り返していない。虐げられた魂はこれにて成就する」


 刹那、セーラは儀仗を頭上へと掲げ振り下ろす。


魂之断(たましいのだん)


 乗り越えた魂は、神の位まで高まり越えていた。

 眩い光が女神を包んだ。


「せっ、せ、セーラーっ!」


 女神は消えた。

 もはや魂の束縛はない。

 そしてここに新たな女神セーラが誕生した。



 セーラ女神となる。

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