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読書のすゝめ

作者: さんまサラマンダー

誰しもが無料という言葉になにか惹かれるものを感じるだろう。自分もその中の一人だ。高校入学式前、校内販売で電子辞書が売っており私が入学する学校ではそれが必須だったそうだ。しかし、私はそこでは買わなかった。なにせ売っているものが最新型というのもあり自分には高く感じたからだ。ここでも金に執着する私の薄汚い心が皆さんには透けて見えると思う。電子辞書を買ってもらえる時になっても私は欲しい物を買ってもらえる時のあの胸の踊りを感じることは無く全くもって興ざめしていた。私はそこまで欲しくないのだ結局amazonで2世代前の電子辞書を購入し、それをほとんど使うことのなく1年間を過ごした。転機が訪れたのは2年生の頃だ。私は退屈な授業を前になにか時間つぶしになるものはないかと手元にあった電子辞書を弄っているとなんと本を読めることに気づいたのだ。これは後から調べたのだが青空文庫という著作権が切れた小説などを扱っているところらしいのだ。私はそれに思わず飛びついた。無料で色々な本を読めることに気づかないまま過ごした時間を取り返すかのように。初め、私は気になっていた本を片っ端から読んでいくことにした。「斜陽」 「こころ」等を書いたいわゆる文豪と言われている作者の本を読んでいくにつれて私は「太宰治」がとても気に入ったのだ。私は人の私生活などの内面的なものを見るのが大好物だからだ。彼は酒や女に関しての話や近所や実家での話がそんな自分にとてもささったのだ。今ではその電子辞書に内蔵されている太宰治の本をほとんど読むまでになり、退屈な授業は本を読んでればいいのでこの満足感を与えてくれたきっかけの「無料」には感謝せねばならないし、その人を動かす力には感服するばかりだ。因みに私の太宰治著作物の中で一番のお気に入りが「みみずく通信」だ。是非読んでみてほしい。

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