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となりン家の柴犬:ナルさん  作者: ねむりねこ
5/6

ナルさんとスキンシップ

ナルさんの所へ行くと、ナルさんは常に歓迎してくれる。

寝ていても、起きてきてお出迎えしてくれるレベルである。


若い頃は、尻尾を千切れんばかりに振り、飛び掛かってきて、うれションしていたが、

最近は、お年を召したので、

尻尾を振るのみである。


ただし、暫く会えない日が続くと、

尻尾の振り方が、パタパタからパタタタタッに変わり、飛びかかってくる。


なんかありがとう、ナルさん!!



そんなナルさんは、柴犬には珍しく頭を撫でられるのが大好きである。

撫でられると気持ち良いらしく、

目を細め、「もっと撫でて」と頭を手に押し当てに来る。

「もっと」「もっと」とやっている内に、ナルさんは気が付くと空を仰いでいる。


また、ナルさんは、他の犬と一緒で、喉を搔かれるのが大好きである。

喉を搔いていると、口角を上げて笑顔になり、

「もっと搔くのだ」と言いたげに、喉を押し出してくる。

結果、「もっと」「もっと」とやっている内に、気が付けば、やはりナルさんは空を仰いでいる。



さて、そんなフレンドリーなナルさんだが、抱っこは基本的に拒否る。

こういうところは、さすが柴犬である。


抱こうとする気配を察知するやいなや、ナルさんは体重を落として身構え、

そこから近付こうものならダッシュで逃げてゆく。

こうなると、もはや抱っこは不可能である。


そればかりが、

逃げるナルさん→追いかける私→逃げるナルさん→追いかける私→逃げるナルさん

という単なる追いかけっこに種目がチェンジする。


それはそれで、何故かナルさんは楽しそうなのだが、私がしたいのは抱っこである。


抱っこの極意は、自然体でナルさんの横に佇む事から始まる。

もしもこの時、少しでも欲望を出そうものなら、ナルさんは即刻逃げる。

そう、まず抱っこには、無の境地に立つことが要求されるのだ。


そして、ナルさんの様子をひたすら伺い、

ナルさんが安心しきった時を狙いすまし、

一気に、ぐわっと抱き上げる!

これが唯一無二の方法だ。


さすれば、ナルさんは諦める。

「もぅそんなにやりたいなら好きにしろよ」とばかりに不動と化す。

ここまでくれば、もはや私の勝利である。


抱っこしたまま、暫く高い高いをして心のままに楽しむ、私。

運動不足の腕と足が悲鳴を上げるまで、とにかく回ってみたり持ち上げたりしまくる。



因みに、ナルさんを一度地面に下ろすと、警戒心が上がっているため、二度目は永遠に来ない。

読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

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