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となりン家の柴犬:ナルさん  作者: ねむりねこ
3/6

ナルさんとオヤツ

ナルさんの所へ行く際、私は鹿肉のオヤツを持参している。


ただの鹿肉フードではない。

ナルさんの身体に良い漢方が練り込まれたものだ。


最初は普通にあげていたのだが、

某ドックトレーナーさんの本を読んだ影響で、今はゲームを取り入れている。


右手と左手を同時にナルの前に出し、「さぁ(オヤツが入っているのは)どっちだ?」とやる簡単なゲームである。


というわけで、

袋から鹿肉フードを少量だけ取り出す。


ナルさん歓喜!

目が急に輝き出し、そわそわし出すナルさん。


次に、ナルさんを正面にして、両手を背中に隠し、

フードを右手に仕込むか左手に仕込むかを検討する。

する…と……


ナルさん、私の背後にダッシュ!



待てコラ。

それは反則だぞ、ナルさん!!


逃げる私→追いかけてくるナルさん→逃げる私→追いかけてくるナルさん→逃げる私…


………ぜぇぜぇ。

ここなら来られまい。


ナルさんの綱がギリギリ届く範囲で、なんとか態勢を整え、正面を向く私。

諦めてお座りするナルさん。


頼むから最初からそうしてくれ。



ただ、お座りをするも、欲望を抑えきれないナルさん。

明らかに右手が出てくる位置に前のめりである。


お前……わかりやすいな。

もう右手に来る気満々だろ。


試しにやってみる。

「どっちだ?」


両手を前に出した瞬間、考えるとかそんな動作は1ミリもなく、右手に飛びつくナルさん。


うん。

わかってた。

ハズレ。


もう一度、両手を背中で隠し、フードをどっちにするか考えていると……


ナルさん、明らかに右手に前のめり。


お前もう考えるとか臭いを嗅ごうとか、何もしてないなっ?!


その後も、ナルさんの勘に頼った前のめりは続き……



何故か当るか外れるか、私が自己調整できるゲームと化した。

読んで頂きありがとうございましたm(_ _)m

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