こんな日から遅刻していいんですか?!その1
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春休みが終わり、今日から上級生としての生活が始まる。
そんな日の朝から俺はやらかした.....
......ピッ、....ピッピッ
『..てよ...きてよ....』
聴き慣れた声が聞こえてくる。
..ピッピッピッ、ピッピッピッピッ
『起きてよ.....ってば!』
『いい加減起きてよ!せっかくあんたの目覚ましが鳴ってるのに起きないから起こしてあげてるのに!』
そして俺はようやく目を覚ました。
久しぶりに他人に起こされた。
いつもは遅くに1人で起きている。
『...ん?朝?』
寝ぼけていた俺に
『朝!8時!』
と、亜香里が時間を伝えた
『...やば!』
そして時間に知った俺は1つ、疑問に思った。
"何故、亜香里が俺の部屋にいるのか"という事だ。
『…そもそもお前何で俺の部屋にいんの?てか今日って学校?』
『学校!始業式!』
そしてカレンダーをみる。
あっ....やべ....
『急がないとやばいじゃん!』
そう言って飛び起きた俺は、全く用意をしていなかった学校の荷物の用意を始めた。
『早くしなきゃやばいって!新学期が始まるってのに、始業式から早々遅刻をするバカなんかいないよ?』
『いやいる!そう!俺という名の存在が!』
そう、俺は遅刻をするバカなのだ。
『いいから早く用意しなさい!しかもなんで服すら用意してないのよ!』
『遅れてもいいかなーって思ってさ』
正直、これが本音である。
『あんたが遅れるって事は私も遅れる事だからね!分かってる?』
『いやいや冗談だって、だからそんな顔しないでくれませんか?亜香里さん怖いですよ?』
こいつの名前は杉山亜香里、俺の家の隣に住む幼なじみで、性格、運動神経以外は何もかも同じくらいで、更に生まれた日まで同じである。
『遅かったら先に行くからね!早くしないと知らないから!』
こうして亜香里は怒りながら二階にある俺の部屋を出て1階に降り、玄関に向かう
『分かったから、急ぎますから、待ってください』
そう言いながら用意を済まし俺も玄関へ向かう。
そして階段を降りている時に、亜香里と母が楽しそうに話していた。
邪魔しにくい雰囲気だったので、俺は階段に座って待っていた。
『亜香里ちゃん、今年も蓮をよろしくね』
『うん、おばさんのほうこそ体壊さないようにね』
と、2人で楽しそうに話してる。
これは行っていい状況なのか分からず俺は階段から2人を待っていた。
それに気づいた亜香里が、俺の事を呼んだ
『何してるの?さっさと降りてきなさいよ!』
『ごめんごめんー荷物の確認してたー』
そう言って誤魔化した俺は階段を降りる
『それじゃおばさん、行ってくるね』
『んじゃ母さん行ってくるー』
『いってらっしゃい』
そうして俺と亜香里は家を出た。
俺の名前は塩瀬蓮、よく友達からは『お前と杉山は山と海だなw』といじられる。
理由は名字である。
亜香里の杉"山" そして俺の"塩"瀬 この2つがそれを連想させるみたいだ。
『んじゃ亜香里、急ぐか』
こうしていつも通り亜香里と2人で学校に向かった。
亜香里といる俺は周りから見るとカップルに見えるだろう。
そんなのは気にした事ない。
亜香里と2人で学校に行く、今までと同じように。
それが俺にとっては一番大事な事。
こうして俺のいつも通りの生活がまた始まろうとしていた。
今日から始まる高校生活。
可愛い子がクラスにいるといいんだけどなー
『あんた、なに1人でにやけてんの?』
そう亜香里に聞かれたので俺は正直に答えた。
『クラスに可愛い子居ると良いのになって思ってさー』
『あんた本気で言ってる?』
『いつでも俺は本気だぜ⭐️』
『...そうですか...』
まずい、これは亜香里を怒らせてしまったかもしれない。
『..た....き..に?』
亜香里が小声で何か独り言を言っている。
聞こえそうで聞こえない声の大きさだった。
でも怒っているわけでは無さそうだ
『どうした?』
『何でもない!』
顔を赤めながら亜香里が言った。
その後、数分間の沈黙が続いた。
とりあえず雰囲気を変えるために俺はこう言った。
『とりあえずさ、急いで行こうぜ!』
こうして俺と亜香里は急いで学校に向かったのであった。
ご覧いただきありがとうござました!
初投稿の初心者なので更新が遅かったりとまだまだな所が多いですが、よろしくお願いします!