僕が君を愛しているように、君は僕を愛せない。
僕が愛を囁くとき、君はいつも目を逸らす。
そのことに言及しないことは悪いことじゃないだろう?
君の胸にわだかまっているそれが、言葉にならない限り、
僕はいつまでだって素知らぬふりを続けるさ。
僕が君を愛しているように、君は僕を愛せない。
君を縛るものなどここにはない。
それがどうしようもなく、僕を苛立たせる。
休日に買い物に出かけて、映画を見て、花火を見に行った。
僕と過ごすどんな時間よりも、誰かから送られてきた短い言葉の方が、
君を喜ばすのはどうしてだろう。
それは君を笑顔にするけれど、僕に不安と怒りを募らせるばかり。
分かるだろう?
君のようには笑えない。
僕が君を愛しているように、君は僕を愛せない。
君の心が僕に向いていないように、
僕の心も君には向いていないのかな。
僕が君を愛するように、君も僕を愛していた。
君の心はもう別のところにある。
僕の心はいまも変わらずあの頃の君に向いていた。