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襲来、リア充爆散団

 俺は和久井真彦。至って普通の脇役だ。

 調理部の作った料理により、 リア充爆散団をおびき出す。

 別にリア充といわれる奴を呼ぶ必要は無い。

 リア充爆散団へ警戒を呼びかける文章を魔道部で作り、

調理部と共に料理を作ることも追記する。

 リア充爆散団は警戒されていようと割れているのが熊田史菜一人なので、

自由に動ける。

 熊田史菜という奴の顔……名前から考えて女子生徒だろうが、

ともかくそいつの顔は分からないが割れるのは時間の問題だ。

 しかし他の生徒は名前もない。部員が史菜一人だとも思えない。

 他の部に入部してるやつを史菜はリア充爆散団に入れないはずなので、

魔道部や調理部にリア充爆散団の構成員が紛れ込んでいることは無いだろう。

 そしてそれが俺にとっての唯一の救いだった。

 そう思っていると、そこに一人の女性が現れた。

「私はまばしほのか。よろしくね」

 やたら露出が高く、

高等部の生徒なのかグラマーな体型なので目のやり場に困る。

 ともかくそんな女性が投げた名詞には『間橋穂花』と書かれていた。

「行くよ、サンドストリーム!」

 穂花は砂をばら撒く。

 土属性の使い手らしいが相性は普通だ。

 炎は木に強く水に弱い。しかし土なら互角だ。

 ちなみに相性としては、水は雷に弱く炎に強い。

 雷は土に弱く水に強い。

 土は氷に弱く雷に強い。

 氷は金に弱く土に強い。

 金は風に弱く氷に強い。

 風は草に弱く金に強い。

 そして木は炎に弱く風に強い。

 木は少しの風じゃ飛ばないし、むしろ風に種を乗せてるから強くてもいい。

 自然の法則にそぐわないと思った奴に対し、

この法則を定義した魔法使いが語った言葉らしいが的を射ている。

 ちなみに無属性はどの属性にも強くないが弱くもない。

「どう、私の土魔法は?これもリア充爆散団の力よ!」

「確かに、調理場で砂をぶちまけられたら折角の料理が台無しだ」

 18歳ほどの女性であろう穂花に向かって俺はそういったが、

土属性相手なら幸美の方が上に出れるだろう。

 俺と戦った時は氷属性を使っていたわけだし。

「スノーホワイト!」

 冷気が室内に充満する。

 砂が雪に交わり、その雪は料理から逸れていく。

「氷属性使いが居たなんて……ここは撤退するしかないわ」

「逃がさないよ。ウインドストール!」

 由莉がそういうと風が穂花へと吹き荒れる。

 どうやら由莉は風属性の使い手のようだ。

「このぐらいなら、グラウンドウォール!」

 穂花は土の壁でどうにか風を防ぎ、逃げていった。

「引き際を心得ている敵か……中々強いな」

 逃げに徹した相手を見て、俺は思わずそういったのだった。


続く

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