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リア充爆散団、再び

 俺は和久井真彦。至って普通の脇役だ。

 俺はゆめと一緒に平田のショッピングセンターに来ていた。

 俺は格闘ゲームを終えた後、ショッピングセンターの出口に向かっていた。

「今日は楽しかったわ、真彦」

「特訓だろ、ゆめ?まあ、楽しむことに越したこともないが」

「そうかもしれないわね。それじゃあ、また明日」

 そしてその翌日、俺達はいつものように魔道部で集まっていた。

「面倒くさかったけど、情報を手に入れたわ。リア充爆散団は理科室に居るわ」

 理科というのは魔法らしくない響きだが、

魔石の研究は理科として扱われている。

 それに地理学なんかは理科だし、響きだけで判断してはいけない物だ。

 さらにいえば魔法により周りの物質が変化したり、

物が自然に燃えたりするケースは理科で研究されている。

 それらの反応は全て『理化学的変化』といわれており、

それには自然に存在する魔力を含まない原子が関わっているという。

 そして魔力を含まない原子は分子となり、さまざまな物質を形成するという。

 魔法は魔力によりそういった物と似た物質を作り出すことができるものであるが、

厳密に自然物であるわけでもないのだ。

 そんなことはともかく、リア充爆散団をどうにかしないといけない。

 そう思いつつ部員と共に理科室へと向かうと、その入り口に間橋穂花が居た。

「情報がどこかからもれたから、ここを守れといわれてるのよ」

「だろうな。とっとと始めようぜ」

 すると、夏葵がこういう。

「スピアブロー!」

 夏葵から槍が放たれる。

「グラウンドフロウ!」

 穂花は足元に地面を出して回避する。

 槍は土を貫通するものの、勢いが死んだためドアは貫通しない。

 崩れた土は消えていくが、その土を足場にして降りたため穂花も無傷だ。

「やるわね……」

「金と土は互角。そう簡単に抜けさせないよ」

「私は雷だから、相性が悪いわね」

「確かにゆめじゃ相性は悪い。だったらそれを逆手に取ればいい」

 それを聞いたゆめはこういう。

「なら、行くわよ。サンダースプリーム!」

 彼女から電気が拡散して放たれる。

「そんなもので!サンドファニエイト」

 穂花の砂埃で電気が受け止められる。

 だが、それにより視界が悪くなる。

 それを考えて、俺は穂花の近くに向かっていた。

「くっ、男を一人見失った!」

 俺は穂花の左に回り、こういう。

「バーニングトルネード!」

 炎を纏った回し蹴りが、穂花に命中する。

「ぐうっ!?」

「とどめだ!バーニングフィス……」

 だが、穂花はそれをさえぎるようにこういう。

「もう私はあなたと戦わないわ。熊田団長のところに通すわ」

 そういわれたので、俺は拳を止めた。

「だけど、団長には勝てないわ。あの人の嫉妬は、誰にも止められない」


続く

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