表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/61

出会い頭

 俺は和久井真彦。至って普通の脇役だ。

 俺はゆめと一緒に平田のショッピングセンターに来ていた。

 そこでシューティングを待とうとしていたのだが、

ゆめに夏葵との出会いのいきさつを聞かれた。

「それはシューティングが終わった後だな。さすがに三分で済ます自信がない」

「ならいいけど」

 ゆめもとりあえず納得してくれた。

 実際、話す気がないわけでないのでシューティングが終わったら話していい。

 しかし気恥ずかしいのでできれば有耶無耶にしたい。

 と思っていると前のやつのプレイが終わり、

俺達の番になった。

「それじゃあ、やるぜ」

「そうね。これも訓練の一環。手抜きはしないわ」

 それぞれが向かった媒体に100オラクルを入れ、

コントローラーを手に持つ。

 お気に入りのキャラを選択し、ゲームが始まる。

「ゆめはそのキャラを選んだのか」

「あまり人気はないらしいけど、私は素直な子が嫌いじゃないから」

 そしてステージに移動し、開戦。

 ステージも立体感を生かした物だ。

 敵PCが現れたのですかさずトリガーを引く。

 敵の反撃を受ける前に身をかわしつつ、隙を見て狙い打つ。

 魔道とは違いひたすら距離を取るのが射撃の時の極意らしい。

 俺はこういうゲームが好きだからそれなりの腕は持っている。

 上手い奴にはあっさり距離を詰められやられてしまう。

 今のところ相手は下級ランクだから上手く立ち回れているが、

かといって油断も出来ない。

 下級ランクの相手は爆発力があるため、油断すると足元を掬われる。

 爆発力を警戒しつつ何とか被害を最小限に食い止め、

他の敵を探す。

 するとそこには上位の敵が居た。

「さすがに俺みたいな少し立ち回れるくらいの奴が一対一でやるのはきつい」

「分かってる。下級の相手が復帰する前に一気に畳み込む」

 強い相手には数の優位で押し切る、これがシューティングにおける鉄則だ。

 力で数を押し返すことも現実ではままあるが、

これはランク差制限のあるゲームなのでそんな事態にはならない。

 そのまま上位の奴も倒し、それからこちらのチームの優位のままゲームは進んだ。

 そして俺達は勝利を掴んだのだ。

 俺達が媒体から離れたと同時に、俺はゆめにこう問いただされる。

「で、夏葵との出会いはいつだったの?」

「出会ったのは結成三日前。今から五日前のことだな」

「三日前ってことは月曜日ね。7月に入ってすぐじゃない」

 きっかけについて問われるより先に、俺はこういった。

「きっかけは、ちらしだったんだ」

「ちらし?どうしてあなたはそのちらしに興味を持ったの?」


続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ