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鬼畜な道への異世界生活  作者: 野上一也
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サバイバル

「…ん?…う?ん?お、おお。おおおお。おれ、本当に来ちゃったんだな。異世界に。」


光が収まり、目を開けるとそこは森の中だった。


「森かな。ほんとなんの説明もナシに来させやがって。」


そっと、後ろの木に寄りかかりながら座る。

考えてみると生まれてこの方森の中に1人で来たことなどない。これから、どうしようかと空を見上げながらぼーっと考える


「太陽が真上って事は12時ごろって事なのかなぁ。いや、そもそもアレは太陽なのだろうか。いや、きっと太陽だよ。だって、眩しいもの。…意味分かんない事言ってるなおれ」


頭を抑え髪を引っ張る


「うわぁ。金髪だ。ってことはあの設定通りなんだろうなぁ。はぁ。…レイ。それがおれか。嬉しい様な寂しい様な。変な気分だな。なんか。……。」


ふと地面を見ると、槍と茶色のウエストポーチが転がっていた


「あ、そうか。アイテムポーチだ。って事はお金とかはこの中に入ってんのかな」


アイテムポーチの留め具を外し中を覗く。


「真っ暗だ。不自然な位に真っ暗だな。確か、次元魔法の不可魔法が掛かってるんだっけ?…手、入れて大丈夫だよな。…よし。」


アイテムポーチに手を突っ込む。

一瞬、空気の膜を通過したような感触があった。手を奥まで突っ込んで見るが何もない。不自然な位に腕が入る


「あれ?何もないな。どうしたらいんだ?うーん。…鉄貨一枚!」


探しモノの名前を呼んでから再び手を入れる。すると、小さく冷たい物を掴んだ感触があった。出してみると、鉄貨だった。


「おお。すげぇ。名前を言わなきゃダメなのか?えっと、パンツ一枚!」


すると、また今度は布を掴んだ感触がする。

出してみると素材の悪いザラザラとしたパンツだった。


今度はここの中で服と唱えて手を入れる。

すると、服を取り出す事が出来た。


「なるほど、出したい物をちゃんと考えれば出せれるのか。ふんふん。…よし、取り出す全部出してみるか。」


中に手を入れ一つずつ取り出していく。


「鉄貨10枚、銅貨9枚、大銅貨15枚、銀貨2枚。服1枚、ズボン1枚、靴下2つ、パンツ2枚、回復10、黒パン、干し肉、水、リムの実20個よし。全部あるな、うん」


レイはふと、空を見上げた


「そういえば、昼か。よし、せっかくだしこのまま飯にしよ。うん。異世界飯。頂きます。」

そう言ってレイはまず、黒パンに手を伸ばす

「ふん、おれが知ってるパンより大分固そうだなぁ。ま、味は分からないけどさ。あーん。…。固っっ。想像通りの固さ!…味は…ずっと噛んでいたら、仄かに、微かに、幻の如く甘さを感じた気がしたかもってくらいの甘さ。うん、まぁ、うん。半分くらいでいいかなパンは。…次は期待の干し肉!!うんうん。人生初干し肉ですよ。見た目は塩漬け干し肉って、いや。そのままか。厚さは5mmくらいね。……なんだっけ名前…ゴブリン…いやいや、…あっ!ニードルラビットだ。そうそうそれだ。尖った兎ってwヤンキーみたいな名前w…まぁ、頂こう……うん、固っっつたいね。クソ固い。塩漬けゴムって感じ。いや、そのまんまかな。しょっぱい固いゴム。まぁ…せっかくだしちゃんと食べよう、うん。」


結局干し肉を食べ終わるのに10分近く掛かってしまった。レイは干し肉の美味しい食べ方を見つけようと心に誓った。


「さて、ラストは木の実だな。見た目は痩せたリンゴって感じなんだけど。まぁデザートぐらいは期待しよう」


カッシュ…カッシュ…モグモグモグモグ…ごくっ。


「水分の抜けた酸っぱいリンゴ?かな。こんなのでも今日一番美味しいと思えるから凄いね。リコの実」


カッシュ…モグモグカッシュ…モグモグ。

ふぅ。


「うん。ごちそうさま。よし。そろそろ行動しないとな。」

うーんと大きく伸びをして体の堅さをストレッチでほぐしていく。


「さて、まず何からしようか。…槍術の練習…かな?…あ、まだステータス見てなかったな……ステータス。」


すると目の前に半透明の画面が現れた。


【ステータス】

名前 レイ

年齢 20

レベル 1

体力 100

魔力 10

武器系スキル

・槍術レベル3

特殊スキル

・強奪レベル1

・鑑定眼レベル1

・身体強化レベル1

・音声翻訳レベル1

・精力強化レベル1

マイナス系スキル

・鬼畜レベル2


(…なるほど、初期設定にも、筋力と敏捷力とか設定無かったしやっぱりステータスにも無いのか…。体力と魔力ってどうなんだ?多いのかな。うーーん。)


「よし、まずは一つずつスキルを確認してみるか。まずは槍術か。よしっ適当に動いてみよう。」


槍を構えとりあえず適当に突いてみる。他にも右から左へ斜めに振り落とし、逆、横薙ぎなど色々と振ってみる。

うん、…さっぱり、わからん。とりあえずこれは槍術レベル3ではないだろ。

…まぁ少しずつ試すしかないか。


10分ほど素振りをしていると、何にかが歯車まに少しずつ少しずつハマっていくような感覚になる。足の運び方。持ち方など、色々と変え少しずつではあるが、剣先も鋭く、

振るたびにブォンと音が聞こえるようになっていく。


休憩を挟みつつ、気がつけば2時間近く素振りをしていた。


(なんだろ、この感じ少しずつわかっていく、自分の中で何かが少しずつ嵌っていく。…分かる。まだまだだ。俺の体が俺はこんなモンじゃないと教えてくれてる感じがする)


ブォン、ブォン

右薙、左薙払い、突き少しずつ上手くなっていく。少しずつ俺が俺の体を理解していく。


その後も、何かに取り憑かれる様にひたすら槍を振り続ける。

そして、気づけば空は夕焼けになっていた。


(…ふぅ。少し休憩。…ハァハァ、感覚的に10分の1くらいかな?そんだけ何かが嵌っていった気がする。…もう無理だけどね。流石にやり過ぎた。腕が上がらん。でも、ハァハァ…。自分の体力の無さが情けなくなってくるな。もう、腕が上がらん)


レイはふと空を見上げる

「ん?あれ?もう夕方か。全く気がつかなかったな…。今日は色々と歩き回ろうと思ってたんだけどなぁ。ま、仕方ないか。今日はここで、、、あれ?」


(今日はここで野宿?森の中で?……。ヤバくないか?…。ヤバイよな?夜、モンスターとか寝てる時に出たらさ…。こーゆーとこは交代で見張りとかするんだよな?…オレヒトリ?コウタイ?ミハリ?デキナイ?アレ?…どーしよ。全く考えてなかった。…。いや、まぁ大丈夫さ。ははっ。モンスターとか全然見かけないし。安全な森のパターンとかもあるよ。うんうん。)


すると遠くからワォオオーーンっと獣の鳴く声が聞こえた。


…。アレ?コレ。大丈夫じゃないパターンかも。


ステータスを見た方は分かったと思いますがレイが最後に取ったスキルはスルーの方向でお願いします。ははっ。


さてさて、いつになったら人に会えるのやら

いつになったら、戦闘シーンに入るのやら。

感想お待ちしております。

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