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【おかしい】

午前3時...... 全く何処にいったんだろう、大河......?

流石に番人の仕事があるから もう自由にはしてられないんだけど......


13時間ぶりにきた正門。 なぜかは分からないが 懐かしい感じがする。


......すー...... すー......


正門の隣にある木から 小さい寝息が聞こえる。

暇だったマキは 寝息がする木に近づいてみた。


また起こった。 驚くべき出来事


「うっ......ウパー?」


「んっ......!! ぁ......っれぇ!!?マキちゃぁぁぁぁん!!!!」

なんか凄く久しぶりに見た気がする。 こいつは裏の守護霊メロッタだ。


「もぉー、何処いってたんだよぉう!! 心配したんだから!!」


「あっ...... ごっ......ごめん」

あまりの驚きと、鼓膜が破れるくらいの大声を目の当たりにしたマキは、たった一言しか口に出せなかった。


「もー!! ちゃんと褒めてよね!! ずっとここ見張ってたんだから!!」


『褒めて、褒めて』と口で言ったあと、体で表現したウパー。 頭をこちらに思い切り突き出している。 頭を撫でて欲しいのかな?


「......あ…ありがと」


そういって ウパーの頭を優しく撫でた。 『ありがと』の短すぎるお礼でも満足したらしいウパー。 とてもキラキラした顔をしてこちらを見る。


「......あ、じゃあここ見てたんだよね?」


話の内容をガラッと変えたマキ。 何かを思い出したように勢いだけで叫ぶ


「......うん」

「ここに金髪の男の人......来なかった!!?」


聞く価値はある。 そう思ってウパーに聞く

そのあとにはまた驚きの言葉がマキを 突き抜ける。



「金髪? ......あ!! お山さんのことだね!!?」


お山さん......?

期待した言葉とは明らかに違うが 金髪がいるらしい。 希望は......まだ十分にある。


「......んぁ。 うっせぇ......な......」

ウパーの後方から聞こえたアルト声。 もしかして......


「......大河!!」


「......ぇ?」

ウパーの後ろで丸まって寝ていた大河。 彼の目がなんとも言えないほど開けられているんだが......なぜだろ......


「マキちゃんじゃん」


は?


「......え、何」

何回目だろう。 頭だけでなく神経までもが暴れ出すぞ。


「1年振り......のはずなんだけど。......もしかしてそっくりさん!!? やっべぇ、めっちゃくちゃ似てる!!!!」


木の上で大はしゃぎする少年。 大河のはずなんだけど......性格がまるで違う。これが昔のコイツなのだろうか。


「......いや、私がマキ。 会ってるよ」

気を取り直して口を開き直したマキ。


だが やはりおかしい。性格は1年前とは違う。 それを棗は 戻った と言った。 ならマキのことも記憶に残っているはずがないと。


「......ねぇ、 話したいことがあるの。 ちょっと下に降りてもらえない?」


やっぱりこれは記憶喪失......なんてもんじゃないし、ただ単に記憶が過去に戻った......わけでもなさそうだと思ったマキ。 調べてみないと......分からないと判断した。


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