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【テレポート】

特別な魔力...... いったい誰なのだろう?


一段と魔力を使い、感じられる魔力の発生地まで透視をいかせた

そうしたら なんと。 目の前には全身包帯だらけの男、セガレだった。


相変わらずの車椅子、けれど大幅に両肩を震わしている

「......なんだコレ......」


思わず正門で声を出すと思い切り響いてしまった。


私が知っているセガレの部屋は全ての家具が包帯で覆われている。

だが今は部屋中に何かのプリント。 さすがに魔力不足で字までは見えないが


「......どうしようか。 これじゃ ここが潰されてしまうぞ......」


私の思考を遮っていった言葉は、一瞬では分からなかった

「......いつ もれたんだろう。 ......参ったな、“鬼神” と“妖姫”か......」


絶望したかのように言ったセガレ。 いきなり私側の方へ振り返った。


彼の顔は今までに見たことのない表情だった。 いつもは穏やかなあの目も、今では汚れてしまった悪魔のよう。


だが、私が一番驚いたのは......セガレが握りつぶしている紙だった。

かなり近い位置にいるため、かすかに紙の内容が見えた

内容は......


私と棗の顔写真と生年月日、しかも今の状態でセガレが知っている私達の魔法。

さっきいっていたじゃないか、『いつ もれたんだろう』と......


どこかに出回ってしまったんだ。......表ではあり得ない魔法。


コピーが


裏でも1年前に発見されたばかりの頂点の魔法。 昔までは 『四元素(エレメント)』や『絶対治癒』だった。


そんなのが出回ってしまったら...... ああ もう、死んでしまいたい。

それにしてもなぜ棗まで......? 魔力が強いからかな......。でも 犬井も全然同じだった気もするが......


気が動転したか、正門で大騒ぎしたかはわからないが、マキの魔力が一気に組織中に広がった。 その影響か中は停電。 だが魔力の復旧が早い、すぐに電気がついた。


「はっ......はぁ......、ビクった......」

透視をやめ、近くの石段に寝転がった。

セガレのあんな顔初めてだ。 もしかしたら今から何か起きてしまうのか?


そう。 なんかいきなり私がテレポートとかして、セガレの部屋に行き 魔法でも使って僕を見てただろ とか言われて......


「裏とか......書いてないよね......」

不安がマキを容赦なく包み込む。 ばれてしまったら まずここから離れなければならない。 裏に戻ったら今度は軽蔑される。


頂点のくせに裏をバラした裏切り者。 一生言われ続け、最終的には死になってしまう。 これが初めてだ、裏の頂点が5年も保たず死ぬのは


裏の歴史ににじむように残る。......絶望しか残らないじゃないか......


また ため息を吐いたマキ。 ......と思ったら今度は身体が光り始めた。


......先程の独り言がまさか予言になっていたとは。

マキはテレポートをした。




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