【任務】
そろそろ30分が経つ。 先が見えないほどの雑草の身長で気味悪さが増す。
ジャリリリッ......プシュー
久しぶりに見た何もないじゃりの場所で車が止まった。
その15mくらい先には、鮮やかな青空に似合わない薄暗い屋敷がそびえ立つ。
「今回は楽勝だよ、初めてだからね。 屋敷の中の奴を......全員殺るだけ、簡単だろう?」
「......ふざけるなよ......」
屋敷を見つめて呟く。 つい昨日聞いた校長と同罪になってしまう...... 無差別殺人......そのものじゃないか
「強制なんだ。 番人何だからそのくらい平気だろ。 これからだって正門に忍び寄る悪党と遭遇するハズだ。 やれなくてどうする」
車の中とはまるで別人の残酷さ。 信じられないほどの鋭い目でマキを睨む。
「......分かった」
言っちゃいけない。「分かった」なんて言っちゃいけない。......なのに言ってしまった。
弱いな......私
「中の奴らはおよそ15人。 多分今でもお前らの話で持ちきりだ。 そこに突撃、なるべく早くな。 応援を呼ばれると厄介だ」
スラスラと言ってるようだが、どれだけこっちが追い詰められてるかわかっているのかって。
「......やれば......いいんだろ」
もうどうしようもなかった。 やればいいだなんて......最低だ
ギィィィ......
迷いも無しに屋敷の不気味な扉を開ける。
一方前に出ると......ギィィィィン!!!! 何かのブザーがなった。 多分 侵入者のブザーだろう。
「......お手並み拝見だ」
そう言って扉の外に出た
「......せいぜい......驚けばいい」
一言呟いて 足音を待つ。ドッドッドッという足音がやがてするようになった。
......私は待つのが......嫌いなんだ。




