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【寄りかかっている】

早朝6時過ぎ......。 いつもはもうとっくにいるハズの正門が、まだまだ遠くにある。

しかもまだ 自分の部屋にいる。 こんなことがあっていいのか......?


そうずっと思いながら、下を向いてただ座り込むマキ。 今からででもいかなければならない正門。 だが今は唯一の出口、部屋の扉に棗が張り付いたようにたたずむ。


「......昨日、あの後なにしてた」

いつも通りの無表情で語りかけてくる。

いつもならこんな出しゃばった行動はしないハズだ。 何たって相手はマキ。 しかもマキの部屋に二人きり。


......あいつが落ち着いていられるハズがない。


「......何してたって......、番人の仕事。 それ以外ある?」

完全に分かる 早く出てって欲しいと言っている態度。 今のマキは......魔法を使わなくとも 機嫌がわかってしまうほど


「時間ないんだ。 いっていいかな?」


「お前......絶対何か 根に持ってんな? 変だぞ、ここに来てからずっと」


......マジでわかんないみたいな言葉......かけないで欲しい。

「......本当に時間無いの。そこ......どいて」


今までのマキとは逆の態度。 自分から引いて行く行動をとったのは初めてだ。

何を考えているんだ......!!


私はここに......何しに戻って来たんだ......!!


手が無意識に震える。 なぜ震えている? なぜ震えている......


うつむいたまま口をそっと開くマキ。 フッとこぼれた一言は自分でいっているのか分からないほど真剣に言った言葉だった。


「私は......何しに戻って来たんだ......」


そのあとは沈黙が続いた。 そりゃ......かける言葉なくなるだろうし......ぁ、もしかしたら 部屋から出ていったのかも。


無理矢理話を変え、扉に向かって立とうとする。


ガッ!!

......だが、足が崩れ ベットにまた腰掛けてしまった。 もう一度立とうとする。......ガッ!!


「え......」

先程のようにまた足が崩れたのか。 最初はそう思った。 だが明らかに違う

マキの頭は左に大きく傾き、何かに寄りかかっている体制。 普通に思えばあり得ない。 だって周りには寄りかかるものなんて無いのだから




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