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【無差別殺人】

「それが始めてだったな。 あいつが学園にきて、初めて生徒と対面したのは」

頭を上にあげ、空を見つめて言った。


「最悪だよ。 初めて会った奴 お構いなしに無差別殺人だ。 それで 一気に何人も死んでしまったよ」


「無差別殺人......だって......?」


思わず口からこぼれる『無差別殺人』の短い言葉。 口では簡単に声に出せるが、それがどんなに恐ろしいことか。 完全に分かるのは 体験者だけだ


「周りには転げ回っている生徒や教師の首。 最悪なことに被害は学園だけじゃない、学園の外もかなりの被害を受けてしまった。見渡す限り 全てが赤いんだ。 ......多分全部が血だけだったな......」


先程より一段と強くなっていく大河の拳。今にも潰れてしまいそうな程だった。 しかもそれ以上に額に沢山の汗。 それに連れて息も荒くなっていた。


「......大丈夫?」

ハァハァと言い続ける大河。 精神的にも限界が近づいてきたらしい。このまま......話させるのも危ない気がする。


だが、どうにも出来なかった。 最低な奴!!とずっと頭で言い続けたが、やはり言えない。 知りたい......知りたいという感情が全力で他の感情を押しつぶしていった


「......ゴメンね、こんなこと話したくないよね......」

矛盾して出てきたマキの答え。 もうこれじゃあ どちらが本性か分からない。



自分自身が分からないまま、大河を見る。

反応した彼がクスッと小さく笑う。


「......そんなこと言ってさ、どうしても聞きたいって顔してる」


「知らないといけない気が......するからね」

今度はずっと思っていた言葉が出てきた。 ちょっとホッとしたが、それもすぐに終わった。 大河がいきなり話さなくなってしまったからだ。


さすがにさっきの言葉はまずかったか......!!?と、心配し続けるマキ。 そのあと勝手に自分の手が動き出す。

その行く先をたどってみると......


「話すからさ......手 握ってて」


マキの手が言った先には大河の手が。 言われたとおり 相手が安心してくれるように、優しく......力強く手を握る。

それで落ち着いたのか、深呼吸をして話し出した。


「その校長に近づいた奴が現れたんだ。 そいつは『アンタは哀れな人形よ』ってな」


「哀れな人形......」

明らかに相手の怒りを買うような馬鹿げた一言。 先のことを十分に考えているとも思えなかった。

下を向くと知人と血が大量に落ちてるんだもんな......。 さすがに変にイカれたな。

最初に浮かんだのはその言葉だけだった。


「そりゃもちろん校長も冷静さを失って喚くよなー......。『愚か者!!』っつってそいつ狙いで攻撃をはなったさ」


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