一頁
お久しぶりです。猫毛布です。
何やらネクストン様が二次創作を許可して下さったので、ちょこちょこコッソリ書いていこうと思います。
注意事項をここに書いて起きますが、
TS、肉体的百合、ほのぼの、原作破壊、シスコン、変態発言、変態、董卓陣営
以上が苦手もしくは無理な方。今すぐ戻った方が身のためです。
おそらくこんな感じで大丈夫だろう。
では董家長子日記を開くとしましょう。
「…………」
一人の少女がこちらをジッと見つめている。
褐色の肌、赤い髪、そして豊かな果実を胸部に付けた彼女。
前の私ならば……いや、老人だった頃を思い出した所で大した変化もないか。
内心苦笑しながら、少女の視線が下に下がっている事に気付いた。
私が手にしているのは、つい先ほど作った炒飯と皮から自分で作った餃子。
ぐゅりゅるるるるるぅぅ………
隠そうともせずに涎がタラリと地面に落ちて、その腹は盛大に音を鳴らし食材をねだる。
皿を右にすれば顔も右に。
皿を左にすれば顔も左に。
「……もう二人前作るか」
ため息に混ざって溢れ出た言葉さえ彼女には聞こえなかった様で、次は内心では抑えきれなかった苦笑が声に漏れた。
「お兄様!」
赤髪の部下の餌付けも一段落し、のんびりと廊下を歩いていると後ろから声が聞こえてきた。
その声の主である銀髪で可憐な少女が私に突進してくる。
しかしながら既に慣れてしまった衝突を軽々と受け、意外に勢いのある突進をいなすように妹を持ち上げる。
「おぉ、月。どうかしたかい?」
「お兄様が見えたので」
可愛いではないか。
愛らしい妹を抱きしめて肺一杯に匂いを染み込ませるように深呼吸する。
その際に頭を撫でて置けば彼女は何故か満足するので、まぁよしとしよう。
「月!」
「あ、詠ちゃん…」
「もう勝手に行かないでよ……陽様、すいません」
「気にしてないよ。敬称もいらんのだがね」
クスクスと笑いながらそう言ってやれば、相変わらずお堅い藍色の髪の眼鏡少女はブスゥとした顔で
「陽様は陽様です。あと、貴方も勝手に布団から消えないで下さい」
「藪蛇だったか」
こういうお小言も付けて返ってきた。
これ以上弄ると強制的に布団に縛り付けられるので適当な所で話を打ち切ろう。
「おー、今日は起きとったんかぁ」
「あまり呑みすぎるなよ二人とも」
「ウチらを誰やと思っとるんやぁ?」
「そうだぞ。我が戦斧に断ち切れるものなどー」
銀髪の女性は完全に出来上がってるぞ。
そんな彼女を笑う紫を薄く混ぜた銀髪の彼女はゲラゲラ笑う。
騒がしい、がそれがいい。
「ちゃんと辺りは片せよ?」
「御意にぃ。よかったら飲んでいかん?」
「美女の誘いを断る程度には忙しいんでね。次に頼むぞ」
「はいよ」
「にゃんだぁ、私にょ酒がぁ」
「ハイハイ、ウチが一緒に飲んだるからなぁ」
私の名前は董擢。字を孟高。
史実では若くして死んでしまったらしいが、どこをどうしてか生きてしまっている。
生きている事は非常ありがたいのだが。
やはり、二度目の生という事だからか実感があまりわかない。
しかしながら、生きているのならば幸せになろうと思う。
例え、この身体が脆くても。愛しい部下達を無駄に殺したりはしない。
死なせたりはしない。
この決意が正しいかどうかは、どうせ未来の歴史家どもが決める筈だ。
私は思ったままに行動する。
私の為に
コンコン…
「ん……」
「あの、お兄様?」
扉をノックして入ってきたのは妹である月。
私は本を書く手を止めて首を傾げる。
月は少しモジモジとしてから口を開いた。
「い、一緒に寝てもいいですか!?」
「あぁ、いいよ」
二つ返事で即答だった。
我ながら誉めてやりたい。
そんな妹が嬉しそうな顔で私が開いていた本を見つめる。
「また書いていたんですか?」
「日常こそ書くに値する。異常を求めると碌な事にならんよ」
「??」
頭にハテナを大量に浮かべる妹を撫でて寝台へ促す。
彼女達には日記を見られたとしても読み解くことは出来ない。それこそ未来の歴史家か私ぐらいしか読めないだろう。
こんな、日本語やら英語やらドイツ語やらスペイン語やら色々混ざった日記をこの時代の誰が読めようか。
「お兄様、楽しそうです」
「楽しいよ。月を抱き締めて、楽しいし幸せだ」
「!?」
ポン…と音がなるように顔を赤くした妹は顔を見られないようにか私の胸に顔を押し付ける。
フニャリと胸部についている脂肪が彼女の形になるが、それさえも愛しい。
私は董擢。真名を陽。
前の性別は男で、今は女。
女であるが妹である董卓に【お兄様】と呼ばせている理由?趣味だ。趣味以外な何があるか。
可愛らしい妹の月
妹の友人でもあり優秀な詠
大食漢の恋
酒飲み霞猪武者華雄
その他、真名は貰わずとも大切な部下達。
とりあえずその大勢を無駄に殺されない為に、反董卓連合など結成させない為に。
私は力ない力を存分に駆使しようと思う。
こんな感じで見切り発車します。
感想やご指摘がありましたらお願い致します。
あと、華雄さんの真名が一向に決まらないんですが、彼女って原作で真名出てましたっけ?
無ければどなたかに決めてほしいです。このままだと、センスの最初の【s】の字もない私が適当に決めるしかないので非常に困ります。
いいならいいんですけどね。