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第三話【選抜後】
「国王様。何故、ソーレを第一の
王国騎士に選ばれたのですか?」
「君はソーレでは不満なのかね?」
「いいえ、違います。私達はソーレが選ばれた理由を知りたかったのです」
「そうか……。では、訳を話そう。ルナにはソーレではないと
ダメなんだよ。」
「ルナマリアにはソーレではないといけない。つまり、
我が国のルナマリア様にはソーレが“必要”ということなのですか?」
「あぁ、そうだ。ソーレは自分の“力”がどれだけあるのかを
まだ、気付いていないのかもしれないがね。」
「そうですか…。分かりました」
「ルナにはソーレが必要と言ったが逆にソーレにもルナが
必要なんだよ」
「それは、一体…どういうことなんですか?」
「こればっかりは言えないよ。これは本人達の問題だからね」
「そうなんですか」
「何故、ルナの第一の王国騎士がソーレではないといけないのか…そのことはいつか、時がすべて解決してくれるよ」
「承知致しました。では、私達も持ち場に戻ります。貴重なお時間を頂きまして誠にありがとうございました。」