第一話【開始】
「これより我が国の第二王女ルナマリアの【試練】を行う。」
“試練”とは王家代々伝わる”継承の儀式“といわれており王子には七つの国の九種類属性がある紋章と石。王女は七つの国の九種類属性がある宝珠と魔石を持って来ることだ。
王子・王女の年齢が満十五歳から十六歳になった日に行う儀式である。
この儀式には王子・王女のどちらかの一人と王国騎士の一人が就くことになっているのだ。王国騎士を連れて行くのは王子・王女に何かあっては困るからの配慮である。王国騎士だからこそ守れることもあるからだ。七つの国の九種類属性がある紋章と石。七つの国の九種類属性がある宝珠と魔石を一人で持って帰るのは大変なことで他国の人間や魔物に襲われたりするからである。だから、王子・王女を守るために護衛が必要なのだ。
他にも護衛ではなく王子・王女に各国々の知識や魔物との戦いの戦術等を教えたりする教師としても担っている。王家は外に出ることはあまり無いので戦術を教わらないと危ないのだ。
念のため言わせて貰うが教育面の方では基礎知識は教えるが本格的なことはあまりしない。
王家が教わるのは
礼儀作法、各国々の社会、国語、
数学、科学、化学、語学、音楽、道徳、
美術、技術、家庭科、魔法術、剣術、護身術、
召喚術等となっている。
「では、一ヶ月後ルナマリアの
第一の王国騎士の選抜を行う」
「…一ヶ月後ですか?」
「そうだ。一ヶ月の間に現在十三人いる中の一人をルナマリアの第一の王国騎士として選抜をするのだから皆の者、心してかかれよ」
「「「「はっ、了解致しました!!」」」」
十三人全員が敬礼をした。
「・・・では、行くが良い。そなた達は自分の持ち場に戻り警戒を怠るではないぞ」
「「「「はい!!」」」」