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対話

頭の後ろのほうに冷たい感覚。俺は地面に寝ていた。

ばっ、瞬時に起き上がる。

あれ、確か俺は・・・。目が慣れてくると今が夜だということがわかった。

「ここはいったい・・・どこなんだ・・・?」

「すまなかった。」

なっ!?きゅうに横に人影が現れた。でかいフードつきの黒いコート。記憶がもどる。さっきの女だった。今度は、面をしていない。

「な、なんだよ!?まだ俺に何か用かよ!?」

「まずは、謝る。それが礼儀だ。すまなかった。」

「え・・・ああ、いや・・・その・・」

さっきの気迫に満ちた声とは裏腹に小さなこえで別人のようだった。なんだか気が落ち着いてきた。

「お前の言っていたことは、うそではなかった。お前はそれを何も知らずに手にしているだけ。気づかなかった。」

俺はまだ左手で、まだあの金属板をもっていた。

「いや、そんなことはもういいから・・・、ほら、返すよ。」

「受け取れない。」

「え、なんでだよ?これの落とし主なんだろ?」

「似ているけど、少し違う。受け取れないのは、それがそれを望まないから。」

「望まない・・・?何をいっているんだ?まるで生き物みたいに」

そういうと女が手を伸ばしてきた。女の手が左手にある金属板に触れる。そのときだった。そのことを拒むかのようにバチバチッと火花のようなものがでた。

「おわっ!?」

「わかったでしょ?私ではそれを手にすることはできない。」

「何なんだよ一体?この金属板はなんなんだよ?」

「説明しようとすると、理解しにくいところが多くなるかもしれないわ。もちろん、最大限簡略化するけど。それでも聞きたい?。」

そんな難しい説明が必要なようなものなのだろうか。でもなにも知らずにこんな物を持っているのはさすがにどれだけ危ないか想像できたものじゃない。

「お願いするよ。」

俺はうなずいた。

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