幼馴染みと異世界トリップしたんだけど幼馴染みが騎士になった
「で、あっさり村を見つけた訳だ。」
「むっらごっはん!」
ゆきは興奮している。
「あのー!すみせん……どなたか、い
らっしゃいますかー?」
と俺が叫ぶと、
「!?おぉ、勇者様だ!」
とだれかがいった。続いて
「英雄様だ!」 「ありがたや……ありがたや……」 「この国をすくってくださるお方だ!」
「あの、どういうことですか?」
と俺はてきとうなおばあさんに話しかけた
婆「この国はねぇ、何ヵ月か前に魔王
に支配されてたんだよ、預言者が
いたんだけど、老衰でね、でも
ね、死ぬ寸前にねぇ、緑髪の美女
と男の二人が国をすくってくださ
る。と言ったんだよ、その二人に
は、勇者の才能がある。特に、一
人の方の才能が輝いている。
と、」
「私が、勇者ですか?」
ゆきは首を傾げた
「あの、とりあえず、お食事処ってあ
りますか?」
婆「お食事処ですか?えぇ、ありますよ、案内します。」
「んまい!おかわりー!」
こうして、とりあえず食事にありつけた。……タダで
「一応サービスなんだから、ほどほどに……な?」
俺が遠慮を促すと、ここの、大人しそうな店員さんが、
「いえいえ、ゆっくりなさってくださ
いよ!勇者の来た店なんて、ネーム
バリューも着きますし!このあと、
馬車で城まで送りますよ?ここは村
でも田舎の方なんです。」
――馬車
「うえっぷ、ひぬ!ひぬー!おううう!あぁあああ!!!!!」
中でゆきが死にそうになっていた。そして、城についたわけだ。
兵士「いくら勇者様とは言え、失礼のなさらないように……」
王「よく来た!勇者よ、さて、魔王退治についてなんだが……」
「あの……もう倒してしまったんですが……」
王「おおお!なんと仕事の早い!だが、まだ魔物や魔人や魔神や悪魔やらが残っているんじゃ。そこで、お主たちには何個かあるなかのひとつの職業を選んでもらおう、さぁ、好きなものを選ぶとよい」
王様が広げた紙には多彩な職業がのっている。戦士や魔法使いなどのありふれたものや、アイドルや猫などの一風変わったものもある。ただ。俺の目についたのはひとつだけ、――騎士――この職業は、さっき出した戦士のように闘うことが得意である。ただ、戦士とは違い、護りにたけている。ゆきを護るには、これしかない――
「それじゃあ俺は「私は!」」
ゆきが、しゃべってる間に割り込んできた。
「私は!騎士がいいです!」
「おい、本気か?お前運動神経悪いし、護ったりなんてできるのか?」
「嫌です!騎士がいいのです!なにがなんでも騎士なんです!できなくてもできるのです!やるんです!騎士!キーシー!キシー!キッシー!キシッーキーシ!ッキシ!キシシシシ!」
「……わかったわかった、それじゃあ後方支援ができるよう俺は魔法使いにするから、それでいいだろ?でも、ホントにできるのか?」
「侑人さんは決めつけすぎなんです。いっつも守ってもらってるから、たまには護って見たいんです。」
「わかったよ、王様、決まりました。」
「わかった、まずは図書館などで知識を鍛えて技を覚えるといい、」
俺達の旅は、ここから始まった――