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幼馴染みと異世界トリップしたんだけど幼馴染み気がつかない内に魔王焼いてた

俺の名前は桜山侑人、俺には幼馴染みがいて、その子は甲斐甲斐

しく世話を焼いてくれる……訳ではない。むしろ俺の方が彼女に世

話を焼いている気がする。幼馴染みの名前は、藤山ゆき。彼女は

すごい天然である。そして、馬鹿である。でも純粋な子だ。だか

ら、ほっとけないし、一緒にいたい さて、寝ようかと考えたそ

の時、 ピーンポーン インターホンが鳴り響く、あぁ、また

か、と俺はパジャマのまま玄関に出る。

「はい、ゆき? どした?」


「あの……すみません、彩花ちゃんに怖い話を聞かされて、このままじゃあ徹夜です。寝れません、もしおトイレにいきたくなったら垂れ流してしまいます。泊めてください……」


「はいはい、わかったわかった」

俺とゆきの家は隣同士、すぐに駆けつけられる位置だ。ゆきは黄

緑色の髪を肩まで伸ばし、前髪は眉毛のところでバッサリ切って

いる。タレ目で、頭の上にはピョコンとアホ毛が立っている。勉

強運動共にダメ、そんな奴だ。


「本当ですか!? 一緒に寝てくださいよ! おトイレもついていってください!」


「もうなれたけど、小学生かよ……」


「怖いものは怖いんです。」

そうして、ゆきと俺は眠りについた




「ん、ぅ……」

俺は目を覚ました。気が付いたらベッドの上………………ではなく、

緑色の草の上であった、


「!?、おい、ゆき、起きろ!」


「んぁー?あと三時間…………」

ゆきは幸せそうな顔でよだれをたらしながら呟く


「たぶん三時間もこのまま寝てたら魔物かなんかに食われちまうぞ、起きろ、今すぐ!」


「わかりましたよ……うあ! ベッドじゃない!どこですか??」


「俺もわからん、」

とりあえず周囲をゆきと一緒に散策しようとした時―――――


「とりあえずお腹が空きました!ご飯をください」

のんきなゆきであった。


「ありません」


「でもお腹が空きました」


「我慢してくれよ……」


「そうだ! 動物を狩ろう!」

とゆきが言い出す、まさにグッとアイデア! とゆきは思ったの

だろうか、小さな花の如く揺れている


「いや、お前体育の成績悪いし、どんくさいし、不器用だし、こんな未知の世界の動物に喧嘩売ったら本当に食べられるぞ」

俺が突っ込みをいれる


「大丈夫です! 伝家の宝刀ふいうちがあります!」

ゆきは駆けていってしまう


「あ、おい! こら、まて!」

なぜかこのときのゆきは俺が追い付けないほど早かった……空腹効

果だろうか?


「クソ、あいつどこ行ったんだよ……」

俺が呟いていると、何かが焦げるような音と匂いがする。俺はそ

の方向に走っていく。


「おい! ゆき! いるのか?」

俺が行くと、ゆきは何かを丸焼きにしていた。


「あ! 侑人さん遅いですよー!」


「ゆき? それは、何を焼いてるんだ?」

俺が訪ねると


「わかりません、その辺に歩いてた動物をふいうちでやっつけただけです。」


「お前なぁ……ん?」

丸焼き生物は紫と黒の混ざった色をしており、怒った目、牙、角が生えており、翼もある。そして、マント……どっかで見たことあるような……?


「あ」


「あぁああああああぁ!!!!」


「突然どうしたんですか!? 落ち着いて! 深呼吸! あと、素数を数えなきゃ……アレ? 素数ってなんだろ? 深呼吸……ひっ、ひっ、ふー?」


「ゆき、お前がしてどうする……あとひっひっふーは深呼吸とはまた別のだ! それで、もしかしてそれ、魔王的な奴じゃ?」


「まおう?」


「ほら、ファンタジー小説……はわからんか、ドロクエとか、FF(ファイアファンキー)とか、」


「?? はい! よくわかりました」


「お前ぜっっったいわかってないだろ……」


「もし!これが魔王なら………ファンタジーな世界っぽいし、村でも

探すか?おーい、ゆき、出発するぞ」


「えー?まだ完食してないです!」


「お前まだ食ってたのかよ!魔王?を齧るな!」


「でも……お腹が……」


「村見つけたら食べさせてもらえるようにするから!ほら!」


「はぁーい……しくしく……」

魔王を齧ってもなんにも思わないのに、ご飯が食べられないしったら涙を流すし、


「そうだ!むらごはんがある!むーっらごっはんー♪むっらごっはんー♪」

あるかもわからない村とむらごはんに期待を抱く、ゆきなのでした。

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