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パート4
9. 随想は完結しない。当然と言えば当然のことである。人は、自らの知性が働く限り、何かを思い続けるのだから。
その意味で、随想に完結を求めているのなら、君はこの作品を読まない方がいい。
10. 一応完結した作品でも、二次創作や本人による続編・外伝などが書かれる限り、真の完結などはないかもしれない。
作品というのは、結局は本質的に完成しないものだと思う。テクストが変わらなくても、解釈によって作品は耕され続ける。
11. 何のために。
この問いは、意識しすぎない方がいいかもしれない。突き詰めた先にあるのは、ニヒリズムか、狂気か。
だが、それができるのであれば、苦労はしないだろう。