カラオケとは
カラオケとは、不思議な空間である。
歌いたい曲を歌う場であると同時に、人々から歌って欲しいと思われる曲を歌う場でもあるからである。
後者は、特に、人が一緒にいる場合に顕著になる。
テクニカルな話としては、誰でも、自分のターンには、完全に自由に、「歌いたい」曲を選ぶことができる。
しかし、望まれない曲を選ぶ人間、参加者の趣味に合わない、参加者の知らない曲を選ぶ人間は、歌うとき、ただ独りで歌うことになる。
自然、パーティーの場としてのカラオケ、盛り上がる場としてのカラオケを期待するのであれば、人々は共通認識が成り立つ曲を選ぶことになる。
そうして、結果的に、人は、「歌って欲しい」と思う歌を歌うことになる。
それが楽しめる人には、所謂みんなで歌うカラオケも良いかもしれない。
しかし、歌うレパートリーの偏っている私には、結局歌いたい曲を、遠慮なく歌いたい放題歌える、独りカラオケの方が合うと、京の都の名残とばかりに5時まで歌い、その声をDiscordに流す人に対して、危機に徹する者として、無責任なぐらい好きにリクエストを飛ばしまくりながら、ふと思うのである。
まあ、複数人で歌おうと、結局私は歌える曲を歌うので、好き放題やるしかないのだが。
(そして、人が減れば、自然好き放題も受け入れられていくのであるが…、と最後の聞き手は語るのである)




