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パート1
1. クライマックスを乗り越えてしまった後の作品というのは、どことなく外伝臭がする。既に本当は終わっているのに、大人の事情で続けなければならない作品が放つ特有の哀感。それはどこか砂漠を思い起こさせる。
2. 英雄譚。恐らくはドラゴン・クエストの影響だろうが、何故か「勇者」世界の物語がもてはやされているようである。まあ、30年も続いている作品となれば、その文化的影響力はかなり深く浸透しているのかもしれない。
それは叙事詩に似ている。古来、民族の伝説的な英雄をうたい上げた叙事詩。イリアス、オデュッセイア、アエネイス、アーサー王、ジークフリート、…。違いは、現代の英雄の場合、その死が描かれることはまずないことだ(そしてまた、架空でもある)。ゲームの世界と同じく、結末はハッピーエンドであるか、それとも落としどころが見つからずに終わるか…。
3. たわいもない考察。書いているうちに何か小説のネタになるかもしれない。ただそれだけのこと。