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RETRY-リトライ-  作者: あげぱん
3/4

03. 光と影

今年のバレンタインは

チョコレート少なかった。。。

あ、でも返すの楽じゃん!!笑

ミカエルが消えた後、目を閉じて自分の後悔のことを考えていた。しかし、結局なにも分からないまま僕は深い眠りに落ちた。


懐かしい匂いがする。これは…カレー?

ゆっくりと重い瞼を開けると、

僕は自分が寝ていた部屋ではなく何故かリビングのソファーに横になっていた。


「あら、起こしちゃったかしら」


台所から声がする。

それは紛れもない僕の母親の声だった。


「母さん…。」


僕の両親は既に死んでいる。

父は僕が生まれてすぐ交通事故で、

母は過労で中学の時に亡くなった。


僕は母の作るカレーが凄く好きだった。

甘ったるい肉も入ってないカレー。

なんで今更こんな夢…。


「千晃、カレーできたわよ」


席に座り、2人声を合わせて


「いただきます」


母の作るカレーは思った通り甘ったるい

肉の入ってないものだった。

けど、涙が出るほど美味しかった。


どこか遠くで僕を呼ぶ声がする。

やめてよ、今はここを離れたくないんだ。

たとえ、これが夢だとしても。


「千晃、ごめんね」


「どうしたの?母さんが謝ることなんてなにも…」


「千晃のこと一人にして。本当はもっとそばにいてあげたかった。母さん、千晃の為に何もしてあげられてなくてごめんね」


「どうして?母さんが謝ることなんて何もないよ。僕がもっと早く母さんのこと助けてあげられたら…。」


母は首を横に振り、泣きながら言った。


「私は、千晃の本当の母親じゃないの」


「え?嘘だよね?嘘だって言ってよ」


嘘だ。母さんが母さんじゃないはずがない。

そうだ嘘に決まってる。これは夢だ。

だから、少し歪んでるんだ。


「本当にそうか?」


リビングにいたはずが真っ暗な空間になり、

暗闇の中から黒い人影が現れた。


「何が言いたい」


「絶対あの母親がお前母親だという確証はあるのか?」


「それは…、けど僕の母さんは」


「あの人だってか?笑わせるな、なら聞くがお前の両親は2人ともO型だというのに、お前はなぜA型なんだ?」


本当は僕も知っていた。僕の親が本当の親じゃないかもしれないこと。普通に考えてO型の夫婦からA型の子供が生まれるはずがない。そんなこと分かってる。ただ信じたくなかった。本当の家族が僕のことを捨てたなんて…考えたくなかった。

たとえそうだとしても僕は…。


「…僕の母さんはあの人だ」


「ほぅ、言い張るか。」


「お前はいったい誰なんだ。なぜ僕のことを知っている。」


「俺は…」


黒い人影が口を開いたとたんに、暗闇だったはずが一瞬にして光に包まれる。

眩しさのあまり目を閉じ、またゆっくりと

開けると見慣れた天井があった。

どうやら夢から覚めてしまったらしい。


[自室にて]


AM 7:42 火曜日


昨日のこともあり、何となく今は羽琉と顔を合わせるのは気まずい、そんな気がした。

学校は8時30分からだが、今日は早めに家を出ることにした。



[学校にて]


教室に入ると、懐かしい雰囲気が漂っていた。


「雨音、おっは!」


そう言って肩に飛び乗ってきたのは

昔からよく一緒だった笹川だった。


「なーんか元気ねーぞ?さては羽琉ちゃんとなんかあったな?」


「べ、別にそんなんじゃねーよ」


と言っても半分当たってるけどな。

教室は変わらず賑やかだった。


[昼休みにて]


購買で学生時代好きだった焼きそばパンを買い、僕は屋上へ向かっていた。

後ろから誰か走って来ている。


「千晃ー!待てー!」


声だけでわかる。これはまずい。

とりあえず逃げ…。


「捕まえた!」


逃げ切ることができず、僕は羽琉に捕まった。


[屋上にて]


「な、なに?」


「な、なに?じゃないでしょ!」


口を膨らませて羽琉はとても怒っていた。


「なんで今日一人で学校行ったの!」


「は?」


「だっていっつも一緒に行くじゃん!ねぇ、なんで!?なんで今日だけ早いの?」


「別にいいだろ?たまたま早起きしたってだけだよ」


相変わらず僕は羽琉のことを直視することはできなかった。


「良くないよ…。だって付き合ってるんだよ?一緒に登校とかしたいじゃん。ばか」


僕は大きなため息を吐いてから


「悪かった、じゃあ明日からは一緒に登校する。これで文句ないだろ」


羽琉は笑いながら首を縦に振り

どこかとても嬉しそうだった。


その後、二人で昼食を済ませ教室に戻った。


ども!忘れかけられてるあげぱんです!

3話目をやっと投稿できます!

色々と二月は忙しくドタバタな

日常をすごしていますた笑

さて、千晃くんの両親は既に亡くなっている

という衝撃の事実から始まった今回の話

一体あの人影はなんだったのでしょう

次作も投稿遅くなるかもしれませんが

気長に待っててくだいませ!

ではでは、またどこかで!

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