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流石にちょっと反抗期が入ってきたっすね。

1・9修正しました。

玄関に入っていくとマリアが迎えてくれる。

るびのの世話をマリアに任せてマリアはるびのに3点セット魔法を掛けている。

俺は自分に3点セット魔法を掛けてワイバーンの革製のブーツ脱いでアイテムボックスに入れて、まずは早乙女邸1階の客間で着替える。

サイラスの甲殻で作られた防具を脱ぎ鎧の下に装備するアンダーシャツとアンダーパンツも脱いで素っ裸になり、脱いだ防具をアイテムボックスに仕舞いロンTとジーンズを変わりに取り出して着替え、服の上にエプロンをつけながらキッチンへと移動。


今夜はとんこつラーメンとチャーハンのセットを人数分作る。材料はマリアが既にキッチンの寸胴の中に入っているので、神の創り手スキル魔法で予定通りとんこつラーメン・チャーハンを手早く作っていく。

普段着に着替え終えた嫁達はダイニングテーブルで待ってくれていたので、キャンピングバスの清掃を終わらせたセバスチャンが俺が作った料理を次々にダイニングテーブルに並べてくれる。

他の料理で爆走鳥の唐揚げの甘酢あんかけを作って出した。

マリアがジャガイモから片栗粉を取り出していてくれてたから助かる。

今日は後でお代わりを作りたくなかったので、余ったら後日分に回すだけなので30人分ぐらいは作っておく。アイテムボックスの作り置きが便利だ。


料理は美味く出来上がっていた。流石の神の創り手スキル。余った料理を温めなおしてからアイテムボックスに入れておく。

食事中はガツガツ無言で食べまくってる嫁に話しかけづらかったので、食べ終わってからリビングに移動してから話しかける。

自分の部屋で食事を終えたるびのまでやってきたのでリビングにある、るびの用のソファーをアイテムボックスに仕舞って、新たにるびの専用のクッションを作ってあげるとそこに寝転ぶ。

るびのと一緒にリビングに戻ってきたマリアにつまみのソラマメを出してもらい俺は日本酒を冷やで飲み始める。

アイリとクラリーナはワインを飲み始めてつまみはスモークサーモンをセバスチャンに出してもらってる。

ミーも今日はワインを飲み始め、つまみは自分のアイテムボックスからローストクマを取り出して食べ始める。


「明日からの予定なんだけど・・・そろそろ前から話をしていたように、首都シーパラへの旅計画を本格化しないか?」

「シーパラへの旅計画の本格化って事はもう旅に出るって事なのかな?」

「そうだなアイリ。明日にでも船で行ってみないか? もう移動用の船も作ったしな。俺の作った船なら1日でも到着できるけど、今回は2日掛けていけばいいだろう」

「しん様の作られた船ってそんなに早いのですか?」

「そうなのよねクラリーナ。しんちゃんが作った船ならちょっと凄そう。ゴーレム馬車がキャンピングバスになっちゃうんだからね」

「私は・・・今日しん君にお願いしたように『双剣』の練習がしたかったんだけど」

「俺が見るにアイリって・・・正直に言うと双剣の才能はそんなになくて5年間ぐらい弛まぬ努力をして中級レベルに成れればいいかなって感じなんだ。でもその分『大剣』の才能が飛びぬけてるよ。大剣なら2日ぐらい師匠ゴーレムから特訓を受けて鍛えたらすぐに中級ぐらいは習得できるんだ・・・そっちにしない?」

「大剣は教えてくれる人が今までいなかったから、握った経験もないんだけど・・・私にも出来るというしん君の言葉を信じてやってみる!」


「でも、しんちゃん。そうなっちゃうと、アイリは別行動になっちゃうよ?」

「そうなんだけどなミー。でも、移動中って別にやる事もないし午前中にみんなで1時間ぐらい掛けて船の操縦方法を覚えてもらったら、その後って護衛依頼の時と同じで何もする事がないんだ。それなら俺は移動して・・・今日商業ギルドから貰った小冊子にライトで光らなければいけない場所が船には前後左右に4つあるみたいだから、ちょっと改造しなければいけなくなってるんだ。オレは改造してるけどみんなは自由に過ごしてくれてかまわないよ。明日の夜は首都シーパラへの中間にある『マヅゲーラ』の南側の街で1泊するけどね」

「それでしたら私は友人達ともふもふ天国でお話がしたいです。友人はみんな嫁いでしまっているんで午後からお店に行きたいです。午前中は私も杖術のトレーニングをしたいですね」

「了解。クラリーナは午前中が自宅で午後からもふ天ね。アイリは午前も午後も自宅で・・・ミーはどうする?」

「私は・・・午前中はお店でノンビリしたいな。午後からは食料品市場で今日の騒動の後がどうなったか見に行きたい」

「じゃあ、ミーは午後からはマリアと一緒に食料品市場で買出し&情報収集だな。マリア、頼んだ」

「了解ですご主人様」

「3人は決定したけど・・・それでるびのはどうする?」

つまみを食ってるみたいに薬草を巻きつけた大鹿魔獣の骨をバリボリ食ってるるびのに話しかけた。


「ほえ、オレ? オレはどこに行ってもいいならオーク狩りにまた行きたいな。前にたくさん狩ったけどみんなに配っちゃったし、その次の日ぐらいにはもう少し南側に行ってみたい」

「そうだなぁ、じゃあ明日はセバスチャンと一緒に大森林の南側でるびのはオーク狩り、セバスチャンは大森林の南側の再調査と木材採集・・・ついでに大森林の南側で目印になりそうな場所を探して置いてくれ、そこに夕方に迎えに行く事にするから」

「うん。わかった」

「了解しましたご主人様」


これで全員の予定が決定したな。るびのがカジって咥えていた骨を腕輪のアイテムボックスに片付けて、のっそりと立ち上がり俺に話しかけてくる。

「とうちゃん、オレもう眠くなってきちゃったから寝にいくね。寝る前にお風呂にはいるからセバスにーさんいいかな?」

「はい。ではるびの一緒に行きましょう」

「おう、わかった。じゃあ、おやすみるびの」


のっしのっしとあるいていくるびの。こうやって見るとデカくなったな。モフモフは相変わらずなのにな。思わずボソッと声に出してしまう。

「大きくなったなるびの。もうクラリーナぐらいなら乗れそうだな」

「かあさん達を1人ずつ、ちょっと歩くぐらいなら乗せられるよ。乗ってみる?」

「はい! じゃあ、私から乗ってみたいです」

クラリーナが立ち上がって手を上げる。反応が早かったな。前から乗ってみたいって言ってたし。

るびのが嫁3人を交替で背中に乗せてリビングのソファーを周りをぐるりと1周ずつまわる。

アイリとミーは乗馬の経験はあるが身長差があって乗りにくそうだったが重くはなさそうだ。クラリーナは乗馬の経験もなかったらしく終始嬉しそうだった。


「るびのありがとうね。私って馬も乗った事がなかったから凄くうれしかったよ」

「クラリーナかあさんだと大丈夫なんだけど、アイリかあさんとミーかあさんにはもう少しオレが大きくならないと乗りにくそう」

「まぁ、私とアイリは馬も何度も乗った事があるし、気にしなくていいよるびの」

「そうね。でも大きくなったるびのには乗ってみたいな。だからゆっくり待ってるよ」

「わかった。じゃあかあさん達もおやすみなさい」

るびのがのっしのっしと歩いて浴室に向かっていった。セバスチャンが後についていく。


「しん君、るびのに私達って乗ってよかったのかな? 重くなかったのかな?」

「大丈夫じゃない? あれでも聖獣でミノタウロスの頭部を前足のパンチ1発で吹き飛ばせるのをアイリたちも見てただろ? あのパンチでワイバーンすら叩き落せるんだぜ?」

「そういえばそうだったね。まだちょっと心配だから恐々乗っちゃったよ」

「ミーの心配もわかるからるびのも1周だけにしたんだろ。俺はるびのに関しては心配してないよ。今のアイツを殺害できるのは複数の転生者ぐらいだったな。だがしかし今の転生者って4人の神は俺が殺害したから、転生した時の神に与えられた能力は全部消滅してる。既に一般人になって10年たってるからな。もはやるびのを殺せる生命体は俺しかいないよ」

「しん様、転生者ってまだいるんですか?」

「俺もゴッデス様に何度かその質問をしたけど、詳しくは教えてくれなかったよ。イーデスハリスの世界にいた何名かの転生者は地球に帰る事を選択して帰還した。そして自分の意思で残ってる人間も何名かいるが元の転生者としての特別な能力は消滅していたって。それでこの世界で生き残っていくために『特別に何かの製造スキル』とアイテムボックスの祝福をあげたって聞いてる」


「じゃあ、しん君と同じ故郷の人が何人かいるって事だよね?」

「転生者かぁ、正直に言うと『会いたくない』ってのが本音だな。今まで好き勝手にこの世界で生きてきた人間がほとんどだろう。4人の神の殺害ゲームに無理矢理参加させられて、少しも恨みを抱いていない連中なんだから。それが自分のもらった特別な能力は完全に消えてしまって申し訳程度の能力を与えられて10年生きてるのに、そこに俺が自分達が持ってた以上の能力を持って現れたら・・・面倒事の予感しかしないよ。絶対に逆恨みで俺に危害を与えてどうにかして能力を奪い取ろうとしてくる連中だろうって俺は思ってる。そうじゃない連中も中にはいるかもしれないけど・・・ゴッデス様の話の濁しっぷりから思うに碌なヤツがいないってのが現実だろう」

「そうなんですか・・・それは注意が必要ですね」

「そこまでのヤツラは残ってないさ・・・いれば少しぐらいは噂が入ってくるだろう。スキルも魔力も元々持っていた能力でなく、4人の神に『与えられた』能力なんだから。レベルは上がってそれなりのステータスは持ってると思うけど・・・スキルや魔法なんかは全部与えられたもので自分で作り上げたものじゃ無いからな。魔力はあっても魔法は0から覚えなきゃならないし、武器などのスキルもそうだ。製造スキルとアイテムボックスで満足できる連中だけではないからゴッデス様も俺に言えないのだろう。しかもアマテラス様たちとの事を考えると『俺に始末させよう』なんて考えてるだろうな、あの2人の神は」

「それじゃあ。しん君は旅をしないようにしたほうがいいんじゃない?」

「そうすると今日のような騒動を頻繁に起こさせて、住民に俺たちはここヨークルから追い出されるだろう。ホントにあの2人の神も殺したいほど・・・いやらしい。今日の騒動ではっきりわかったよ」

「・・・」



~~この溜まったストレスは悪党にぶつけろって魂胆だろう。

なぁゴッデス?

見てるんだろう?

なぁアマテラス?

自分で何もしないで面倒な事は全部俺に押し付けてそれを見てて楽しいか?

見てるんだろ?

・・・監視してるくせにこういう時は絶対に返事しない。

俺にはゴッデスの祝福ってより『ゴッデスの呪い』に思えてくるよ。

ヒーローだぁ?

笑わせんなよな。

お前達は神様で元人間の俺に何をさせたいんだよ。

今後は俺に何かをさせたいなら『前もって俺に頼みに来いよ』じゃないと悪党じゃない人間まで虐殺しそうなほどストレスが溜まってるんだけどな。

お前達は俺を『恐怖の魔王』にさせたいのか?~~

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