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マジギレしたんでスパイギルド・ヨークル支部にカチコミじゃー。っす。

今日は体は疲れてないが、精神的に疲れたな。

また、アマテラスが自分の教会の厄介ごとを俺におしつけてきやがった。


・・・自分で神託使って解決しとけよ。

何十年も前からこの国唯一のエクストラヒールを使えるっていう枢機卿は詐欺師じゃねぇーか。

今度はこの国の最高評議会に呼び出されそうだな。


ストーカーや遠見魔法の覗きが増えそうで頭が痛い。


金だけは困りそうにない生活になったけど・・・この主神の祝福(天運)ってそれだけしかメリットがなさそうな気がしてきた。

そんな事を考えながらテクテク歩いて帰っていく。

『ハァ~』とため息をつくと立ち止まって暗がりに声をかける。


「なぁ、そこの女の人の3人組。教会から俺をストーキングしてるけど何の用なんだ? 言っとくけど俺には嫁が3人いて今のところ女に困ってないぞ」

「・・・」

「はぁ~、黙っててもわかるって。なんだったら精神的に完全にぶっ壊れるまで拷問して『殺してください』と懇願するまでいたぶってやろうか?」

「・・・」

「面倒臭いな。えーーっと。スパイギルド所属の『紅蜘蛛』の3人か。名前まで発表してもいいのか?」

「・・・なぜチーム名が」

「そりゃもちろん俺には見えるからだよ。能力の差を考えろよ。俺とお前達にはそれだけの差が存在してるんだよ、チーム紅蜘蛛のリーダーのカリアーンさん」


そういったと同時に俺は自分の隠してる気を一部だけ開放した。蛇ににらまれたカエルどころではない。

絶望しか残されてないほどの能力の差に3人は微動だに出来なくなった。

俺がスタスタと歩いていくが3人とも逃げる事すら出来ない呼吸すら辛いほど動けない。

リーダーの頭をポンポンと優しく叩きながら話しかける。


「逃げる事さえ出来ない君達と俺の差をこれで理解できたかな? それじゃあ、君たちを使って覗きをしているスパイギルドへ伝言だ。スパイギルドヨークル支部ギルドマスターの『しのび権蔵ごんぞう』へ。『スパイギルドごときが調子に乗ってるんじゃねーぞ。またどこぞの商会の邸宅でションベン漏らしたいのか? クソジジィ』って事だ。それで最後に付け加える言葉は『この前、宣戦布告したんだからこれからスパイギルドと俺の戦争になる。俺を怒らせたんだから当然だな。今から殴りこみに行くから死んで詫びろ』以上だ。じゃあな」


俺は手をパチンと叩くと同時に俺は気配と魔力の放出を完全に絶ち、転移魔法で近くの家の屋根の上に移動してしまう。

この紅蜘蛛3人をエサとして使うつもりはない。もうこの3人から情報を盗む必要がないからな。

リーダーの頭をポンポンと叩いた時にスパイギルド関係の情報は全てコピーさせてもらった。

ゴッデスが俺に転生者の情報をコピーした時と同じ魔法『情報複製』を使ったのだ。


そのまま飛翔魔法で飛び上がりスパイギルドヨークル支部に殴り込みをかける。

スパイギルドの連中は紅蜘蛛3人の目を使って俺をストーキングしていたのだ。

ギルドの正門の正面に降り立ってスパイギルドの土地の建物などを防御している結界や封印を全部解除して無効化した。


そのまま門番の目の前に立ち挨拶をする。

「こんばんわ。俺とスパイギルドがたった今から戦争になったので殴り込みにきました。おっさん達は寝てていいですよ」

「何をほざいてんだ、このクソガキ、かえr」

「お、おい、何をs」

ゾリオン村の土下座騎士と同じになった。

俺の左右のジャブが2人の門番の顎先に当たり、意識を刈り取ったのでそのまま2人とも崩れ落ちた。

門番2人が正門の真ん中でベシャっと土下座している。


門から中に入った瞬間に特殊な封印結界をかける。

結界の中には誰でも入ってこれるが、俺以外の生物がこの結界から出る術はない。

虫すら入っても出られなくなる封印結界だから、ここから誰も逃がす気はない。


門番詰所から2人が出てきたが既に抜刀して切りかかってきた。

俺は門番がロングソードを振り降ろすより早く懐に入り込んでジャブで意識を刈り取る。

無駄な抵抗を・・・土下座門番が4つになっただけだな。

魔法で俺の声を増幅して結界内で聞こえないところがないようにして宣戦布告をする。


「やぁ、俺は早乙女だ。今からこのスパイギルドに宣戦布告をする。ま、命だけは助けてやるが骨の10本ぐらいは粉砕骨折させてやんよ。俺にケンカを売った事を一生後悔する様に文字通り骨の髄まで叩き込んでやんよ。俺に骨を折れられたくないヤツは自殺しろ。そうすれば骨は折られないで済むよ」

短刀とクナイと矢が次から次へと飛んできたが簡単にキャッチしてアイテムボックスに片付ける。


「あのなぁ、スパイギルドの支部の建物に真正面から戦争をしに来た人間がこんな程度の武器で何とかなると思ってのか? お前等、俺をマジギレさせた責任は体の骨に払ってもらうって言ってるんだぞ? ああ、言っとくけど魅了とか暗闇とか混乱とかの精神攻撃はレジストすら必要なく無効化されるから意味がないって事は言っておく。・・・それと追加でこの土地の全てに封印結界をしたから俺を殺さない限り封印は解けないよ。地下室から逃走しようとしたスパイギルド・ギルドマスターの忍権蔵さん、逃げ道はもうないよ。今度はションベンだけでは済まさないからな。クソを漏らしたくなかったらトイレに行ってスッキリさせとけよクソジジィ」

「あら? もう攻撃は終わりですか? 攻めてこないならこっちから行きますよ」


真っ暗の夜の闇の中で俺はワザとライトの魔法を4つも周囲に浮かべて歩いていく。

庭の庭園内に5人のスパイがいるのでそっちの方に歩いていく。

俺はせっかく自分で作ったお気に入りのパーカーとカーゴパンツ、自前のスニーカーの格好のままなので汚されたくも切られたくもないので敵の攻撃は一切受けない。


スパイの1人がショートソードをを抜いて攻撃してくるが振り上げた腕を下ろす前に俺にジャブでヒジごと粉砕される。

『ぎゃぃあああああ』

絶叫が響き渡るがそれで俺の攻撃は終わらない。

ローキックで両膝を粉砕して崩れ落ちる腰に反対の足でのローキックで腰骨も粉砕させた。

ワザと治療に時間がかかりそうな関節などを優先的に壊していく。

「はい。1人終了です。次の方どうぞ」

4人が同時に切りかかってくるが振り上げた腕を下ろすことなく、1人は顎を粉砕。1人は両肘もう1人は背骨を壊された。のこりの1人は左右のローキックで両膝が壊されてる。


5人の絶叫が響き渡るが一切構わずに痛みで転がるヤツラを踏んづけて腰骨などを粉砕していく。

5人の男達を壊している間に建物の窓から斧が飛んでいたがかわすことなくキャッチしてアイテムボックスに入れていく。

「だから飛び道具は無意味だって、バカだからわかんないのかな?」

氷の固まりも飛んできたが俺が手をかざすと消滅した。

「お! 魔法が使えるヤツがいたんだな。でも残念でした、惜しかったですね、俺には全く無意味です。クックックが・ん・ば・れ」

「貴様! こんなことしてただで済むと思ってるのか!」

1階の窓から忍権蔵が顔を出して大声で叫んできた。


「やっと出てきたなボケ老人。ウンコは済ましてきたか?」

「ボケ・・・くそっ、こんなヤツみんなで殺してしまえ」

「はい。殺人予告いただきました。じゃあこれからは俺も殺されないように頑張ってスパイの皆さんを皆殺しにしてもいいですか?」

「く、クソガキが! 調子に乗りおって。どうした、みんなで総がかりで殺してしまえ!」


「アッハッハッハ。ボケ老人ってのは始末に困るな。みんなも大変だなぁ実力差も理解できないボケ老人がトップにいると。・・・さぁ、これからこのスパイギルドにいる職員とスパイの合計62人の皆さんに質問です。このボケ老人の言う事を聞いて俺にこの場で皆殺しにされるか、このボケ老人を俺に差し出してスパイギルドは俺に無条件降伏をするかどっちがいい?」

「無条件降伏ならこのボケ老人以外は今後俺に迷惑をかけない限り怪我させないでおいてやるよ。それに追加で今なら、俺の後ろに転がっている5人が完治するように無料で治療してやってもいいぞ。考える時間は1分だ」

「さぁどうする? 今からみんなで選べ」

「納得できないボケ老人の忠実な犬は俺を殺しに来いよ。待ってる間がヒマだから遊んでやんよ」


6人ほどが庭に飛び出してきた。

4人が切りかかってきて2人は弓矢で攻撃してくる。マジックアイテムの矢を使って味方ごと俺を打ち抜いて、俺の油断を誘おうとしていたが俺は全部の矢をキャッチして敵にすら当たらせない。

俺の笑い声だけが庭に響き渡っている。


「あ、惜しいね。今の10倍ぐらいの速度なら、運がよければもしかしたらかすって産毛ぐらいは切れたかもな。ギャッハッハッハ」

「健気だね君たち、当たりもしない攻撃で俺の遊びに付き合ってくれるなんて、君たちの大事なご主人様は今頃スパイの仲間達に縛られてるのに。オーイオイオイオイ」

「君さぁ、弓攻撃の才能ないよ。味方しか狙ってないじゃん。しかもそれも当たらないって才能なさすぎだって。プークスクス」

「さぁ、そろそろ遊びは終わりの時間だね。ほら、仲間のスパイギルドの結論を見てごらん。ロープでグルグル巻きにされた君達のご主人様が引き摺られてるよ」


俺の声に反応する6人のスパイ達。

俺を無視して引き摺ってきた人間に襲い掛かろうとするが、俺がその前に回りこんで、顎先にジャブを放ち6人の意識を刈り取る。

「クソバカが、土下座して寝てろ。おい、お前ら、この6人を縛れ」

俺は振り返ってジジィを引き摺ってきたスパイに命令する。

そのままスタスタ歩いていき俺の攻撃で体中を壊されたスパイにエクストラヒールをかけて完治させる。


体が完治して痛みがひいたので5人が気絶した。

今まではあまりの激痛に気を失う事すら出来なかったからな。

魔法は声に出さないで使った。

メガヒールをエクストラヒールだと何十年も騙されてる、この魔法後進国の人達なんだから俺が『エクストラヒール』って言わなかったら何の回復魔法かわかんないだろう。


そこに紅蜘蛛のメンバーが帰ってきた。

「いや、悪いね伝言頼んだけど俺とスパイギルドの戦争はもう終わったよ。勝者の俺にスパイギルドの無条件降伏で終了だ。今からこのクソジジィの尋問をするから君達も被害者代表として傍聴しなさい。では紅蜘蛛の3人がギルドマスター室に案内してくれ」


俺を攻撃していた土下座6人衆がスパイギルドの人間に縛られてる中、俺はギルドマスターを引き摺って紅蜘蛛の3人の後に続いて歩いてスパイギルドの建物の中に入る。

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