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嫁にもふもふ天国のシステム説明してるっす。

7・13修正と、ご指摘のあった部分の文章の変更をしました。

明日の予定も決まったことだし、そろそろ風呂でも行きますか。

嫁3人は人生初の『露天風呂』なんだってさ。

そのまま話しながら移動して更衣室に行く。


「明日はもふもふ天国・ヨークル店のプレオープンなんだからできれば3人とも客目線で問題点を考えてね。問題を解決すれば良いだけなんだから、遠慮は要らない。ちょっとでも気になったり引っかかったりしたら教えてよ。明日連れてくるお友達にも言っておいてね」

「そうだね。しんちゃんの言うとおり早く問題点が見つかればその分解決も早くなるでしょ」

「解決できる問題は解決するのは良いんでしょうけど、しん君や私達には解決が難しい問題はどうする?」

「問題が見つかってみないとなんとも言えないな。別にオープン日時が決まってて、時間に慌ててるわけじゃないからオープンを伸ばせばいいだけだし。深刻な問題点があっても時間をかけて解決させればいいよ」


「しん様は儲からなくても良いからっていつも言ってますけど、この店にどんな将来的なイメージを持ってますか?」

「趣味だな。モフモフが好きな人だけが集まって、愛玩ゴーレム達に見て触って会話して『癒し』を感じて幸福感があれば最高だな。趣味全開ってそういうことだと思う。俺がモフモフが大好きなように、この世界にもそんなモフモフ大好き人はたくさんいると思う。ただ、それで他の喫茶店を凌駕しようと駆逐しようとかは考えてないよ。だからこそ料金設定でも悩んじゃうし、時間設定でも悩んでしまうんだ」


着替えが終わったので風呂に行ってかけ湯で体を流し湯船に入る。

「あ”~~~」

「しん君ったら、もーー。ホントにお爺ちゃんみたいな声が出てたよ」

「アイリ、気にしない気にしない」

「しん様のそういう部分も可愛いって思ってきましたです。しん様がお店で悩んだのは料金設定なんですか? 時間設定なんですか?」

「正直言って両方で悩んでるよ。店舗は明日行けばわかるんだけど早乙女邸と同じで『土足厳禁』にした」

「え? 何で?」

「アイリの疑問もわかるけど理由もあるんだ。この店のメインは『癒し』で、愛玩ゴーレム達と触れ合うことだと思ってる。それで30cm程の大きさのゴーレムと触れ合ってもらうには、お客さんに目線と座る腰の位置を下げてもらわないと、床を歩いて転げまわるゴーレムが見辛いんだ。触るにはいちいち床に腰を下ろす必要があるし。だからお客に床に座ってもらう必要性があると考えたんだ」

「それはちょっと楽しそうね。明日が楽しみになってきた。カタリナ母さんはハマっちゃいそうだけど」

「しん様。それはそうと・・・そろそろ露天風呂に行ってみたいです」

「そうだな、今からみんなで行こう」


4人で湯船からあがって外へと続く扉を開ける。

ガラガラって簡単にスライドさせて開けてるが、これは正門とかの門と反対で普段は軽く開くのだが俺たち夫婦とるびのと俺が作ったゴーレム以外が開けようとすると固定化の魔法がかかってロック。

ロックがかかると重力魔法で2tぐらいまで重くなる。

防犯上はこんなドアまで防御に気を使わないといけないから面倒だけど仕方がない。


岩の露天風呂が良い雰囲気を出してるね。・・・自分で作っておいて自画自賛してる俺。

露天風呂は屋根についてるライトの魔法の魔石の数を減らして薄暗くしている。

風呂に入ってから屋根のない外の部分に向かって歩いて行く。


満天の星空が天を覆っている。

じぃちゃんばぁちゃんのいた日本の田舎で見た星空も凄いと思っていたが、流石にこの満天の星空とは比べ物にならない。

あまりに目で見える星の量が多いし、異世界だから星の名前や星座の名前は知らないはずなんだけど・・・俺の中の知識が星の名前や星座の名前を俺の脳内に出す。

以前見たこの世界の月も明らかに日本で見たものよりデッカイしな。

露天風呂で満天の星を眺めてると忘れそうになるが、巨大な月で自覚させられるな・・・ここは異世界なんだって。


「あ”~~~。空がすっげぇーな」

「もー、お爺ちゃん。情緒が台無し」

「わるいなミー。コレばっかりは止められんし止めるつもりもない!」

「なんでしん君が開き直って言い切ってるのよ」

「だけど、私もこの満天の星を見ながらのお風呂は初体験なんですけど、しん様がこだわった理由がわかりますね」

「私もクラリーナと同じだ。思わず空を見ながらポカーンって口を開けちゃうほど、見事な景色だね」

「だろ? コレが露天風呂の素晴らしさだな。俺が自宅にこだわって作った理由だよ」


全員が無言になって空を見上げる。

「確かにミーの言うようにポカーンって口開けちゃうな。クックック」

「ねぇねぇ、しんちゃん・・・エッチな事を2日ほどしなかったけど・・・溜まってる?」

「ああ、こんな美しくて可愛い嫁が裸で目の前にいるんだ・・・我慢できないな」


この俺の一言で女豹の肉食獣たちに火を付けたみたいだな。

うん。夫婦って良いね。そのまま盛り上がって寝室へ。



それで翌日の転生20日目の朝。今日の天候はそこそこかな。雲もあるし晴れ間もある。

今日ももはや定番の朝の風景が繰り返されていく。

「俺は防具を装備してからるびのをガウリスクのいるグリーンウルフダンジョンに送ってくるよ。そのまま転移魔法でガレージに帰ってくるから、皆は着替えが終わったらガレージにきてね」


嫁達に俺はそう言って防具を装備して最初はるびのの部屋に転移魔法で行くとるびのはもう既に準備が終わってお座りで待ってた。


「おはようるびの。今日は早いな」

「とうちゃん、おはよう。今日はとうちゃんがいつもよりも遅いんだって」

「悪いな。確かに今日はノンビリし過ぎたな。じゃあそろそろ行くか?」

「うん」


るびのを連れて転移魔法でグリーンウルフダンジョンへ。

るびのと一緒にガウリスクの部屋へ行く。


「おはようガウリスク」

「ガウリスクさん、おはようございます」

「おはようございます。ボス。るびの様。やっと私のところに来てくれたって事は、るびの様が私達と狩りに行ってくださるということですか?」

「ああ、そういうことだな。ニャックスやアキューブから話を聞いててうらやましかっただろ?」

「はい。正直、嫌われてしまったのかとも思ってました」

「ガウリスクさん、そんな事はないです。今日は話に聞いてた『野生の馬』を狩りにきました」

「るびの様、お任せください。とっておきの秘密の場所へご案内させていただきます」

「まぁ、ガウリスク、そういうことで今日は一日ガウリスクにるびのを預けるから頼むな?」

「ボス、お任せください」

「ガウリスクさん、さっそく行きましょう!」


後はガウリスク達に任せて俺は転移魔法で早乙女邸のガレージに帰る。

ガレージではまだ嫁達が来てなかったので、キャンピングバスの点検をしてみた。

不具合が出てる場所はなかったな。キャンピングバスの魔力は満タンに補充しておく。


点検と魔力補充が終わったので念輪で話しかけようと思った所にみんながやってきた。

「おまたせ。しん君早かったのね」

「ちょうど今、そろそろどうかなって思って念輪して話をしようとしてたとこだよ」

「ごめんね。しんちゃん。今日はノンビリ朝食を食べてたら遅くなっちゃったね」

「しん様ごめんなさい」

「謝らなくてもいいよ。さぁ出発だ」


俺がキャンピングバスのドアを開けるとみんなが乗り込んで行く。

今日はセバスチャンとマリアも嫁に同行させるので俺は店舗へ案内するだけだ。

俺の運転でキャンピングバスを走らせる。ヨークルの朝はゴーレム馬車は多いのでスピードはほとんど出せないが、停まることなく進めるしそこまで大きな都市ではないので目的地にはすぐに到着する。


店舗のゴーレム馬車駐車場は4台ほどが停車できるスペースがある。

そこにキャンピングバスを乗り入れて駐車する。


みんなでキャンピングバスから降りて店に歩いて行くと、俺たち夫婦の気配を察したであろうホワイト達メイドゴーレムが入り口のドアを開けてくれる。

「ご主人様、奥様方、おはようございます。どうぞ中へ」


店舗の中へ入っていく。

まずは入り口で靴を脱いで靴を下駄箱に入れてもらう。下駄箱の扉を閉めて鍵を抜き取る。


「この鍵を抜いた瞬間に下駄箱の中に入れた靴やブーツは3点セット魔法がかかるようにしてある。アイリとミーに渡した箱と同じ効果だな。この鍵を持って店舗の中にはいるんだ。レジでドリンクを決めて注文する、ここは先払いのシステムだ。この先払いをする場所の入り口の部分を見てくれ。ここの通路を通ってレジでお金を払うんだけど、ここの通路の出入り口部分にも3点セット魔法が仕掛けられていて、お客の全身を3点セット魔法で強制的に浄化させている。帰る時に使う出口専用の通路にも同じ仕掛けがしてある」

「中に入ったはいいけど、テーブルもイスもないわよ」

「まぁアイリ落ち着いて。今から順に説明するから」


「レジ係りに料金を払う時に下駄箱の鍵を預ける。コレで料金を払った人の名前と鍵の番号がセットでゴーレムたちに記憶される。それから案内係りが来る」

「いらっしゃいませ。早乙女様。お好きな場所にお座りください」

「コレがこの店の特徴だな。自分で好きな場所決めるとそこにメイドゴーレムがテーブルとクッションを出してくれる」

「こちらでございますね。少々お待ちください」


イエローが正方形で一辺が40cmの小さなテーブルと、日本にあったビーズクッションのような丸いクッションを出してくれてそこに座る。テーブルには俺が注文したホットコーヒーが出される。


「こんな感じだな。個人個人にクッションとテーブルを出す。この店舗なら通路を含めると20人ぐらいが限界だろうな。みんなも好きな場所に座ってくれ」

「このラグマットって凄いですね。ここまでフカフカのは家にもないです」

「ああ、フローリングの床の上ってのは辛いからな。ここはこだわったところだ。毛の長いラグは大鹿魔獣。毛が短いラグは森林モンキーだな」

「このクッションは凄く変わってるわね。初めて見たかも」

「アイリの言うように、このクッションも俺がこだわったところだな。これはお風呂のマットと同じ『森林モンキーの尻尾』で作った。中は空気だ。お風呂のマットよりもかなり空気圧を下げたから柔らかく仕上がってるだろう。形を変えて好きなように座れる。ただ長時間・・・何時間も動かずにこのまま座ってると腰とお尻が痛くなると思う」

「へー、そうなんですね。しん様がテーブルは1人1つと言われましたが、団体で来た場合は組み合わせるのですか?」

「ああ、そうだ。そのほうが効率がいいと思う。人がいないテーブルやイスは愛玩ゴーレムたちの動きの邪魔になるしな。だから客とともにこのテーブルもクッションも片付けるようにしてある。時間になったら回収だし、テーブルには時間が表示されてる。とりあえず今は30分で設定されてる」

「しん君は時間は迷ってるって言ってたけどどうするの?」

「まだ迷ってるよ。それは今日のプレオープンでどんな意見があるのか聞いておいてくれ」

「わかったよ、しんちゃん。それであの見たことないゴーレムを紹介して欲しいんだけど」

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