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もふもふ天国・ヨークル店の店舗がついに完成したっす。

・・・状況を考えると『延長OK』にするしか対応出来なさそうだな。

会計用の魔水晶を1台は入り口のレジに設置して、もう1台の方はアイテムボックスで共有化させるしか出来ないな。


とりあえず持ってきた全部のゴーレムをアイテムボックスから取り出してみる。

愛玩ゴーレムんのおーとま・クマ・コー・ウルフの4体。

メイドゴーレムのホワイト・イエロー・ブラウンの3体。

防衛用のユーロンド9号・10号・忍3号の3体。

コレだけそろうと凄いな。

防衛用のゴーレムのユーロンド9号と10号にはさっそく裏庭で防衛任務に入ってもらう。

忍3号は屋根の上に待機状態。


メイドゴーレムにメイド服を作って着せてみた。スカートの長い正統派(?)のメイド服の方が似合ってると思う。

尻尾が出るようにしたのが愛くるしさに輪をかけてる。


この広さだと愛玩ゴーレムの数が足りないな。色々作ってみる事にする。

このイーデスハリスの世界の生き物がどんなものがいるのかわからないので俺のよく知ってる地球の生物でぬいぐるみとして売ってる物を中心に思いつくまま製造する。


『パンダ』『レッサーパンダ』『コアラ』『タヌキ』『キツネ』『ウサギ』『柴犬』『三毛猫』『リス』『オスライオン』『ペルシャネコ』・・・モフモフしてるもので思いついたぬいぐるみをゴーレムで作った。


コレで11体だな。

思いつくままに作ったので全部あわせて15体になった・・・ちょっとカオス。

それぞれのゴーレムが自由勝手気ままに歩き回って転んで転がって・・・作りすぎか?


商業ギルドは24時間対応になっていたはずだから、今から愛玩ゴーレム達を登録しに行く事にした。

ついでに会計用の魔水晶をあと3個ギルドでもらわないとな。

アイテムボックスに今作った愛玩ゴーレム達を入れる。

ライトの魔法はそのままにしておきホワイト達には、すぐに店をオープンしてもいいようにキッチンでクッキーやドリンク類を作り置きして自分のアイテムボックスに入れといてもらう。

材料は俺のアイテムボックスからメイドゴーレムたちにそれぞれ送った。


俺はライトの魔法を自分用で1つ浮かばせて夜道を歩いて商業ギルドに向かう。

ヨークルの中央部に向かって歩くと21時前なのでそろそろ人通りも少なくなってきてるな。


商業ギルドでまた会議室を借りて愛玩ゴーレムたちを登録。会計用の魔水晶もすぐにもらう事が出来た。

愛玩ゴーレムの名前は全部そのまま登録して、ネームプレートは会計できないように設定してもらう。

チェーンでネームプレートを首に取り付けて完了。


用が済んだのでそのまま店舗に戻る。

歩いてると思うがほとんどの人は肩に乗せるようのライトをつけてる。

俺の様にライトの魔法で歩いてる人は1/5ぐらいだな。

ライトの魔法ってそんなに難しい魔法ではなく『生活魔法』に分類されるもので簡単なものなんだけど、みんな魔力が少ないのかな?

一般市民が多いのかもしれないな。冒険者には必須な魔法でコレもアイテムボックスと同じように教会で金を払えばすぐに習得できる魔法なんだけどなぁ。


店舗に戻ってから愛玩ゴーレム達を全部出して並べる。

閉店時間になると壁際荷全部並んで機能を停止するように設定。カオスな状況が壁にぬいぐるみが並んだ店になったな。

もらってきた会計用の魔水晶をホワイト・イエロー・ブラウンにそれぞれ持たせて、既にレジの場所に1台設置してあるので余った1台は俺が持っておく。


これから裏庭に早乙女商会の事務所を建設する。

人数分の机とイス。奥には休憩室。隣には客との商談用の応接室を作っただけの建物だ。シンプルだな。使い道があるのか不安だけど・・・ないよりはあったほうがいいだろう。


平屋な小さな事務所は店舗と同じ色のレンガで作った。

俺の固定化の魔法で補強したので何百年も綺麗なまま存在できるだろう。

事務所の建物も結界で封印してあるのでこれで店舗の土地は完全に俺の結界で覆われた。


店舗の改装も早乙女商会の事務所建設もこれで終了だな。


早乙女邸の玄関に転移魔法で戻る。

全身に3点セット魔法を自分にかけて浄化。ブーツをアイテムボックスに仕舞って居間に戻った。

「みんなただいま。マリア、今日はウィスキーを飲みたいから、つまみに芋の3種盛りを頼む」

「了解いたしましたご主人様」

「しん君お帰りなさい。もう終わったの?」

「ああ、自分で納得のいくのもが出来たよ。ただ、隣の倉庫があまりに酷い建物だったから全部作り変えたから改装じゃなくて『新築』になったよ」

「しん様、酷いってどういうことなんですか?」

「簡単に説明すると外見だけは普通の倉庫で、中身はハリボテだった。隣の倉庫って木造建築物だったんだぜ?」

「ハリボテって・・・倉庫なのに木造?」

「ああ、俺もミーと同じ疑問を考えたよ。コレで倉庫としてつかえるのかなって。でもよく考えたら『アントローグ商会』っていうのは、人攫いで優秀な人材を奴隷化させて人身売買で商売を成立させてた商会だから、カモフラージュ用の倉庫が必要になっただけで急遽作られた倉庫なのかもしれん。外見では判別させないハリボテの意味がそこにあったんだろう」

「それしか考えられないわね。だからこそ商業ギルドも足元を見て安く手にいれられたんでしょうね。倉庫を建て替えるか、解体して更地で売り出すかの選択肢しかなかったところに、私達がそのまま買い取ったんですからリーチェもボーナスまで貰えたんでしょうね」


「アイリの言うとおりだろうな。でもそれでも、あの大きな土地と大きな船が接岸できるだけの広い港部分が安く手に入っただけで俺達は得してるからな。俺もギルドもどっちにも損がなくて得しかない契約なんだから万々歳だろう。解体・新築って言っても俺の場合は魔法で済むから素材だけだ」

「それですと店舗のほうもハリボテだったりしたんですか?」

「クラリーナそれはないよ。あそこはおやっさんの店の近くで昔から知ってるレストランだったよ。5年ほど前に4代目に代替わりしたら物凄く美味しいと大評判になった。私がおやっさんに聞いた噂では出資者が付いて首都シーパラに大きな店を持つようになったから、あの店は土地ごと売られていたはずよ」

「ああそうね・・・思い出したよアイリ。私達の冒険者ランクがFからEに上がったときにおやっさんに、あそこの店でお祝いで奢ってもらった事があったね。素朴で美味しい店だった印象が残ってるな」

「へー、職人さん達の工房や店が多いあの地域でそんな店があったんですね。私は外食っていつも決まったうなぎ屋さんに行くぐらいで、ほとんど経験がないので知りませんでした」

「道理でな。店舗の建物の中も元レストランのような構造になっていたよ。それなのにアントローグ商会が無理矢理に事務所風に改装したからムチャクチャな中身になってたけど、俺が全部作り変えて綺麗に改装してきたよ。こっちは建物は頑丈だったから、補強と内装の改装だけですんで良かった。裏庭に商談とか出来るように事務所も作ってきたけど・・・使い道がないかもしれない」

「まだ早乙女商会が何をして商売にするのかき決まってないのに・・・先に商談用って、しん君がしたい商売はあったの?」

「全く考えてないし目的もないよ。むしろ先に入れ物だけでも作っちゃえっていうノリだけだな。まぁ時間はたくさんあるしそのうち早乙女商会でやりたい事も、売りたい物も見つかるかもな」


大皿にお山盛りのフライドポテトをつまんで齧りながらウィスキーを飲む。

俺がウィスキー用にロックグラス用の氷を桶に山ほど作ったら、みんなも自分のアイテムボックスから酒を取り出して飲みながら話を続ける。


「愛玩ゴーレムも15体に増やしたし、明日からでも『もふもふ天国・ヨークル店』の営業は可能になったよ。そういえば明日といえば、明日はるびのは大草原でガウリスク達と馬が狩りたいって言ってたから、朝に送る予定なんだけど、みんなはどうする?」

「しん様は予定があるのですか?」

「俺は前に言ってたように、そろそろ船を造ろうかなって思ってる。だから明日は一日中大森林で実験したいかなって思ってるよ。

「実験って普通の船じゃないの?」

「ああミー、俺が今考えてるのは魔法だけで動く船だな。転送魔法を使えば、プロペラやオール、帆船では出来ない自由な動きが出来るんじゃないかなって考えてる。俺にも俺のもらった知識・経験にもない全く未知なる船だから色々実験をしてみたい・・・それで時間が欲しい。それと普通のゴーレム船もデータを取るために先に作るから一日で終わるかどうかすら判らない」


「ふーん。何か凄いのが出来そうね。私はそうね・・・買い物に行きたいぐらいかな」

「私もアイリさんと同じでお買い物に行きたいです。それと、しん様に聞きたいのですけど、お店はどうするんですか?」

「明日は・・・どうしようかな。アイリもミーもクラリーナも友達を連れてきて店で遊んでてもいいぞ。明日は友人達へのプレオープンって事で無料にしてもいい」

「それならカタリナ母さんとかも連れてきてもいいかな?。カタリナ母さんってモフモフしてるの大好きだから、同じ趣味の人をたくさん知ってそうだし」

「人選は3人に任せるよ。出来ればモフモフのよさがわかる人優先で。移動用にキャンピングバスとセバスチャンとマリアも3人に付けるから食事も店ですればいい。明日の朝に店舗に転移魔法で送ってあげるから、その後はみんなで自由にしてくれ」

「それは楽しそうね。明日のみんなの予定がこれで決まったわね」

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