表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/214

もふ天の手続きが完了したので魔結晶を集める事が決定したっす。

リーチェにもデザートは『店で出してはいけません』って遠まわしに言われてしまったな。

殺人デザートって・・・不味くても美味くてもダメみたいだ。


「聞きたい事がもう一つあるのですが・・・ドリンクなどの材料の仕入先ってどうします? どこかの商会に注文を出しますか?」

「まだ店舗を実際に開店してみないとどれだけの量が必要になってくるのか全くわからないので、しばらくは市場で直接購入しておきます。店が混んで仕入れに手間がかかる様になったらどこかの商会に・・・ガルディア商会にでもお願いしますよ」

「なぜガルディア商会なんですか?」

「俺個人で指名依頼を受けた事が1回。チーム早乙女遊撃隊で指名依頼を受けた事もあります。知り合いが多いので、ガルディア商会なら変な横槍を入れられることなく取引が出来そうですので」

「変な横槍ですか・・・売り上げの凄い店というならわかるのですが」

「俺の場合は『ゴーレム』ですね。自分の趣味以外でゴーレムを製造したくないですから」

「なりほど。わかりました。知り合いのいない商会とはまだ付き合いがしたくないということですね?」


「そういうことです。それで俺もリーチェに聞きたい事があるのですがいいですか?」

「はい。どうぞ」

「出店許可とかってどうなりますか?」

「このヨークルでは許可は必要ないですね。届出だけです。屋台の場合は店を出す場所の指定などが入って少し替わりますが店舗の場合は、どこにどんな店を出すのか? っていう届出だけです。早乙女さんは今日届出を出していかれますか?」

「じゃあ、今から出します。その後で店の場所に行きましょう」

「では、これから店舗出店の届出を作成しますのでもう少しお願いします。店舗と倉庫の封印はその後で解除にいきましょう。それで店舗を開くにあたって、商業ギルドでする手続きは終了となります。後は自由にしてください」


リーチェに指示されて早乙女商会での店舗の出店の届出を作成した。

流石、商業ギルドのベテラン幹部職員だけあって説明も上手いし、届出書類を簡単に書く事が出来た。

コレで店舗を開店するにあたっての届出は終了。

日本と違ってメチャクチャ簡単だな。風営法やら消防署やら保健所もないからな。

全てが自己責任だ。

トラブルも自分で解決しないとな。

商業ギルド会議室を出る前にゴーレムたちを全部自分のアイテムボックスに入れてから部屋に仕掛けた封印を全部解除しておく。

皆で飲んだグラス・コップなどもいつもの3点セット魔法で浄化してからアイテムボックスに片付ける。


リーチェをキャンピングバスに乗せてまずは店舗のほうに向かう。

キャンピングバスの乗り心地のよさにリーチェが驚いている。

店舗に到着して建物を外から見たが何種類かの封印が仕掛けられているな。

リーチェが入り口の前の地面に突き刺された魔石の付いたミスリル棒に、何か暗号のような言葉をつぶやくと商業ギルドが仕掛けた封印が全て解除された。

ミスリル棒はそのままリーチェが回収して自分のアイテムボックスに入れる。


店舗改装は今ではなく後でする事にしたので、今度は俺がアイテムボックスから取り出したミスリル棒を店舗の入り口に突き刺して何種類かの封印をかけるとミスリル棒が見えなくなった。

先程までの商業ギルドの仕掛けた封印とはレベルが違う。

コレで遠見魔法からの封印も出来たな。


それでそのまま早乙女邸の隣の倉庫に向かう。倉庫も同じようにリーチェが商業ギルドの封印を解除して、俺がまた封印をかける。

封印ついでに周囲の気配と魔力を探ったがストーカーはいなかった。

そろそろ恐れをなして逃げたかな? それならありがたいんだけどねぇ・・・またくるだろうな。

何でからんでくるんだろう。面倒だから相手をしたくないだけなんだけどな。


リーチェを商業ギルドに送って行くとちょうど昼の時間だったのでギルドの2階にあるレストランで食事をすることにした。


商業ギルドのレストランは名前にふさわしく、冒険者ギルドの食堂とは雰囲気もメニューもまったく違う。値段も量も違っている。

俺は『月と太陽のホテル』以来、久しぶりに海の魚の刺身が食べたくなったのでお刺身のランチ料理。

ヨークルではやはり海の魚の刺身は内陸部のヨークルでは高級品だ。

刺身の3種盛りのランチが5000Gもするからな。


リーチェの分も奢ってあげた。

これは経費で落ちるみたいなんで商業ギルドカードで支払いを済ませる。

リーチェに礼を言って握手をしてから別れる。

商業ギルドのゴーレム馬車駐車場に停まっているキャンピングバスに乗り込んでから、みんなに問いかける。


「みんなこの後の予定はどうする?」

「別に何もないですね。しん君はどうしたいの?」

「俺は出来ればこのままダンジョンに行きたい。魔結晶を集めてユーロンドたちを増員しないと」

「だから今日は改装もしないんだね。私も昨日ダンジョンに行ったばかりだけど、またアゼット迷宮で暴れてもいいかな」

「私は魔法の練習がしたいので、しん様とダンジョンアタックしたいですね」

「私ももちろん行きますよ。しん君と結婚してから亜種もたくさん会ってるし、何しろレアドロップが多くてダンジョンの魅力にまた引き込まれてます」

「それならば皆で今から行こう! 夕方に一度休憩して大森林でセバスチャンとマリア、それと大草原の岩場でるびのを拾って自宅に送ってくるよ。俺はまた夜間のアゼット迷宮で狩りを続行して、魔結晶をいっぱい集めておきたい。みんなはどうする?」

「私は夕方までで、その後は家でノンビリします」

「私もアイリと一緒で夕方には帰りたいかな。今夜はお酒を飲みたい気分」

「私もミーさんと同じで今晩は家でお酒を飲みたいと思ってました。ですので夕方まではしん様に付き合います」

「じゃ、決定だな。これからアゼット迷宮に行こう。みんなはダンジョンに到着する前に防具に着替えておいてね」


皆でダンジョンアタックが決定した。夕方からはボッチになるけどな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ