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もふもふ天国の話がまとまってきた。出店は近い。乞うご期待! っす。

1・31修正しました。

そのローストクマは想像していた以上に美味かった。

みんなの食べ方が自分とあまりにも違うので大きな声を上げた。


「ウナギの白焼きをポン酢につけて食べるの?」

「ええ、どうしたのしん君。そんなに大きな声を出したりして」

「ウナギの白焼きはワサビ醤油で食べるんじゃないの?」

「ワサビ醤油で食べちゃうの? それって美味しい?」

「おう、試しで食べてみて!」


俺はアイテムボックスから小皿を4つ取り出して、1つにワサビ大盛りにして皆に渡す。

みんなは自分好みの量でワサビ醤油を作って、それにつけて食べ始めた。

アイリが大絶賛している。

アイリはウナギの白焼きのワサビ醤油で食べるのが気に入ったみたいだ。


「しん君これ凄く美味しいわ! ウナギは白焼きにしてワサビ醤油で食べた方が美味しい」

「私もウナギの蒲焼よりもこっちの方が美味しいと思う。どっちも美味しいんだけど、どちらか1つっていうことになったら、私は断然ウナギは白焼きでワサビ醤油にしちゃうな」

「私はウナギは蒲焼の方の味が好きですね。今までのポン酢よりはワサビ醤油のほうが美味しいですけど」

「ローストクマもワサビ醤油で食べると意外とサッパリした味わいになって、これも美味しいよ。これは酒のつまみにもなるしな」


そんな事を教えたら、みんなも真似し始めた。コレはこれで美味しいねと絶賛してる。

これにはミーの味覚がドンピシャだったみたいだ。


「コレはいい! 最高! しあわせー!」


って叫んで大絶賛してガツガツ食べ始めた。

俺からすればポン酢で食べてる方がビックリだった。

・・・ウナギの白焼きを伝えた転生者がポン酢で食べてたんだろうか?。

地方によって食べ方が違うのかもしれんな。


「俺は丼もののように一気にかきこめるように丼ご飯の上にウナギの白焼きを乗せて醤油をかけて、真ん中にワサビの山を盛りつけ、ワサビを少しずつ崩しながらガツガツ食べるのが大好きだな」


そういって実際に作って食べ始める。

アイリも真似して食べ始めた。

ミーはご飯の上にローストクマを乗せてワサビ醤油で食べはじめる。

俺もローストクマを乗せて食べてみたが、コレは美味いな。


味覚は人それぞれで体調によっても変わるし千差万別だ。


だけど食卓が・・・カオスになってきた。

クラリーナはマイペースにモグモグして食べてる。

ここにはテーブルマナーとかグチャグチャ言う人間はいないし、そもそもこの国には貴族も存在しない。

俺はもらった知識の中に完璧なテーブルマナーが入ってるし、経験も数多く入ってるので完璧に使いこなすことが可能だが、今は必要ないからどうでもいい。


腹いっぱいになって、リビングに戻る。

食後は今日は俺だけが酒で皆はハーブティーを飲んでいる。

今日は日本酒でつまみはソラマメの塩茹で。


話の続きをしないとな。


「それで話はどこまで進んでたっけ?」

「もうミーったら、明日の予定で商業ギルドで早乙女商会を立ち上げようって話の続きね」

「俺たちの商業ギルドの知り合いって、ヨークル商業ギルドの不動産部門の責任者『リーチェル・ハナザワ』さんしか知らないんだけど・・・リーチェさんに商会立ち上げのプロを紹介してもらったほうがいいよな?」

「その方が安全そうですね。税金とかも相談に乗ってもらえるような人がいいですね」

「クラリーナとしんちゃんの言うとおりよね。私達って冒険者だからねぇ。しんちゃんのほうが商売には詳しいんじゃない?」

「俺は働くことしかしてこなかったからなぁ。経営なんてサッパリだな。日本で働いた経験があるってだけだよ」

「私なんて働いた事もありませんし、外でお金を稼いだのはしん様と結婚してからですので、何がなんだかサッパリわかりません」

「それじゃあ、明日は商業ギルドに行って『早乙女商会』を立ち上げる事に決定だな。働くのは全部ゴーレムだから、商業ギルドで全部登録しないとな。それで店の物件を購入するためにも1人5000万Gぐらい、全部で2億Gほどを早乙女商会に入れればいいだろう」

「1人5000万Gもですか!」

「アイリ、そんなに大きな声をあげて驚かなくても、ゾリオン村で冒険者ギルドカードから1人2億5000万G入金したから、それぐらい余裕だろ?」

「そういえばそうでしたね・・・忘れてました。店作るのにそこまでいらないと思いますけど」

「資産の分割だな。賃貸を借りるのではなくて店舗の土地ごと購入しておきたいから・・・2億もあればしばらく赤字続きでも大丈夫だろうし」

「資産はそれで決定ですね」


今のリビングの状態はモンキーメイドが3体が壁際に立っていて、おーとま・クマ・コー・ウルフがポテポテ歩き回って転がって笑ってる。

時々るびのみたいに変な歌を歌ってるのもいる。

見てて微笑ましい光景だが、こっちも中々のカオスだな。


「店の形態も考えないとな。30分1ドリンク制で500G。メニューはわかりやすく簡単にしよう。コーヒー・紅茶・緑茶・ハーブティー・・・あと1日限定50杯で1杯1000Gでミックスジュース」

「ミックスジュースってなんですか?」


俺はアイテムボックスから冷えたミックスジュースを取り出す。


「これだよ。冷凍したイチゴ・メロンをミルクにかき混ぜて飲む・・・って、これは実際に飲んだほうがわかりやすいな。マリア、皆に作ってあげて」

「了解です。・・・どうぞ奥様方」


マリアがグラスにミックスジュースを作って皆に配る。


「あぁ、相変わらずに美味い。マリアありがとう」

「お褒めいたたきありがとうございます。ご主人様」

「コレは凄くおいしいですね。でも限定なんですか?」

「とんこつラーメンの二の舞は避けた方がいい。あと需要と供給の量を考えるとな・・・これいっぱいでミルクが200cc使っている。ミルクさんのドロップアイテムのミルクは1樽5000ccだ、このミックスジュースを25杯しか作れない。今はミルクがいっぱい余ってるからいいけど毎日出すって事を考えるとな・・・皆でコレのためにミルクさんばかり狩りたくないからな」

「ドリンクだけ? 何か食事は出したりするの?」

「クッキーぐらいかな。1ドリンクに2枚のハーブクッキーだな。コレもマリア作ってあげて」


マリアが目の前で作ったハーブクッキーを皆で試食してる。

爽やか系のあっさりしたクッキーで食べやすさを重視している。

軽い味わいにしてクセはほとんどない。


「これなら食べやすいわね。食事は出さないの?」

「喫茶店だけど、食事やドリンクをメインにするのはやめておく。ミックスジュースはあくまでも限定っていう遊びの部分だな。儲けようというつもりもあまりないし、この店のメインはゴーレムたちがもたらす『癒し』だから、食事をしたい方は別の店に行ってくれって断りたい」

「確かにその方が他の競争相手はいないので、私達の独自の店に成りますね」

「クラリーナの言うように、確かに独自の店にした方がいいのかもね。しんちゃんがいなかったら真似したくても絶対に出来ないし」

「そうよね・・・しん君がいないと成立しない商売だからね。他の喫茶店とは違う方向に向かったほうがいいのかもしれない」

「それで決定だな。場所が決まればすぐにでも開店できるよ。おーとま達を増やすのは簡単に出来るからな。早乙女商会の最初の店は『もふもふ天国・ヨークル店』で決定だな」


「最初の店って・・・しん君は今後、どんな店を作るつもりなの?」

「今はまだわかんないな。これからしたい事が出てくるかも。それにもしかしたら、俺を何度も覗いてくるヤツラへの嫌がらせのためだけに、変な商売を始めるかもしれん」

「しん様・・・嫌がらせのためだけって・・・ちょっと面白そうって思ってしまうのは、私もかわってきてるんですね」

「まぁ・・・クラリーナも、悪い事じゃないからそんなに気にしないほうがいいよ。明日の予定はコレで決定なの?」

「そうね、今日も遅くなってきたからそろそろお風呂に行きましょう」

「俺はホワイト達を仕上げるから、後で風呂に行くよ。みんな待ってなくてもいいからな?」


アイリの提案で嫁達がみんなぞろぞろ動き出す。

俺はアイテムボックスの中サイズのスキルを封入したり、尻尾も動かせるように調整していく。


・・・また隣の倉庫の屋根の上にバカが上って覗こうとしてるので、ミノムシとしてぶら下げておく。

今日は3匹目のミノムシさんだ。

ムカつくから明日はてるてる坊主にしちゃうか?

・・・ってそれはただの首吊り他殺だな。

こいつらもあきねぇな、ムカつくし。

こんな時間にウロウロして明らかにストーカー行為をしてるやつは、隣の倉庫だけでなく他の倉庫にもぶら下げてやった。

侵入者を捕まえると倉庫番の人達がボーナスが出るからな。

隣だけじゃなくて満遍なくミノムシのお裾分けをしておく。

近所付き合いは大事だ。いい事はお裾分けしないと。

倉庫番さんたちはボーナス入って良い事・・・俺にはどうでもいいこと。


それにしても監視するための偵察任務で、もうちょっとだけでもマシな人材を送ってきて欲しい。

手ごたえがなさ過ぎる。

バイド村で盗賊退治したときエルフの女性が2回も俺の魔法をレジストしたときは思わず声が出そうになったほど、テンションがあがったもんな。


レジストしたら見に行こうと思ってるが、まだ誰もレジストしてないし。

目線を感じる場所は4つ。

バンバン感じるので、こっちからも覗く事にする。

トータルで10人以上の人間が覗こうとしてたので、こいつらにもショック魔法をかけてみた。


・・・おい! 誰か1人ぐらいはレジストしろって! 盗賊以下かよ!


ちょっと淋しかったので気絶させた全員に、右手の人差し指の指先から血を出させてダイイングメッセージを床に書かせてやった。


『これは呪いだ。死んで詫びろ』


死んでないけどダイイングメッセージ。

ショックの魔法で気絶をさせたんだからショッキングメッセージか?

派手なピンク色の広告が頭に浮かんでしまったな。


超絶パニックになってるな。

1人そばで見ていたジジィが小便ちびりやがった。

年だからゆるくなってるな。

うん・・・こいつらも滑稽だ。

ザコの末路だな。

調子に乗ってこれ以上やるとギャグだってバレそうだからここらでやめておく。

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