表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/214

豪雨の中、ヨークルに帰還っす。

1・23修正しました。

ウンコマン2号と4人は連行されていって会議は終了した。

ウンディーネは精霊界に帰還してもらう。


「早乙女君、誠に申し訳ない。我が冒険者ギルドは何度も君に不快な思いをさせてしまっている」

「ビッタート卿が謝ることじゃないんで大丈夫ですよ。それに俺を監視しようとしてるのはノラギスだけじゃないですから」

「・・・え? まだ君を監視しているギルド職員がいるのか?」

「いえいえ、ギルドはノラギスだけです。後はどこかの商会ですね。こっちは俺が解決しますんで大丈夫です。それでは俺の用事は終わりましたんで、今からヨークルに帰ります」

「今からって・・・ああ、そういえば君は自作のゴーレム馬車に乗ってたね。アレは早そうだな」

「まぁ、そこは秘密って事にしておきますよ」

「それがいいな。ではまた会おう」


そういってビッタート卿と握手を交わしてギルドマスター室を後にした。

会議に出席して時間がかかったので昼食はゾリオン村の名物『おにぎり』を買って、キャンピングバスの中で食べる事にした。


キャンピングバスに戻りゾリオン村を出発する。

外の雨はかなりの本降りとなってる。

冒険者ギルドとキャンピングバスまでの道で俺たち夫婦は一切濡れていない。

雨に当たらない結界の発動する指輪をしてるからな。


雨の中をキャンピングバスは突き進む。

時速40km以上を維持しながら猛スピードで走る。

強い雨の中で40km以上出して郊外の街道を長時間の走行ができるのか、走行実験も兼ねてるので速度は緩めない。

午後からも交替しながら食事をして運転をしている。


全員が食後はもう防具は脱いで『旅人の服』に着替えた。

途中で反対車線のヨークルからゾリオン村に向かってる定期便の荷馬車の群れとすれ違う。

対向車線を走るキャンピングバスの速度に驚いていた様子だったが、もう既に自重を捨ててしまっているので気にしない事にしてる。

対向車線のすれ違いが終わったので前方にゾリオン村からヨークルへの定期便が連なって走行しているのが前方に見えてきた。


クラリーナから運転を変わってもらう。

抜く前に対向車線の安全を確認してから、俺の運転で対向車線に入って前方の荷馬車軍団を一気に抜き去る。

前方の荷馬車を抜く時の安全確認の仕方、テクニックを嫁達に説明していく。


天候が悪いのでライトの魔法を展開させて前方と周囲へのアピールも暗くなる前に早めに点灯した。

ヨークルの門の確認は馬車の中に入ってくるので、キャンピングバスの中がビチャビチャになってしまうが彼らも仕事なので仕方がない。

キャンピングバス内の掃除はいつもの3点セット魔法で、運転中の俺に代わってクラリーナがやってくれた。

門をくぐれば早乙女邸は外周部の川沿いにあるので、後はそんなにかからない。

門はユーロンド1号が開閉してくれた。

ガレージの開閉ははユーロンド3号。

警戒任務がユーロンド2号の仕事だ。


さっそくストーカー達の視線を感じるが、どうせ門の中は外からはほとんど見えない。

早乙女邸の塀は以前は鉄柵だったので中が丸見えだったが、今は石材で作って固定化の魔法と重力魔法で見た目以上に頑丈にしてあるし、ミスリル棒で防御用の結界と魔法の結界が施してあり・・・今はイーデスハリス最強の防御力をもつどこかの国の王城の防御力を遥かに上回ってる。


隣の倉庫の屋根から覗いてるバカタレはショックの魔法で気絶させてロープでぐるぐる巻きにして、倉庫の屋根からぶら下げておく。人間ミノムシの完成だ。

倉庫番のボーナスがぶら下がってるんだから、明日の朝には発見されて逮捕されて締め上げられるだろう。不法侵入の現行犯なんだから言い逃れも出来ずに取調べだ。

バカが追加で倉庫の屋根に上ったのでミノムシは2匹になった。


今夜の晩ご飯の準備を嫁達に任せる。


俺は時間になったのでそのままの格好で、るびのたちを迎えに行く。

集合場所でマリアが展開する雨避けの結界の中で、るびのはセバスチャンに3点セット魔法で洗ってもらっていた。

大雨の中の狩りでグッチャグチャだったみたいだな。


「るびの自由時間はどうだった?」

「楽しかった。けど、ちょっと淋しかった」

「そうだな。るびのの周りにはいつもセバスチャンたちがいたからな。狩りの方はどうだった? 満足できたか?」

「うん。狩りはすんごく楽しかったし大満足ー! でも途中からいつもと違って血まみれになっちゃって、オークに逃げられまくって・・・池に潜って体に付いた血を洗うって事を思い出すまではちょっと苦労した」

「狩りは自分の気配を消すだけじゃなくて、匂いにも気を使っていかないとな。途中からでも思い出して良かったな」

「雨の中だったから自分の匂いの事を思い出すのに時間がかかっちゃった」

「ま、今後気をつければ大丈夫だろう。そうだ! るびのの明日の予定は大草原の魔獣の挨拶回りなんだけど、それが終わって午後からは草原での自由時間にしてあげるよ」

「ホント! やった!! とうちゃん大好き!」

「明日の予定は決まったな。さぁ、皆も待ってるから、そろそろ早乙女邸に帰ろう」


そういって3人を連れて早乙女邸の、るびのの外部屋へと転移する。

マリアには嫁達の食事の準備のサポートを頼みセバスチャンには、るびのの世話をお願いした。。

俺はガレージの中に転移で戻ってキャンピングバスのチェックと清掃をする。

豪雨の中を猛スピードで4時間近く連続走行していたが、魔力タンクの中の魔力量以外は全く損傷もなかった。

タイヤもほとんど減ってない。

キャンピングバスの魔力を満タンにしてからキャンピングバスを浮かせてタイヤのブロックパターンの溝に挟まってる石を全て取り除く。

ヨークルの門をくぐってから早乙女邸に帰ってくる前に石畳の道を走行したが、タイヤの溝に挟まってる石のせいでカチャカチャうるさかったし、石のせいで明らかにグリップ力が落ちてた。

今後は要注意だな。


「しん様。晩ご飯ができました! ダイニングまで来てくださーい!」

「ほいよー」


作業が終わって玄関で3点セット魔法を自分に使ってたら、クラリーナからの念輪がとどいた。

今夜は外は雨が降り続き、少し肌寒いので嫁達はシチューにしたようだった。

ミルクはふんだんにあるのでクリームシチュー。

これは美味いな。

テーブルの真ん中に置いてあるバスケットにたくさん入ってるパンを少し浸して食うとたまらん。


食後は今のソファーに移動して話しかける。


「マリア、俺はハーブティーを頼む」

「承知しました、ご主人様」

「私は今夜はお酒にします。ウィスキーのお湯割りにしますので、マリアさんお湯をください」

「承知しました、クラリーナ奥様」

「私もお酒にしーよーっと。私はロックにするから氷をちょうだい」

「私も同じね」

「承知しました、ミネルバ奥様とアイリ奥様」


「お、皆は酒にしたか。つまみは何がいい?」

「ワカサギの甘露煮が食べたいです。お湯割りに合いそうですし」

「はいよ。クラリーナ」

「私はソラマメの塩茹でがいいな」

「はい、アイリ。ミーはどうする?」

「チャーシューが食べたいな! まだ残ってたよね?」

「オーク肉が手に入ったからな、今から作ってやるよ」


俺はアイテムボックスからオーク肉の塊と砂糖・しょうゆ・みりんなどを取り出して作ろうとすると、ダイニングテーブルを片付け終わったマリアが話しかけてきた。


「ご主人様、今日の大森林での食材集めで『ハチミツ』を見つけました。かなり大型の種類の大きな巣だったので100kgほど持ってきました。それとご主人様の知識にあったサトウカエデの木も見つけましたので『メープルシロップ』も作っておきました。こちらは10kgほどです」

「おおお、これで我が家のデザートもさらに発展するな」


マリアからハチミツとメープルシロップを半分ほどもらってアイテムボックスに入れておく。

ハチミツは少量取り出してチャーシューを作るのに使った。

出来上がったチャーシューをカットして皿の上に並べて出した。


「これは上出来だな。マリア追加で今夜にでも作っておいてくれ」

「承知しました」

「・・・これって、とんこつラーメンに売ってるやつより美味しいんだけど」

「ミーの為に作ったから俺のスキルの恩恵が入っちゃうし、ハチミツ入れると旨味が増すって感じかな」

「ハチミツって凄いんですね。知りませんでした」

「クラリーナの好みの場合でハチミツを使った料理・・・サツマイモもあったし大学イモかな」


材料を出して素早く作って出した。

クラリーナが美味しそうに食べてるのでアイリとミーも食べて満足そうな顔をしている。

こっちもマリアに追加で注文しておく。


「それで明日の予定の話なんだけど・・・明日は午前中に大草原の魔獣達に皆を連れて挨拶回り。これは午前中に終わるだろう。るびのはその後は大草原での自由時間にした。俺は明日の午後は冒険者ギルドのヨークル支部に行って今日のギルド本部での会議の顛末が聞きたいし、その後はおやっさんの店に行ってワイバーンとサイラスの素材を渡してこようと思う。それで、皆に聞きたいのは・・・皆はどうする? どこか行きたいところがあるなら送るよ」

「私はダンジョンに行きたいです」

「私もダンジョンに行って体を動かしたいなぁ。依頼中の4日間は全然動いてないからね」

「私もクラリーナとミーと一緒にダンジョンに行くよ。私も体がなまっちゃいそうだから」

「そうだな、それだったらマリアもつけるから女性陣の4人はアゼット迷宮まで送るよ。セバスチャンはるびのと一緒に大草原だ。じゃあ、それで決定だな」

「承知しましたご主人様。るびのは就寝しましたので、お風呂の清掃も完了しておきました」


戻ってきたセバスチャンに話しかけて明日の予定は決まった。

後は風呂に入って寝るだけだな。

風呂に入るころには外の雨はあがっていた。

天気が良くなれば明日は楽かな。

ガウリスクとニャックスの巣は知っているので転移でいけるが、アキューブは場所も知らないので教えてもらって移動になるからな。


そういえば、銀大熊がたくさんいる大草原の北側はほとんど行ってないな。

バイド村の北側は起伏の多い地形で温泉が多くあるってアキューブから聞いてる。


・・・別荘でも作っちゃおうかな?

人は銀大熊を恐れてほとんど入ってこないから大丈夫だろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ