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さらにさらに大金ゲットしちゃいました・・・どうすんのこれ? っす。

12・17修正しました。

ゾリオン村に行く前に念輪でセバスチャンに連絡を取ると、出来れば今日は大森林の東側の岩場で夜明かしがしたいと・・・深夜の狩りと眠る時の注意事項など訓練したいことがたくさんあるので、ここで今夜は夜通し訓練がしたいと言われてしまった。

嫁達3人が今夜は会えると思っていたるびのに合えなくなって、淋しそうな顔をしていたが・・・了承した。

るびのの教育はセバスチャンとマリアに全部任せてあるからな。

今夜のキャンピングバスの護衛はなしにして封印だけ施しておくことにする。


キャンピングバスはゾリオン村に到着した。


以前と同じように村の外の仮で作られた物資集積場の、さらに端の指示された場所にキャンピングバスを停める。

キャンピングバスを停車させて降りると、この停車場所まで誘導してくれた人が物資仮設集積場にあるテントでバイドが待っているので顔を出して欲しいと言われた。

俺たちは会話しながら仮設の集積場本部テントに歩いて行く。


「まぁ、泣きたいだけ泣いたんだからスッキリしただろ? クラリーナ、そんなに凹むなよ」

「確かにスッキリしたんですけど・・・悔しいです」

「ゴメンねクラリーナ。悪気はなったんだけどね。クラリーナの泣き声を聞いていたらジッと我慢が出来なかったのよ」

「そうよねアイリ。私達も我慢はしたんだけどね。クラリーナの泣き声を聞いてると我慢できなかったの。泣き止んだころには、もうゾリオン村に近かったし・・・まいっかってね」

「まいっか、じゃないです。ミーさんもヒドイです」

「そんなに拗ねるなよクラリーナ。明日は1番手なんだろ? ちょっと時間を長くしてあげるからな?」

「ホントですか! やった」


はしゃぐクラリーナを微笑ましい目で見てしまった。アイリとミーも同じような目でクラリーナを見てる。

仮設本部に到着したんで声をかけた。


「すみませーん。早乙女ですけどバイドさんはどちらにいらっしゃいますか?」

「こちらです。いまご案内をさせていただきます」


ガルディア商会の人間が来て、俺たちを案内してくれるので後ろについて歩いていく。


物資の量が凄いことになっている。

だけど木箱のサイズが俺たちの運んだ大きさじゃない。

俺たちが運んだのは2m×2m×2mの木箱だったが、これは1m×1m×1mの木箱のサイズしかない。

案内された先にバイドがいたので声をかける。


「バイドさん、ただいま戻りました。それで話っていうのは・・・この木箱のサイズですか?」

「これはチーム早乙女遊撃隊のみなさん、おかえりなさい。と・・・まずはお礼からだな。盗賊を106人も討伐してくれてありがとう。これで安心してバイド村の立ち上げに邁進して行くことが出来るようになった・・・本当にありがとう」

「いえ、別に俺にも事情はありますし。盗賊がいるのがわかってて待ってられなかっただけですよ」

「そうでしたか。早乙女さんにも事情はありますからね。それと・・・いま早乙女さんがおっしゃったように木箱のサイズの変更でお話させていただきますが、今は時間はよろしいですか?」

「ええ、いいですよ。お話ください」


「まずはサイズ変更の理由から・・・ここまで運んできた物資で、大きさが1m超のサイズの物資がなくて1m×1m×1mのサイズで充分だったんです。それに私どものガルディア商会がうちの職員も含めて手配できたアイテムボックス持ちの人間は小サイズ持ちが100人が限度でした。それで運ぶ物資のサイズを変更してここまでピストン輸送したんですが・・・そこで早乙女さん達にお願いしたいのはサイズと数量の変更です」

「あ、はい。数はどれほどになりますか?」

「前回とアイテムボックス内で使うスペースは同じです。つまり2m×2m×2mのサイズに1m×1m×1mのサイズの箱は8個入りますので、8倍の数をお願いしたいんです。ですので早乙女さんとアイリさんとミネルバさんには800個の木箱。クラリーナさんには1600個の木箱をお願いします」

「凄い数になりましたね・・・運ぶ量の変更はわかりました、大丈夫です。でも・・・朝の何時に集合すればいいんですか?」

「出来ればこれから、皆さんのアイテムボックスに入れて欲しいとお願いしたいのですが」

「だから時間を聞いたんですね。確かに早朝のドタバタしてる時間に慌しくアイテムボックスに入れるよりも、今のほうが余裕がありますね。では今から入れちゃいましょう」


そういってみんなで手分けして1個ずつ確認をしてサインしてからアイテムボックスに入れる。

俺とアイリとミーは1時間程度で終わったがクラリーナは1600個だ。

2時間以上もかかってしまった。

時間的に太陽も沈んで周囲は篝火だけが瞬く。

ここのあたり一面にあった物資が無くなったので壮観だな。


仕事も終わったし時間が時間なんで空腹を抱えて、俺たちはゾリオン村の門から中に入って行った。


ゾリオン村のおにぎりブームはさらに凄くなってる。

屋台が溢れていて、その周りにたくさんの人達が蠢いている。

今日もお祭りですか? って聞きたくなりそうな喧騒がゾリオン村を覆ってる。


俺は昨夜のことも話がしたいし、クラリーナのギルドカードの事もあったので、冒険者ギルドのゾリオン支部に行く。

おなかも空いてる時間なんで途中で見かけた、美味しそうなおにぎりは全部購入することにした。

俺がこの前作った焼きおにぎりも色々工夫されて売っている。

葉っぱで包んであるものや、味噌に木の実などが入ってて田楽みたいになってるおにぎりまである。

こうやって食べながら移動できるのもおにぎりの良さだな。

おにぎりに合うスープとかも屋台で売ってるので自分のカップを渡して入れてもらう。

こうやって創意工夫を皆ですればドンドンおにぎり文化は広がって行くだろう。


冒険者ギルドに到着して俺が中に入っていくと、職員がビッタート卿が呼んでるのでギルドマスター室に顔を出して欲しいと言われた。

職員に案内してもらいギルドマスター室の中に入る。


「呼び出してスマンな。君には話があるからな。済まないがこの話はワシと早乙女君のチームとの内密な話になるので、君は席をはずしてくれ」


職員が出て行ってから俺は部屋に沈黙の封印を使う。

これで外には一切聞こえなくなる。

俺がやっていることを理解したビッタート卿は俺が魔法をかけてる間に俺たち全員にコーヒーを入れてくれた。


「では、話をしよう。彼女達にも説明はしてあるんだよな?」

「ええ、妻達には全て話してありますので大丈夫です」

「わかった。それで、君が助けてくれた8人の女性はここ冒険者ギルドのの隣にあるワシの屋敷にかくまっている。彼女たちは環境の変化に驚いているが、全員がワシも何度か話をしたことがある女性なんで、今は安心してすごしているよ」

「ありがとうございます。女性達のケアはビッタート卿にお願いするしか俺には出来ません。それとも何か支援した方がいいですかね?」

「それはこちらで全部処理できるから、君は秘密だけ守ってくれればいいよ」

「秘密に関してはこちらもお互い様なんで、口が裂けても他言はしませんよ」

「そういえばそうだな。あと、彼女達も誘拐されて恐怖な体験をしているが、確認したところまだ性的な虐待は受ける前だったのは幸いだったよ。たぶんだが・・・彼女達をさらって自分達のリーダーになるはずだった副隊長に献上しようとしていたんだろうな・・・不幸中の幸いだったよ」

「それは良かったですね。彼女達の話はこれで終わりですか?」

「ああ、ありがとうな早乙女君。後はこちらで処理できる問題だ。盗賊たちのステータスカードの確認をしたいので職員を呼んでも良いかね?」

「はい・・・これでOKです」


俺が封印を解除したのでビッタート卿は職員を呼んできた。

106枚の盗賊のステータスカードを渡し、ビッタート卿とギルド職員さんが確認する作業に入ったので俺たち夫婦は冒険者ギルドの2階の食堂に行くことにした。


冒険者ギルドの食堂もおにぎりに侵食されているようだ。


持ち帰り用の容器に弁当が売られていた。

塩おにぎり3個とウナギの蒲焼の半身が入って500Gで売られていた。

容器を返せば50G戻ってくる・・・という、エコな商売をしていた。

食堂のオバちゃんに話を聞いたら、量が多くて安いのでEランクやFランクの初心者を中心に結構売れてるみたいだ。

ウナギもおにぎりも歩きながらでも食べられるように工夫したって自慢してた。


流石に今日はドリンクを朝から飲みまくっているので、何も飲まずに雑談しているとギルド職員が呼びにきたのでギルドマスター室に戻る。


今回は盗賊に指名手配もかかる前での討伐だったので全く金額も気にしてなかったが、ビッタート卿に1時間以上も時間がかかった理由を聞いた。


「遅くなってすまないな。確認したいことがあって時間が遅くなってしまった」

「盗賊討伐って言っても今回は指名手配にかかる前でもあるんで、規定の金額で1人10万Gだけの106人で1060万Gだけでなんじゃないんですか? どうしてこんなに時間がかかったんでしょうか?」

「ああ、バイド様から話があってな。早乙女君がここに来る前の夕方に今回も君に大変世話になったお礼もかねて盗賊の討伐に謝礼を上乗せしたいと言われていてね。それの金額の確認もしていたので遅くなってしまった。それで今回の金額は全部合わせて『4億1060万G』だ」

「・・・え”?」

「これには・・・君に手助けしてもらった全てが含まれているんだ『ワイバーン3頭の討伐』『護衛隊副隊長の反乱計画の崩壊』『スパイの確保』『スパイを指示していた人間の確保』『盗賊の討伐×2』。などなど他の全部をあわせてチーム早乙女遊撃隊に1人1億Gが追加された。これはバイド様の独断でなくゾリオン様や次期当主のギル様も了承済みだ。後は君達に受け取ってもらうだけだよ」


流石に家族全員で絶句してしまう。

でもこういうときに遠慮したりするとかえって増額する可能性があるので・・・面倒なので受け取ることにした。


ギルドカードに入金してもらって・・・チーム早乙女遊撃隊の所有金額が総額8億G以上になってしまったな。


もはや金は・・・それにしても現金じゃなくて良かったな。

金貨何千枚って渡されても、邪魔になるしな。

ステータスカードとギルドカードの魔力マネーさまさまだ。


クラリーナはCランクになったギルドカードを見てニヤニヤと顔がほころんでる。

護衛依頼はまだ途中だがこういうときは途中でも、早くランクを上げたがってる冒険者ギルド側は依頼の途中でも確認さえ取れていればランクアップに応じてくれるって聞いていた。


話は全部終わったのでキャンピングバスに戻ることにする。

時間ももう夜の10時だ。

キャンピングバスに乗り込んでから厳重に魔法で封印をかける。

嫁を連れて早乙女邸に転移魔法で帰還した。

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