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盗賊皆殺し作戦開始っていうソロでの狩りの話っす。

1・27修正しました。

キャンピングバスに戻ってシートとマットを交換しようとしたら、今日はこのままシートで寝ると言われてしまった。

まぁ、盗賊全滅させるまでの時間は仮眠でってことらしい。

サイズをそれぞれにフルカスタムしたので充分に眠ることが出来るだろう。


マリアには警戒レベルを最大で指示した。

護衛隊ですら敵認識で少しは警戒させる。


元々キャンピングバスの荷馬車とはかけ離れた外観に護衛隊も職人もはじめは興味津々だったが、ワイバーンを瞬殺してからは近づく者さえいなくなった。

真っ黒でメタリックに光を反射して輝くボディが少し威圧感を出しているのかも知れない。

でも・・・無遠慮にジロジロとあちこち眺められても困るので、少し遠巻きに眺められている今の方がセキュリティは安心できる。


俺はバイド村の正門まで歩いて行く。

門には護衛隊とバイド村に先行できていた警備隊のチームが見張りをしていた。


正門の手前に石材が詰まった資材の木箱が2mの高さで2段4mに積まれて、横に4つ並べられている・・・計8個の資材の木箱。

その手前に1段で横に4個。合計で12個並んでいる。

その資材の木箱を半円状に取り囲むように荷馬車が並べられている。荷馬車は鉄板で補強されていてその上に泥が分厚く塗ってある。

火の魔法や火矢への対策は日本の戦国時代の資料で見たままだな。


荷馬車の手前に篝火で明るくなっている詰め所に行って挨拶をする。


「すみませーん・・・ここのリーダーさんってどなたですか?」

「私がここの防衛任務のリーダーだが・・・あぁ、君が早乙女君だったな。先ほどの会議でお会いしたね・・・これから出かけるのかな?」

「ハイ、皆さんが守っていてくれるので俺は外で盗賊皆殺しをしてきますよ」

「君に無理をさせているようで申し訳ない。我々はほぼ全員が以前は国軍に所属していたので拠点を守る訓練と犯人を逮捕する訓練しか受けておらん人間ばかりなんだ。若い君に無理をさせてしまうがよろしく頼む」

「いえいえ、大丈夫です。それで、出て行くときも帰ってくる時も声をお掛けします」

「了解した」

「それとこれぐらいの高さなら飛び越えれますので、門の開け閉めは必要ありません。それでは俺は盗賊狩りに行って、攻めてきます」

「それも了解した。ではまた元気で無事に帰ってきてくれ」


そういって握手をして俺は資材の箱を飛び越えて外に出る。

ふわりと飛び越えながら上から門の防衛の全貌を観察。

資材の箱の上に高さ1.2mぐらい厚さは5cm以上もある鉄板が並べられていた・・・あそこから弓兵が応戦するんだろう。

鉄板・門・資材の箱と門の隙間にも泥が大量に盛られていた。

ここの防御力はかなり高そうだ。

これなら俺が全滅させた盗賊ごときレベルなら1時間以上は持つだろう。

俺は安心して外を歩いて行く。


バイド村に到着してか資材の箱を破れた塀の内側に並べているときにまだ明るかったので、何箇所から盗賊が住処にしている温泉の方角は確認済みだ。

門の上に光り輝く篝火から見難い位置につくと、自分の気配を完全消して魔力も漏れないように完全隠蔽する。

そこから飛翔魔法で上空200mぐらいに飛び上がって周囲の気配と魔力を探査魔法で探る。

半径3kmぐらいを探ると色々と反応がある。


敵の本拠を完全に沈黙させた方が安全だけど・・・盗賊は5人ほどのチームで周囲を警戒している。

3チームが分散して警戒網を敷いている。

盗賊が集まってる住処を攻めるのは、これを沈黙させてからだな。


上空から無音で近づいてスリープ魔法で沈黙させる。

崩れ落ちる時も木魔法で草を使って、周囲には音はさせない。

その後に延髄にナイフを刺してえぐる。

死体は浄化魔法で綺麗にしてからアイテムボックスに収納。

まったく音もさせずにこれを3回繰り返して周囲警戒チームを全滅させた。


そのまま、また上空へと飛翔魔法で浮かび上がり上空から探査。

人はもうバイド村と盗賊の住処だけだ。

周囲にはデカウサギと昆虫しか反応はない。


盗賊の本拠の上空からスリープ魔法をかける。

盗賊の反応を見ていると5人スリープにかからなかったみたいだ。

アイテムや防具でレジストしたんだろう。

だけど元々熟睡中だったんだろう起きている反応はなく騒ぎにはなっていない。

見張りは全部スリープ魔法で熟睡中だ。

面倒だったのでスリープが効かなかった5人に雷魔法の『ショック』を使った。


ん? 

1人だけこれもレジストした!

もう1人だけだし、そのまま音も気にしないでレジストした人に会いに行く。

逆にここまで魔法抵抗力が高い人間にはぜひともお会いしたい。

建物の中に入っていく。

鍵は開錠スキル魔法で開ける。

魔法抵抗力の高い人がいるのは奥の部屋だった。


人じゃないし、盗賊でもなかった。

どこかからさらわれて来たのだろう・・・奥の部屋には隷属の首輪をはめられてブルブル震えるエルフがいた。

エルフの周りにも7人ほどの獣人や人間の女が隷属の首輪をつけられた上で鎖に繋がれている。

エルフからすれば驚愕だったのだろう。

番人が目の前で崩れ落ちているんだからな。

エルフの女性と抱き合って寝ている獣人はゾリオン村で見た覚えがある。

誘拐されてここに連れてこられたとしか考えられないな。

とりあえず安心してもらうために声をかける。


「寝てるのは俺の魔法だから彼らが目覚めるのは半日後だ。だから声を出して大丈夫だよ・・・って言っても、これがあったら返事も出来ないね。失礼」


そういって俺は邪魔な番人を放り投げてエルフの首についてる隷属の首輪を解除して外す。

話しかけながら足につけてある鎖も、足かせも手かせも全部解除した。

その他の女性の首輪も手かせも足かせも全部解除。


「人族はこんなことばかりしてゴメンね。君達を全員助けるから大人しくしててね」

「あ、はい」

「それとこれは内緒にして欲しいんだけどこれから君達を絶対安全な場所に送ってあげる」

「・・・え?」

「彼がゾリオン村にある冒険者ギルドのギルドマスター『アクセル・ビッタート』さんだ」


話しながら隷属の首輪をした奴隷8人を連れてゾリオン村の冒険者ギルドのギルドマスター室に転移した。

ついでにビッタート卿に紹介する。

驚愕して固まっているエルフをしばらく放置してビッタート卿に話しかける。


「ビッタート卿、夜に申し訳ないが緊急事態だから勘弁してくれ。ビッタート卿を信頼して話すが、今、俺は盗賊『草原の暴風』の生き残りを殲滅するために働いている」

「緊急事態と秘密を要するってことは理解した。話を続けてくれ」

「助かるよ、ありがとう」


ビッタート卿が俺とエルフに隣の給湯室から紅茶を入れてきてくれた。


「草原の暴風の住処を発見して全滅させようとスリープ魔法とショック魔法を使ったんだけど、彼女の魔法抵抗が強くて眠らせることも気を失わせることも出来なかった。彼女達を全部助けるためにここに連れて来るために転移魔法を使用した・・・ビッタート卿にお聞きしたいのは、彼女達で知ってる人はいないか?」

「あぁ、ここにいる彼女達は全員ここのゾリオン村から消えた人達だ。失踪届けが出てる人達ばかりだな」

「それでは後は任せてもいいな?。 彼女達は隷属の首輪によって盗賊の奴隷にさせられていたんだ。体は俺が今から全てを治す」


そういって全員にエクストラヒールをかける。

ビッタート卿には彼女達から外した隷属の首輪や手かせ足かせを渡す。


「これで大丈夫だろう。後は心のケアをビッタート卿に頼みたい」

「わかった・・・でも、早乙女君・・・何でワシなんだ?」

「悪いが考える時間がなくて・・・今度ヨークルの冒険者ギルドマスターに就任したラザニードさんがいるだろ? 前に話したときにビッタートは女性の教育が上手いって褒めてたのをとっさに思い出して・・・ここしかなかったんだ。ビッタート卿ならこんな時間でもここにいると思った」

「ふふふっラザニードか、了解したよ。彼女達は俺が責任を持って両親の元に返すよ」

「それと、魔法と俺のことは内密に。彼女達だが俺が明日の夕方ここに帰ってくる・・・その後、独自で帰宅したって形にして欲しいんだが・・・全部上手くいくように頼めるかな?」

「秘密を守るためにはそうするしかないと思う。盗賊はどうする?」

「皆殺しの方が俺には都合がいいから、これから殺してくるよ。それにあいつら数が増えてたぞ?」

「あぁ、今日に昼間の尋問で数を増やしたという情報が、君のおかげで逮捕できた元護衛隊副隊長とスパイの親玉の両方から出た。明日君に伝えようとしてたところだ。彼らの情報だと盗賊の生き残りが28名と幹部が3人。追加されたのが70名と幹部が5名。リーダーには副隊長自身がなる予定だったみたいだと聞いてる」

「合計106名か・・・それぐらいいたな。俺の用事は盗賊退治だからな、これから全滅させてくる。それと・・・君にお願いしたいのは『秘密は内密に』ってことで」


エルフにちょっとおちゃらけて言った。

するとエルフは自分の左手の小指に口付けながら行った。


「わかりました。私の命の恩人の秘密を生涯において守ります。『精霊の誓いにかけて』」

「精霊の誓いにかけてか・・・早乙女君の秘密を守るために精霊との誓いを賭けるというエルフ流の誓いの言葉だな。左手の小指には精霊と契約する指って意味が含まれてるんだよ」

「ありがとう。ビッタート卿にも深夜の突然の訪問で失礼しました。ではまた明日」


そういって俺は2人に手を振り転移魔法で盗賊の住処に戻る。


住処には91名の盗賊。

30人ほどはアキューブの襲撃でかなりの大怪我を抱えていた。

・・・やるなアキューブ。

40頭の銀大熊にこんな身を守る場所もないところで襲撃されたら・・・全滅しなかっただけでもマシか・・・いや、違うな。

アキューブが殺さない様に手加減して報復をしてくれたんだろう。


素手で盗賊たちを殺して行く。

熟睡する盗賊の頭を左手で掴み、右手の人差し指で延髄に突き刺してえぐって殺す。

盗賊は魔法での睡眠状態だから抵抗すら出来ない。

死ぬ間際にビクビクビクと体を痙攣させるだけだ。


まるで魚をしめるように殺していく。

・・・俺の顔は薄っすらと笑っている。

気持ちが良い訳でもなく俺自身は少し気味が悪いぐらいで何も感じていないが・・・俺の中の復讐者の達成感が俺を笑顔にさせている。


自分の中にある破壊衝動を少しずつこうして消化? 昇華? していってる・・・先は長そうだ。


この盗賊の住処にある全てのモノを俺のアイテムボックスに入れる。

ライトの魔法で明るくしてからしらみつぶしだ。

死体も売れるんだから装備を外してアイテムボックスの中身も全部をアイテムボックスに入れていく。

所詮は『資材』だな。


これでここには用は無くなった。

いつもの魔法3点セットで全ての小屋と外にあったテントまで浄化して痕跡まで消した。

テントや寝袋までアイテムボックスに入れて完了。


また上空に飛翔魔法で飛び上がって探査魔法で確認するが、半径5km以内はバイド村以外に人の反応はなかった。


どうせ時間は余ってるしこのまま地上に降りて歩いてバイド村まで、狩りをしながら採取をしながら帰ることにする。

今まで俺はほとんど狩らなかった昆虫と珍しい植物を中心にする。

これだけの量の大草原だからか森林と同じように、ここに住む昆虫はデカイ。

バッタは30cm以上はあるし、カマキリなんで1mぐらいある。

トンボもこんな時間は飛んではいないが1m以上あるし・・・

盗賊を殺した時と同じように昆虫を素手で狩っていく。

自分の右手人差し指に残る盗賊を殺していく感覚を忘れるかのようにして昆虫を狩る。


アイリとミーにバッタの後ろ足を炙ってから食べると以外に美味しいって聞いていたので・・・試してみた。

うん、普通に美味しくて意外だった。

神の創り手スキル補正がなくても美味しいと言えるだろう。


日本で昆虫を食った記憶はないしな。

俺にとっては昆虫は魚のエサだった。

イーデスハリスの世界の昆虫は軒並みデカイから、ゴカイとかもデカイのか?

釣りも大変かもしれないな。

俺の知識の中にあるミミズなんて砂漠に住んでる『サンドウォーム』で10m以上あるからな。

とても魚のエサじゃねぇ・・・むしろ俺がエサか?


時間が午前3時になったのでバイド村に帰る。


帰る前にもう一度上空まで行って探査魔法で確認したが何の反応も出なかった。

約束どおりに声をかける。


「すみませーん。早乙女ですけどぉー、盗賊は全滅させたのでぇー、帰ってきましたぁー!」


大きな声で叫んだのでバイド村の正門付近は騒然となってしまった。

・・・ゴメンなさい。

深夜に騒がせて申し訳ない。

ちょっと浮かれていたのかな。

迷惑をかけるつもりはなかったんだけど・・・もういろいろな意味で、遅いな。

声をかけたので門を飛び越えてバイド村に入る。

護衛隊正門の防衛チームのリーダーがフワリと外から飛んできた俺に走りよってくる。


「ただいまです。元気に帰ってきてくれってリクエストだったんで、少し大きな声で帰ってきた報告をしたんですけど・・・すみません。ちょっと声が大き過ぎたみたいですね。失礼しました」

「今、盗賊を全滅させたって聞こえたんだが」

「ハイ。盗賊の生き残りと新たに加わっていた盗賊106人を皆殺しにしてきましたよ」

「あ、ああ。そうか。流石だな。ありがとう」

「では俺は本部に報告しに行ってきます。周辺には盗賊はいないので、攻めてくることはないと思いますが・・・引き続きの正門防衛と見張りをよろしくお願いします」

「了解だ。本部への報告をお願いする・・・ほら、おまえら! 盗賊はいなくなっても防衛と見張りは終わったわけじゃないぞ! でも、緊急の事案は消えたから今から隊を分けて交代で休憩にする・・・」


俺への挨拶の後に気が緩みかけた警備隊の面々に発破をかけて気合を入れなおすリーダーの大声を後に俺は本部へと歩いていく。

キャンピングバスのドアが開いて中から、アイリ・ミー・クラリーナの3人の嫁が防具をつけて出てきた。


「みんな、ただいま。盗賊は全滅させたけどまだ本部への報告が残っているから後で話そう。もうパジャマに着替えても問題ないよ」

「しんちゃん、お疲れさん。じゃあ私達は中で着替えて待ってるよ」

「しん君、お疲れ様。何か飲み物を用意しておくよ。なにがいい?」

「じゃあ、コーヒーで」

「わかった。じゃ、後でね」

「しん様、お疲れ様でした。私も中で着替えて待ってます」


最後にクラリーナがキャンピングバスの中に入っていき、俺が魔力を流してドアを外から閉じる。


「マリア、警戒レベルは今の時点をもって通常時に戻していい。では引き続きのキャンピングバスの外からの護衛を頼むよ」

「お任せください、ご主人様。では、いってらっしゃいませ」


俺の指示でマリアからあふれ出ていた殺気が消える。

それを確認してから本部に向かう。

本部詰め所に入っていくと隊長が出迎えてくれた。


「今、戻りました。先ほど大声を上げたように盗賊は全滅させました。生き残りは周辺にいない事も確認してきました」

「ありがとう。盗賊のステータスカードと君のギルドカードの討伐欄を確認させてもらいたい」

「わかりました」


俺はアイテムボックスから自分のギルドカードを取り出して今夜の盗賊の討伐部分を表示させて隊長に渡す。

横で見ているほかの護衛隊メンバーに盗賊のステータスカード106枚を渡して確認してもらう。


「うん、ギルドカードの討伐の確認させてもらった。ありがとう。カードをお返しする」

「これで全部って証明する術がないので、出来れば防御レベルを落として引き続き警戒任務をお願いしたいのですが」

「ああ、それは先ほど指示させてもらった。まだ私達の防衛の仕事は終わってないからな」


俺と会話しながらも盗賊のステータスカードを確認する隊長と隊員の人達。

全部の確認が終わって、カードを返された。


「全てのカードをこの目で確認させてもらった。早乙女君ありがとう」


最後に隊長と握手をする。


「では、そろそろ俺は休憩させていただきます。門とかに積み上げた資材の木箱の移動はどうしますか?」

「それはこちらの職人さん達に確認してあって、アイテムボックスの小サイズを持ってる人達が手分けして、明日・・・もう今日だな。朝の7時までにはこちらで責任を持って移動させておくから、君達は7時まではゆっくりしてもらいたい。出発はいつもの7時半。また予定通り最後尾から護衛をしていただく」

「はい。わかりました。ではまた明日の朝に」


そういって俺は本部を後にした。もうここには用はないからな。

キャンピングバスに乗り込むと嫁3人が抱きついてきた。


「うぷっ、ただいま。ちょっと待った。俺も着替えたいよ」


ごめんごめんと謝って離れて行く3人。

なぜかちょっと残念に感じてしまうな。

まずは全身に3点セット魔法で防具も何もかもをまた浄化する。

俺は装備を外しながら皆に話しかける。


「まずは報告だな。俺が発見して討伐した盗賊は幹部が8人と98人の盗賊。合計106人だ」

「30人弱って言ってませんでしたっけ?」

「ああアイリ、生き残りが28人と幹部が3人。新たに加わったのが70人と幹部が5人の合計106人だ」

「そ、そんなことまでわかるんですか?」

「クラリーナの疑問はもっともだ。まずは話を聞いてくれ。この盗賊の住処に盗賊によってさらわれてきて隷属の首輪によって奴隷にさせられていた女性が8人いたんだ」

「8人も?」

「ああ、それで1人や2人ならともかく8人も面倒見切れないんで、転移魔法で送ってきたんだゾリオン村の冒険者ギルドのギルドマスター室に」

「ゾリオン村に言ってきたの?」

「とりあえず・・・はじめから順を追って説明したほうがいいね。俺は飛翔魔法で盗賊の住処に近づくと、住処周辺を5人のチームが3組が警戒任務についてたんで、魔法で眠らせて殺してアイテムボックスに入れるって事を3回した」

「・・・」

「それで盗賊の住処に上空から近づいてスリープを使って眠らせた。レジストしたのが5人。効かなかった人間にショックの魔法を使ったら、それもレジストした人間がいたんだ」

「しん様の魔法を2回もレジストしたんですか? ・・・ゴメンなさい」


クラリーナがいきなり大きい声を上げたのでビックリし一瞬固まってしまう。

気を取り直して・・・パジャマに着替え終終わったので、アイリからコーヒーが入ったマグカップをを受け取って自分のシートに腰掛けてまた話し出した。


「それで・・・俺もビックリしてどんな人間の盗賊なんだ? って見に行ってみたら、盗賊でも人間でもなかったんだ。さっきもいったように奴隷にされていたエルフ女性だった」

「ああ、エルフかぁ、それなら納得。あの種族って精霊と契約する精霊魔法を使うから魔法抵抗力が人間の比じゃないって聞いたことあるよ」

「あぁ俺も初めて目の当たりにした。経験や知識はあったんだけどな。それで・・・相手が女性だけに、攻撃して気を失わせるって事をするわけにもいかないし、あれこれ悩んだ挙句に困ってビッタート卿のところに転移したんだよ。彼なら鑑定の魔眼もちで俺の転生者って秘密も知ってる上で彼女達を持ち前の正義感で保護してくれると思ったんだ。そこで・・・ビッタート卿から護衛隊の元副隊長とスパイの親玉からの情報で盗賊の情報を教えてもらったんだよ。合計106人の盗賊がいるって」

「その情報で盗賊は全滅させたって言えるのかぁ、なるほどね」

「そうだよ。それにエルフの女性も『精霊の誓いにかけて』俺の秘密を守ってくれるってさ」

「それなら絶対に安心ね。精霊の誓いってエルフの種族の誓いだから命よりも重い誓いってことだわ。誰にも秘密をばらさないって先祖と子孫に誓うってこと」

「う~~ん・・・俺が思ってる以上に重い誓いの言葉だったんだな。知識として知ってはいたんだ。そういえば、ビッタート卿も関心してたな。今のアイリの言葉で再認識したよ。それで・・・女性8人をビッタート卿に預けてから、また盗賊の住処に戻って眠らせていた91人を確認して殺したんだ。先に退治していた15人を合わせて106人は全滅させたから、これで盗賊退治は終了だ・・・終わってから周辺の探索もしてきたけど、もうこのバイド村周辺には盗賊はいない」

「なんか、やっと終わったなーって思うわね。まだ仕事は残ってるけど」

「そうですねアイリさん。ホッとして眠くなってきましたよ」

「俺もそろそろ眠らさせてもらうよ。3時間以上は眠ることが出来る。じゃあ、おやすみなさい」


マグカップのコーヒーを飲み干して眠る。

るびのたちを大森林の東側の岩場に明日の朝に送り予定だから、マリアに6時半に起こしてと念輪で頼み本格的に寝る事にした。。

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