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ウゼーやつらは完全排除。バイド村とおにぎりがスタートした。そして護衛依頼2日目の朝っす。

11・20修正しました。

「・・・お前は今、なんと言った? お礼? 進呈? この毒とシビレ薬が入った酒をか?」


ビッタート卿のただならぬ気配に半径5mほどの周囲が完全に沈黙した。

馬鹿だけがわめく。


「お前は誰だ? たかが亜人風情が俺に口を利くな!」

「ワシか? ワシは『アクセル・ビッタート』ここの冒険者ギルドのギルドマスターをしておる。9年前の冒険者ギルドクーデターの中心メンバーの1人だ。本部に問い合わせればわかるよ」

「な・・・」


この副隊長がビッタート卿を亜人と馬鹿にした瞬間にバイドの親衛隊が周囲を取り囲んだ。

ここゾリオン村にも亜人はたくさんいるし、獣人も普通に暮らしている。

こんな発言をこんなに人が多い中でしていると住民の手によって下手すると虐殺される可能性まである。


亜人や獣人は迫害の経験が必ずある。


シーパラ連合国にいると数は少ないが必ず迫害を受けた経験がある。

迫害を起こす人間はごく一部の特権階級を勝手に持っている他国から流れた人間に多い。

500年前の怒り狂った白虎の猛威で特権階級の消滅したシーパラ連合国には数は少ないが少しはいる。

親衛隊の面々も少しキレてる様子だ。

怒りの顔をあらわにしてる親衛隊の隊員もいるし、殺気があふれ出している親衛隊の隊員もいる。


ただならぬ空気にバイドが言葉を繋いでく。


「では、私も自己紹介させてもらおうか。私の名前は『バイド・シーズ・ガルディア』ここゾリオン村で以前は村長をしていて、今は開拓村運営の総責任者でもある。アクセルは俺の小さい時からの格闘技の家庭教師をしてくれてた恩師だ。早乙女君は俺の大怪我を治していただいた人物でね。彼は私の救世主だ・・・それで、お前の方こそ誰だ? 俺と開拓村の救世主の早乙女君に毒とシビレ薬の入った酒を渡そうとしているお前は誰なんだ? ここにいて身元不明の知らない人間はお前だけなんだぞ?」


周囲にいた住民の人族・亜人・獣人も怒ってる人がビッシリと取り囲み壁を作っているので、いまさら副隊長が逃げ出そうとしても、もう逃げ出す隙間はない。


「そんな、これに毒とか・・・証拠はあるのか? この亜人が勝手に言ってるだけだろう!」

「証拠? じゃあ、住民の皆さんここに真偽官と教会の神父様を呼んできてくれ。これからここで裁判をする。鑑定の魔眼をアクセルが持っているのはここの住民なら誰でも知ってい事実だが、この無知なヤカラは知らないらしい」


馬鹿は何でこうも言ってはいけないことを言ってはいけない場面で大声で叫ぶのだろうか?

周囲の住民からも殺気が溢れてきてるのに・・・何人かの住民が教会に走っていった。

バイドもこれでキレた。

もう許す気は一切ないようだな。


そこからは真偽官と神父の立会いの裁判。

毒とシビレ薬が入っている酒があるので副隊長のグループ7人は殺人未遂の現行犯での逮捕となった。

毒の量があまりに多かったためだったりする。

俺がワイバーンを瞬殺してるのでいつもの10倍以上の量を混ぜたようだ。


うん、そう・・・『いつもの10倍』


こいつらこんなことばかりやって他国を追い出されてシーパラに流れてきてた人間だった。

入国審査が甘過ぎるんじゃないのか?

ビッタート卿に聞いたら入国審査も人がやってる、賄賂で儲けてるやつもいるって言われてしまった・・・確かにな。

こいつらは現行犯なんでそのまま隷属の首輪によってすべての犯罪をこれから洗いざらい吐かされる事となった。


俺たちはここで終わりだ。

後は神父さんと村に派遣されている真偽官の仕事だ。

神父さんとはウンコマン騒動以来だ。


「早乙女君、久しぶりだね。君が以前、目の前でハイポーションを作ってくれたことが忘れられなくてね。私もヒマを見つけては練習して、昨日ぐらいから安定して作れるようになったよ。アレは魔力の込めるタイミングが重要なんだね、ありがとう。君のおかげで私も薬師としてのレベルが上がったように思う」


神父さんにお礼を言われてしまった。

今更アレは俺が魔力の調整を失敗しただけって言い出せなくなったが、神父さんの腕が上がったんなら良かったことにしよう。

堅い握手をして神父さんと別れる。


バイドが村長宅で晩ご飯でもと誘われたが、今日は嫁たちが『おにぎり』を味わいたいって言ってるので、断らさせてもらった。

そうしたらバイドもたまには俺も外の屋台で食べます、最近話題のおにぎりで村が盛り上がってるのをバイドも体感しているから食べ歩きたいと言ってきたので一緒に食べることになった。

俺に話がしたいんだろうな。


皆であちこちの屋台のおにぎりを食べる。

各店が趣向を凝らして作ってるのでコレは新しい名物になってるとバイドも喜んでいた。


「早乙女さん、申し訳ないです。今回は慌てていたとはいえ碌でもない人間を雇っていたようです。前回の親衛隊の時のように、また早乙女さんに未然に防いでもらいました」

「気にしないでいいですよ。もともとあいつらを罠にハメて遊ぼうとしてたんですから」

「「え?」」


バイドとビッタート卿が驚きの声を上げたので俺たちが会議していた内容を話して聞かせると2人とも爆笑していた。


「それはそれでワシも見たかったな。済まないが君たちの楽しみを減らしてしまったようだな」

「まぁ、それは気にしないでください・・・所詮遊びですから。それよりも心配なことが・・・明日以降の護衛が減ってしまうのでは?」

「それはこっちで賄えると思う。昨日からグリーンウルフの討伐隊をヨークルからベテランの信用できるチームを呼んで街道沿いの草原を派遣しているんだが、どのグリーンウルフもほとんど見つからないし、見つけても即座に逃げられていると、まったく成果が出てない状態でね。冒険者ギルドでも困っていたんだ。彼らのチームはベテランで長い付き合いだし、リーダーから来月にまた子供が生まれるんで、そろそろ定職が欲しいとさっき相談されてね。彼らならワシからそのままバイド様に紹介できるよ」

「アクセル、それは本当か? チャンスがありそうだというのはありがたいな。して、その彼らチームで定職を探しているのは何人だ?」

「10人全員です。バイド様が開拓村で雇いたいなら警備隊でも親衛隊でもどちらでもOKでしょう。家族も呼びたいと言ってくると思われるので、家族の住居を提供できればすぐにでも雇えますよ」

「それなら今から彼らと話がしたい。今すぐ会えないか?」

「冒険者ギルドの宿泊所にいますのですぐに合えますよ」


2人は俺たち夫婦に別れを告げて明日の準備の為に彼らに会いに行くようだ。

碌でもない人間を排除できて、信頼できる人間を雇うためのスカウト交渉は少しでも早い方がいいからな。


俺達はまだ食欲があったし、余ってもアイテムボックスに保存がきくから次々とおにぎりを買って食べていく。ビッタート卿のお薦めはどちらも美味しかった。

さらに『香草と薬草の塩もみ』の具を入れてる屋台は俺が教えた御者さんたちが売っていた。御者は続けながら11人で交代で稼いでいるそうだ。

ここゾリオン村の名物にしたいと周りの人間におにぎりのコツを教えまくったそうだ。

俺が教えたように『具材は何でもいい。個性が生きるのがおにぎり』って言葉を合言葉にして村中で切磋琢磨してる状態になってた。


この話を聞いて嬉しくなった俺が色々なパターンを教える。

炊き込みご飯・カレー・天ぷら・ウナギの蒲焼、など御者さんたちに教えて行く。

周りにはたくさんの人達が集まってみんなで意見の交換会と試食会が急遽始まる。

おにぎりをゾリオン村の名物にしようと皆が真剣に話し合ってる。

その中のゾリオン村住民の酒屋の店主が酒を提供してくれたので試食研究会が急遽酒盛りになってしまった。

飲めや歌えやの大騒ぎだ。

皆が笑顔で笑って騒いで真剣に議論して討論して・・・でもケンカは起きない。

嫁3人も真剣に試食研究会に参加している。


『女の子としての意見なんですけど・・・甘くてデザートみたいなおにぎりがあったら面白いのに』

クラリーナの意見でさらに議論は白熱していく。


途中でバイドとビッタート卿が冒険者10人を連れて戻ってきた。

雇うのに成功したと喜んでいる。

冒険者10人のベテランのチームはアイリとミーの知り合いだった。

俺も初めてアゼット迷宮に行ったときに街道で会って挨拶と握手をさせてもらってる。


アイリもミーも彼らなら安心だと太鼓判を押してる。

おやっさんに紹介してもらった人達で何度も一緒に依頼を受けたことがあるし、慣れないうちは色々と相談に乗ってもらった恩人だそうだ。

バイドも信頼できるベテランを開拓村の護衛隊に雇うことが出来た。

ビッタート卿も先行きに少し不安を抱えている信頼できるベテランに就職を斡旋できて喜んでいる。

バイドも村長宅から酒とつまみを提供してくれた。宴の開幕の挨拶を俺がすることになった。


「では、ゾリオン村の新名物『おにぎり』の誕生と新生『バイド村』の発展を祈ってカンパイ!!」


ここから開拓村はバイド村として動き出した。

ゾリオン村の名物『おにぎり』もスタートした。


もともと飲めや歌えやの大騒ぎの中にバイドが燃料となる酒やつまみを投入したので、もはや村中での祭りになってる。

俺も焼きおにぎりのしょうゆ味と味噌味の2種類を鉄板で焼いて出したら大好評になってしまった。

俺の料理には『神の創り手』スキル補正が入ってるからな。

目の前に無言で小さなおにぎりをガツガツ食べてる集団はちょっとどころではなく恐怖だったりする。


バイドが話しかけてきたことで開放された。

後は他の人にまかして材料は提供してあげた。


「早乙女さん、今回の事件でお話ししたいことがあります。逮捕された7人を徹底的に調査している最中なので、まだ結論が出た訳ではないのですが・・・彼ら7人をこの護衛隊に送り込んできた人間には、背後に我々に悪意を持ったグループの存在が浮かび上がってきました」

「グループだって? 複数の人間がからんでるどこかの商会の犯行なんですか?」

「いえ、幾つかの商会がグループを組み、自分たちが活動しやすいようにバイド村を乗っ取ろうとしていたと考えられます。他国に本拠がある商会が中心になっているようで、まだ実態はつかめていませんが・・・今日逮捕された7人はその国から送り込まれてきてます。彼ら7人の前には・・・盗賊集団『草原の暴風』も送り込まれていた集団でした」

「え、なんですって? ってことは相当大きいグループってことですか?」

「ハイ。今はそう考えて捜査にあたっています。彼らの雇ったスパイがこのゾリオン村にも幾つか入っていると考えています。いまの祭りの状況を利用させてもらって不審な動きをする人間がいないか調査中です」


「うーん、大きい組織なら7人は消されたりしないのかな・・・教会の守りは大丈夫ですか?」

「教会には太陽神アマテラス様の聖なる結界の守りがありますし、信頼できる親衛隊が周囲を警戒してますので村長宅以上の守備力ですので心配要りません。それと、逮捕された護衛隊の副隊長ですが『魅了』の魔法の使い手で敵グループの幹部だったようですね。それで自分が組織した草原の暴風が壊滅したので自ら乗り込んできたようです」

「ああぁ、それでですか。気持ち悪い目線でうちの嫁たちをジロジロ見てたんですね」

「副隊長はそう告白しています。何度も早乙女さん達に魅了を使用して失敗したと」

「嫁は俺にベタ惚れだから魅了なんてかかりっこないし、俺は嫁にそんな目で見てるヤツでムカついていたからなぁ。魅了魔法は怒りで解除されますしね」


「今回は偶然とはいえ絶好のタイミングでしたね。魅了が一切効かない鑑定の魔眼もちのアクセルがいて、そのアクセルに対しての暴言で私も恥ずかしながらキレてしまいまして、その後の魅了魔法が一切効かない状態になってますからね。良いタイミングです」

「おかげで俺の楽しみは消えちゃいましたけどね。でも調子に乗っていた馬鹿が追い詰められていくさまは見ていて楽しかったです」

「私も特等席で見させてもらえましたので、私にとってもそういう意味でも良いタイミングでした。ありがとうございます。それと、今回の事件のおかげで信頼できる部下を得ることもできました」

「じゃあ、そろそろ話も終わりみたいですし俺たち夫婦はここで帰らさせていただきますね。それでお土産を渡しますよ『スリープ』」


俺の斜め後ろにいた中年女性がドサッと倒れる。


「早乙女さん、いったい何を・・・」

「彼女はいま、バイドさんがおっしゃっていた『スパイ』ですよ。見覚えないですか?」

「え? なんで村長宅で勤務中のメイドがこんなところに・・・彼女がスパイなんですか?」

「間違いないでしょうね。怪しい動きでバイドさんをマークしてましたよ。それとあっちに」


そういいながら俺が指差した方向でちょっとした騒ぎになってた。

人が突然に倒れたからだ。


「アイツもスパイで間違いないでしょう。彼女と一緒にバイドさんを付回してました」


バイドに指示されて親衛隊が倒れた男を連れてくる。


「彼はうちの庭師の・・・」

「彼女がゾリオン村で住んでいた家にはこのスパイ行為の指示を出した人物がいると思いますので大至急手配した方がいいですよ。では、俺は馬車に帰りますんで後はおまかせしますね」

「わかりました、ご協力ありがとうございます。明日の出発前にでも挨拶に伺いますので今夜はお休みください」


バイドは先ほど雇ったばかりの元冒険者チームと親衛隊を率いてメイドの借りていた部屋に向かっていった。

元冒険者チームのリーダーは素早い動きで先行して行く。

アレじゃ逃げられなさそうだと安心して俺はキャンピングバスに戻ることにした。


大量の馬と荷馬車はゾリオン村の中には入れないのでバイド村への物資や人員の荷馬車用に、ゾリオン村の少し離れた場所の平らなが所に作られた荷馬車駐車場と厩舎が特別に設置されていて、しばらくは護衛を臨時で雇って夜間の警備をしている。


臨時荷馬車駐車場に俺のキャンピングバスは停めてあるのでそこまで歩いて帰った。

今夜は何があるのかわからない状態なので、このままキャンピングバスで寝ることにした。

1度風呂にだけは入りたかったので全員で転移して風呂だけ入ってきた。

キャンピングバスの周囲警戒はセバスチャンに頼む。

明日のモーニングコーヒーのポットをマリアから受け取りアイテムボックスに入れて、キャンピングバス内にまた転移して今夜は寝る。




転生14日目の朝。

天気はあまり良いとはいえなさそうな、うす曇りの空が広がっている。

転生してきて2週間か。

イーデスハリスの世界に週間とか曜日って言うものはない。

しかし14日目って言うと2週間という感覚がまだ日本人としての残っている感覚なんだろう。


今朝はセバスチャンの念輪連絡で目覚めた。

バイドと親衛隊数人と見られる魔力パターンがゾリオン村の門をでて、こちらに向かって歩いてきてるのだそうだ。

俺は手早く嫁を起こして、自分は防具を着て出迎えに車外に出る。

アンダーシャツとアンダーパンツは着用したまま寝ていたので、俺の着替えは早くできるが嫁たちはパジャマに着替えていたので少し時間がかかる。


俺はトイレを済ませてから外に出てテーブルとイスを設置してコーヒーを飲む。

バイドたちと会話しているとるびのを大森林に送る時間が遅くなると思ったので、念輪でマリアに今日の予定変更を指示しておく。


「早乙女さん、おはようございます。昨日はいろいろありがとうございました。おかげ様でゾリオン村に入り込んでいた全てのスパイを一掃することが出来ました」

「おはようございます、バイドさん。俺は何にもしてないよ、ただ横にいただけ」

「ふふっ、それでしたら横にいてもらうだけで我々にはとてつもなくありがたい救世主様になりますね」

「まぁそういう偶然もたまにはあるだろうね。俺は神様に愛されてるみたいだし、次もこんなに上手く行くとは限らないけど・・・ソッポ向かれたら死んでるし。それでこんなに朝早くに俺に会いにきたのは、こんな気まぐれな神様の話をするためですか?」

「いえいえ、今日は昨日の結果をお伝えにきました。昨日捕まえたスパイは全員こちらで監禁させてます」

「へー、思い切ったことしますね。彼らの犯罪って何だろう? どうやって逮捕するのかな? なんて考えていたので・・・まぁ、綺麗事だけで相手をしなきゃいけないなんて決まりもないですしね」

「はい。もちろんです。彼らスパイと7人の護衛隊の人間はすべて同じ入国審査官によってこの国に入国してきていますので、逮捕は入国審査官の拘束後になりますね。法律は守っていませんがスパイにも隷属の首輪を使って自白させてます。スパイの親玉がメイドの借りてる部屋にいまして面白い事実も出てきてます」

「・・・面白い事実ですか?」

「早乙女さんが木っ端微塵に崩壊させた『アントローグ商会』もヤツラのグループの一員でした。父には昨晩連絡しまして、アントローグ商会の捜査を担当していたローグランド真偽官とドミニアン司祭に今日会って話しをするそうです」


ほぉー、あのイケメン有能コンビが動き出すならもう大丈夫そうだ。


「それで話は終わりですか? 出来れば捜査中の話は事件が解決してから聞きたいですね」

「それもそうですね、失礼しました。それともう一つだけ・・・昨日7人が逮捕されて10人の元冒険者のチームを雇うことになりましたので、今日は荷馬車を急遽もう1台増やすことになりました。バイド村から戻ってきた連絡便が先発隊の不満として『早く風呂が欲しい』というのがあり、風呂を作るための職人がゾリオン村から同行します。それで元冒険者チームの3人と風呂製作の職人が、皆さんの食事のお世話をする先発隊と一緒に今朝早くに出発しました。ですので増えた分の馬車の同行といいましても、もうすでに出発しています・・・これが伝えたかったことですね」


そういってバイド最後にもう一度お礼をいって握手をして帰っていった。

嫁たちも起きてきたので皆でモーニングコーヒーを飲む。

朝食は嫁たちのリクエストで昨日俺がたくさん焼いた焼きおにぎりだ。

コーヒーに焼きおにぎりは合わないと思うんだが、みんな無言で食べてるので何も言わないことにした。


まだ荷馬車船団が出発するには時間があったのでセバスチャンを連れて早乙女邸に転移。

るびの・セバスチャン・マリアを大森林に送る。

俺がキャンピングバスに戻ると出発間際だった。

キャンピングバスの運転は嫁たちに任せて、俺はキャビンスペースのファーストクラス仕様のシートに座りコーヒーを飲んで少しまどろむ。


キャンピングバスはゆっくりと動きだし、ゾリオン村を後にしてバイド村へと出発した。

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